高3 自分のこと何て呼びますか
私は小さい頃、「おかあさん」「おとうさん」と発音できず、
ずっと、「おかーたん」「おとーたん」と呼んでいた。
自分のことを「マーヤン」、姉は自分のことを「ターヤン」と呼んでいた。
父や母が「まーちゃん」「たーちゃん」と呼ぶので、それをマネして呼んでいたのだろう。
大きくなってもずっと、
「マーヤンはね・・・」と話していた。
ある時、母が
「もう高校生なんだから、マーヤンだの、ターヤンだのはやめたら?」
と言ったが、
「いいの。これ以外に呼べないよ」と言った。
「誰かに聞かれたら笑われちゃうよ」と父が言っても
「大丈夫。外では絶対に言わないから」と姉と二人で言い返した。
家に身内以外の人を呼ぶまでは、それで大丈夫だった。
しかし大人になって、知人を家に招いたとき本当に困ってしまった。
家族の前で自分のことを「わたし」なんて言ったことがないから、主語をなるべく言わないようにして、なんとかごまかした。それでも、たまに「わたし」ではなく、ちょっとハードルを下げて「あたし」を使ってみたが、やっぱり恥ずかしくてダメだった。
最終的にはおそらく25歳ぐらいまで、家族の前では「マーヤンは・・・」と言っていた気がする。
多分結婚するまでだ。今だから言える。
そういえば、
娘と息子も家族で話すときは自分のことを名前で呼んでいる。
2人とも30歳過ぎたから、もう一生このままかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?