見出し画像

2024年秋エッセイ【4】訪問記〜盆栽に出会う

S氏は久里浜の閑静な丘に住む小品盆栽歴35年
今回同行4名、東京支部大先輩の盆栽棚を拝見させて頂きながら即席の勉強会となりました。

展示会にて素晴らしい席を、私共に見せて頂ける盆栽棚も綺麗に整い、
仕立て鉢にて育んでいる樹は、仕上げ鉢にて飾れば即展示できるレベルの美しい盆栽。
良く締まった盆栽の数々。 真柏の曲がり、ビックリ致しました杜松の葉の短さ等々...
雑木に至っては、ここまで?って程の元気と葉の小ささ.. お見事で御座います。
S氏は笑顔にて、こんなの簡単に出来るとの事ですが、話を聞く程に盆栽を愛でる気持ちが形に出来上がっている。正に頭が下がる思いにて、盆栽棚を拝見させて頂きました。

まぁお茶でもと、御自宅のリビングにお誘いを受け談笑後に、数々の自作飾台・地板を拝見させて頂きながら制作方法のご教授頂きましたが、我ら4名、専門性の高さについていけず.. ちんぷんかんぷん失礼致しました。 
ただ私たち目だけは人一倍肥えてます。これだけは誰にも負けないと自負しております。
銘木にて掘り出された、根彫刻台の丹精込めた堀りと漆仕上げは、正に逸品で御座いました。

とても多くの分野で構成された盆栽趣味には、 S氏の様な感性・創造力と丁重に樹を扱う事がとても大切な要素ということの大切さに改めて気付かせて頂きました。
次回も盆栽フェスティバル 東京支部展に展示されるとの事、楽しみにしております。

最後になりましたが、盆栽を知る楽しさを再発見させて頂き又、S御夫妻の多くの気遣いに感謝致します。楽しい一日をありがとうございました。

(林 小いち)



2024年秋エッセイ INDEX

■ 竹本隼太の菩提寺を訪ねて
■ ポケモンから盆栽へ
■ 初めての盆栽
■ 訪問記〜盆栽に出会う
■ 2023年支部展記憶つづり
■ 盆栽の盗難に思う

いいなと思ったら応援しよう!