新しい1歩を踏み出す
ここ1週間ぐらいずっと新しい1歩を踏み出していく準備をしていました。
なんの準備をしていたのかというと
店舗の移転作業を進めていました。
2年2か月前に僕の社会人としての始まりの土地常滑で塾を運営させてもらうことになり、それまでの教員人生とは違った新たな1歩を踏み出しました。
教室運営をすることはもちろんはじめてで、集客をどのようにやればいいのかもわからず、とにかくガムシャラに毎日をすごしてきました。
はじめは、自分が中学教員をしていたころの卒業生に手伝ってもらって内装を1から作りました。
どんな机にしようか、何色の壁紙にしようか、いすはどうしようか、看板はどうする?
そこから考えました。そしてすべての物品を組み立てました。
大変でしたが愛着も沸いていきました。
今、昔の写真を見返すと思い出がこみあげてきます。
たくさんの人の力を借りました。たくさんの人に支えられていることを実感しました。
友だち、家族、教え子たち、保護者の皆さん、地域の方々。
ぼくがやってこれたのもみなさんの助けがあったからです。
看板を取り付けて、教室のレイアウトも決まって、生徒も増えて、1歩ずつですが、前に進んでいる感覚もでてきました。
今年の2月の衝撃は今でもはっきりと覚えています。
どのように教室運営をしていこうか悩みましたが、早い段階からオンラインでの指導に踏み切りました。
最初は、お互いに戸惑う場面もありましたが、生徒も慣れてきてオンラインでの指導が当たり前に変わりました。
その様子を取材してもらい、雑誌にも載せてもらいました。
この半年間、オンラインが新しい時代の当たり前になってきて、改めて感じたのは、人のぬくもりと温かさは偉大だということです。
こうやって取材をしてもらうことになったのも、地域の方につないでもらったからです。
これからを生きていく若い生徒たちにも、様々な年代の方とふれあい、新たな価値観を感じ、時に助け合い、共存していく楽しさを感じてもらいたい、学校では触れ合うことのない人達とも出会ってもらいたい。
そんな想いもあり、常滑でぼくがお世話になっていた
「みんなの縁がわ」さんの場所を使わせていただくことになりました。
ここにはたくさんの出会いがあり、あたたかい人達に触れることができます。
なかなかこの状況の中で、触れ合うというのは難しいですが、この場所に移ったことをきっかけに生徒たちの中にも新たな気づきや学びがあるといいなと思います。
今日は、塾生の子やみんなの縁がわの方々にお手伝いいただき、店舗の移転作業を進めていきました。
移転作業を進めていく中でもいろいろなことを思い出しました。
そしてこの文章を書きながらも、様々な感情があふれてきます。
ここからはじまりました。
すべてがはじまったこことも
もうすぐお別れです。
新しい場所への第1歩が今日だったんだと思います。
これから先、まだまだ挑戦は続きます。
不安は、不思議とありません。
これからが楽しみです。
新たな挑戦のスタートはここからです。