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2025年早春エッセイ【1】 深刻な気候の異変:日本小品盆栽協会東京支部

日本は四季に恵まれた国であると言われてきたが、深刻な気候の温暖化の影響で異変が生じている。夏は一般的に暦で言えば、6月~8月とされるが、今や6月~9月もしくは10月上旬と言ってもおかしくない。短い秋が足早に過ぎ去り、冬を迎えてしまうように思える。

夏の季節も昔と違い、真夏日(最高気温30度以上)だけでなく猛暑日(最高気温35度以上)が多くなり、北国でもエアコンが必要になっている。日本では「避暑地」は消滅してしまったと言っても過言ではないだろう。白露や寒露等の二十四節季も近い将来死語になるやもしれない。

夏をどう乗り切るかが人々にとって重大事であり、睡眠中の夜間でもエアコンを稼働しなければ生きていけない事態は異常というほかない。そうした中で、盆栽愛好家は自身の体調管理だけでなく、愛する盆樹にも管理が欠かせない。長くて暑い夏場を、盆樹を枯らすことなく日々の適切な潅水と監視活動を続けていかねばならない。

夏の台風も大型化しつつあり、最大風速100メートルに発達してこの国に襲来することは考えたくはないが・・・。
これからは、気候や季候に油断なく対処したいものである。

(盆栽老人)



2025年早春エッセイ INDEX
深刻な気候の異変
初秋、畔柳支部長の棚場を訪れて
秋の親睦会 青梅周辺の盆栽園巡り
新年の盆栽への思い


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