2022-23POG結果まとめ
今年のPOG指名馬たちの記事を書く前に先に去年の結果と振り返りをしていこうと思ったので書いていく。初めてのPOGで勝手もわからないまま選んだ10頭。なんだかんだと楽しい1年になったな。
指名馬一覧
登録はnetkeibaのPOGダービーにて。POGの存在を知ったのが既に新馬戦が始まった後だったので、デビューの近い仔たちから適宜指名していく形になった。
結果的には43413ptで9077/59439位。右も左もわからない状態での初参加にしては優秀なのではないだろうか。1頭バケモンがいたのも大きいが……順に振り返っていこう。
リバティアイランド
父ドゥラメンテ 母ヤンキーローズ 母父All American
サンデーレーシング 栗東 中内田充厩舎
言わずと知れた最強3歳牝馬。ダービーに出ても勝てていたかもしれない。
ドゥラメンテが好きなのでドゥラメンテから3頭も指名しているのだが、デビュー前時点での馬体は唸るものがあり、実際走ってみたらとんでもないバケモノ。あらよあらよという間にG13勝を成し遂げた。
アルテミスSの2着で疑問視をした方も多かっただろうが、敗因は明確だったのでまったく心配していなかった。阪神JFの時点では完全にマイルの肉体だったのだが、冬の放牧空けを見たときに「あっ、これは距離走れる体になったな」と感じたので桜花賞、オークスも全く疑いはなかった。こんな馬はそうそう現れないので、今後も注目を浴びるだろうし個人的にも追い続けたい1頭となった。関東で走るときにはぜひ写真を撮りに行きたい。ジャパンカップなどが有力だろうか。
オープンファイア
父ディープインパクト 母ゴーマギーゴー 母父Ghostzapper
長谷川裕司 栗東 斎藤崇史厩舎
ディープインパクトのラストクロップの1頭。これは持論だが
『名種牡馬は最初の頃と最後の頃に名馬を生む』
というものがあるので、必ず1頭は指名しようと思っていた。
馬体は大きく顔が小さかったので、これは能力が高いなと感じていた。
結果的にはライトクオンタムのほうが賞金的には優秀な結果となったが、
オープンファイアの今後の活躍も期待できる走りを見せてくれた。
中でもきさらぎ賞のパフォーマンスは、今年のダービーの本命最有力候補としてリストアップする内容だった。
出走回避により夢は潰えたが、今年の青葉賞を考えればダービーに出走できた可能性は十分に高かったし、青葉賞組のダービーの戦績は語るに及ばずだろう。
距離的な面、右回り適性などまだまだ課題はある馬だが、間に合うようであれば菊花賞での走りも見てみたいところ。
ハーツコンチェルトvsオープンファイアという、最後のディープインパクトvsハーツクライを見ることだってできるかもしれない。
トラマンダーレ
父ドゥラメンテ 母テルアケリー 母父Tapit
シルクレーシング 美浦 鹿戸雄一厩舎
ドゥラメンテからもう一頭。リバティアイランドは牝馬だったので、牡馬からも選ぶことにした。良い馬体で鹿戸厩舎という点でも注目した1頭。
成績的には3戦1勝2着2回とまずまず。
新馬戦はT.マーカンド騎手の手腕で勝利。あとになってみればマーカンドの力で勝ち上がった印象もある。
しかし2走目のセントポーリア賞では後のスプリングS勝ち馬ベラジオオペラと差のない2着重賞タイトルも期待できるポテンシャルを見せた。
3走目の1勝クラスでは4着だったマルチャンが勝ち上がったので、すぐに昇格は可能だろう。
直近はなかなか体調が整わず出走が未定となっているが、長い目で1つずつ段階を踏んで、ドゥラメンテの血を残せる活躍を期待している。
ディオファントス
父モーリス 母ディオジェーヌ 母父ディープインパクト
キャロットファーム 栗東 斎藤崇史厩舎
注目していた人も多いであろう1頭。好馬体で目力も強くて指名。
結果的には気性難などからなかなか勝ち上がれなかった。
しかし6戦して掲示板は4回で、2着1回と3着1回なので一つ何かが向けば未勝利脱出はできると考えている。
またムルザバエフ騎手の時に好走しているあたり、ある程度強く追える騎手が乗ったほうが光るような印象もある。
プレドミナル
父エピファネイア 母クルミナル 母父ディープインパクト
キャロットファーム 栗東 藤原英昭厩舎
こちらも注目度は高い中で勝ち上がれなかった1頭。
直近の情報では屈腱炎と腰フラの併発で引退を余儀なくされてしまった。
新馬戦はイングアンドアイズとハーパー。2戦目はシャザーン
と、後にG1で出走、好走したメンバーたちに敗れた中での3,4着。
3戦目もレシプロシティ、レジェンドシップが未勝利脱出できているだけに、ここで終わってしまうのは残念だった。
無事に競走生活を引退までやり遂げられるのはごく一部。そういった面でも非常に学びのある一頭となった。
ジャスティンボルト
父キタサンブラック 母マラコスタムブラダ 母父Lizard Island
三木正弘 栗東 友道康夫厩舎
ディープインパクトに代わるリーディングサイアー候補最有力のキタサンブラックから、悩んだが選んだ1頭。
結果的にはソールオリエンス、スキルヴィングが活躍し、良血グランヴィノスも期待ほどではないにせよ1勝を挙げ青葉賞にも出走したことを考えると、まだまだ勉強が足りないなとも感じた。
しかしながら今年の選考はPOG期間だけでなく長期的に活躍する馬を選べたら良いという考えだったので、変わらず注目はしていきたい。
まずそもそも体がデカい。デビュー時点で534kgもあった。そして先日の京都1600mで初の3着を記録。
実はキタサンブラック産駒は1200mの戦績が優秀というデータがある。
もしかして距離短いほうが良いんじゃ…
エピメテウス
父モーリス 母リングネブラ 母父ハーツクライ
吉田勝己 美浦 堀宣行厩舎
君はどこに行ったんだい?
この一言に尽きる。出走はデビュー戦2着のみ。
しかし勝ち馬が阪神JFでリバティアイランドの2着のシンリョクカである。
新馬戦以降全く情報がないままPOG期間は終わってしまった。
負けた相手が活躍しただけに、行方不明になってしまっているのは残念だ。
堀厩舎といえば今年のダービー馬タスティエーラも所属している。
同厩舎の別の仔を指名しているのも皮肉な話だ。
インタクト
父ハーツクライ 母ロードクロサイト 母父Unbridled's Song
前田幸大 栗東 矢作芳人厩舎
こちらも注目度は高かったものの勝ち上がれなかった1頭。
初戦こそ直線不利を受けたことによる敗戦で度外視できたが、その後も鳴かず飛ばずという印象だった。
ダービーデーでなんとか5着に入り賞金こそ加算はできたのは幸いか。
同じ父、母父のハーツコンチェルトがダービーで活躍しただけに、三冠馬の母を持つこちらに注目が行くのは必然なのだが、なかなか難しいなと感じる一頭だった。
バトルハーデン
父ドゥラメンテ 母ラヴズオンリーミー 母父Stoam Cat
サンデーレーシング 栗東 矢作芳人厩舎
言わずと知れた超良血であったが、様々なアクシデントが影響し期間中のデビューは叶わなかった。
1年遅れのデビューを先日果たしたが、敗れはしたもののズブさを感じつつ上りは2位だったところを見るにやはり能力はある。距離や展開一つで勝ち上がれると期待している。良血なだけにこちらもひとつづつ順調に勝ち上がることを期待している。
ルージュベルメール
父エピファネイア 母レッドファンタジア 母父Unbridled's Song
東京ホースレーシング 栗東 藤原英昭厩舎
こちらもデビューの叶わなかった1頭。
体質が弱いのだろうか。馬は難しいと感じる1頭だ。
学びの多い1年になり、更にPOGにのめり込むことになりそう。
今年はもう少し全体的に勝ち上がってくれたら嬉しいし、期間が過ぎても秋、古馬で活躍する馬が選べていたら満足だ引退の時までしっかり見ていこうと思う。