4日目・「すれ違いを防ぐ」 相手に寄りそうことはとても大切
コミュニケーションは相互関係だから楽しいし、理解が深まります。
好きになれば相手を知りたいと思い、自分を知って欲しいと思う。
そんなシンプルな気持ちで肩の力を抜くことから始めてみましょう。
本音を言うと、私の一番苦手なことなのですが…^^;
今回は「相手を理解する」、少しずつ伝える安心と安全の約束のお話しです。
誤解からすれ違いを防いでさらに良い関係を作りましょう!
<おうちに慣れたチロの話>
4人家族の家にやってきたチロ。
初日はちょっとびっくりしたけど、ママの頑張りで、落ち着いた生活を取り戻しました。
でも、小さな子供たちは可愛くて可愛くて、ついついチロと長くふれあいたくなります。
すると….「チロ、ダメ〜」下の子の声がしました。
振り返ると下の子が泣いています。
チロに噛まれた〜!(涙)
チロダメでしょ!!チロは怒られてしまいました。
よくあるシーンです。
考えてみましょう!
大好きなお子さんとはしゃいで楽しかったチロ、追いかけっこを楽しんでいました。
そんな時に、抱っこしたくて、突然捕まえたようでした。
チロの立場になればわかりやすいのです
◦楽しいことがなくなる
◦まだ落ち着けない娘さんに身を預ける不安
そもそも、犬にとって身を預けること自体、本能的には理解できないことです。
抱っこが好きな子は、それによって何か良い経験をしているケースがほとんどです。
チロはどうだったでしょうか?
<はじめは、小さなことから>
仲良くなったと思ったら、急にとんでもないお願いをされる
その時、生まれる気持ちは「疑い」です。
「疑い」はコミュニケーションをそこでストップさせてしまうこともありますよね。
誤解を解くには、それなりの時間と気遣いも必要になってしまいます。
本当は仲良くなりたいのに…なんだか勿体無いです。
犬と人の間でも良く起きますし、犬同士でも人が介入することで起きてることが良くみられます。
(犬同士の話はまた別の機会に…)
犬には犬がわかる形で伝えることから始めてみましょう
犬の行動をこのブログでご興味のある方は、少しずつ一緒に学んで見てください・
<伝える前に…相手を知る>
犬は私たちにとって大事な家族です。
でも、犬は犬、人はヒト、そのことは生まれた時から決まっています。
理解があって信頼は作れますから、まずは一緒に暮らす上で、
見直しておきましょう。
人と犬の違いから、誤解を生みやすいことをいくつかあげてみます。
①1番の理由は、犬の方がスピードが速いこと。
②常に家族と一緒にといたい
人と暮らす上で、上の二つから不安にさせてしまったり、人の社会のルールが犬を混乱させてしまうことはよくあります
①スピードには 「刺激になれること」
走る人、掃除機、自転車、おやつを持った手の動き…動くものをあげてみてください。
これらが苦手なんですと言う話は良く聞きます。
でも苦手なのではなく、本能的に反応してしまっているだけのことも良くあります。
本能的な行動=当たり前のことですから、叱ったり、無理強いするのはナンセンス。きちんとどうゆうものか安全を教えてあげる必要がありますよね。
実際の慣らし方は、月齢、犬種、今までの学習などによっても変わってきます。
②一緒にいたい「安心を伝える」
人と暮らす上で、適度な別行動は必要になってきます。
・家事の間に一人でいてほしい
・お客様がいらした時
・車の運転中
・旅行先
…他にも色々なシーンで必要になることがありますね。
その環境に慣れていなくて、不安な気持ちは必ずあります。
ただし、長時間不安が続かなければ、犬の本能的な能力で慣れていくこと
はできます。
ただし、ハウスやケージでならそのことに慣らす。
家族が離れること自体にも少しずつ慣らす必要があります。
不安なことが起きると覚えてしまった子は、良い印象をつける方法を
併用しないといけないとは思いますが、丁寧に教えること、感情に気がついてあげることができれば、犬の能力的には難しいことではないはずです。
甘えん坊のわんちゃんと生活されている方は
場所の安心と帰ってくる安心を作ってあげてください。
<コミュニケーションのすれ違いが起きる理由>
なぜ、犬の問題行動が多く、しつけ教室に来る方の大半がお悩みでいらっしゃるのか?
生活をする上で困ることは不意にやってきます。
気になっていないことが原因で、誤解が生じていることが原因です。
そんな誤解を減らずために、下記の2点を知っておくことで少し見方が
変わるのではないでしょうか?
1)犬:人の社会の中での自分の役割を知らない
人:私たちにはやることがあって、そのために行動し、日常を送っています。
何をしていいかわからない時、犬は当然ですが本能の行動を取ります。
人も犬も子供の頃に落ち着かないのは、何をすべきかわからない、
生きていくための準備期間なんですね。
2)人:周りに教えてくれる人がたくさんいる(わからなければ聞けばいい)
犬:人とのコミュニケーションを知らないので、自分で対応します
人と違って自分で対応できる能力を
持ち合わせているなんてすごいですよね。
今回は、相手を知ること と フェアな関係のための見方について書いてみました。
少しでも、皆様にとってわんちゃんとのコミュニケーションのお役に立てると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。