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25卒内定体験記 Vol.27 ポッキー@25卒(@PokkyShukatsu)

内定先:超大手広告代理店1社、大手鉄道1社、大手総合コンサル1社、大手エンタメ1社、他大手2社
学歴:国公立大学文系


【はじめに】

はじめまして。ポッキー(@PokkyShukatsu)と申します。
25卒として就活をしていましたが、Twitter上では初期の有名アカたちが引退していく中、一人だけいつまでもネタツイをし続けるアカウントとして知られていました。夏冬と志望企業に落ちまくり、自己肯定感どん底の状態から、ぼんじりさんコンサルを6回受け努力した結果、1年以上の就活になりましたが納得する形で就職活動を終えることができました。

執筆が遅くなってしまいましたが、このnoteでは自分の就活での成長を振り返るとともに、ぼんじりさんから学んだことを記録しました。
就活時自分の胸に刻み続けた、ぼんじりさんの「言葉」を知ってほしいので、時期別ではなく言葉で章立てをしました。


【①「作りたいかどうかというか、自分がどう生きたいかの話なんだよね」】

2023年10月14日、初めてのぼんじりコンサルは「原体験コンサル」でした。5,000円て高くね?って思いながらも、友達からの評判を聞いて申し込みました。ここでいきなり、ぼんじりさんの言葉に救われることになります。

50社以上乱れ打ちしたサマーインターンでざっと10業界以上に参加しながらも、「仕事」への解像度の低さや当事者意識の無さから志望業界を絞れていなかった当時、
とにかく本選考までの指針がほしかった、自分の志向性を知りたかったのです。

まず、中高時代の「心に残っている経験」の深掘りから、
「ポッキーくんは、デベロッパーだとしたら、人それぞれの個性を活かせる街を作りたいんじゃないかな」と告げられました。
確かに、無意識的に「個性」にこだわっていたこれまでの人生を反映していた志望動機で半分納得していたものの、「こんな10分くらいで自分のこと分かるわけないし、ぼんじりさんだって完璧なわけじゃないでしょ」と、まだ批判的に考えていました。

特に引っかかったのは、「自分が作り手である必要はあるのか?」ということでした。メーカーや不動産など、モノを作る系の業界を志望している人にありがちですが、「○○が好き」だからといって必ずしも「○○を作りたい」にはならないんですよね。
極論、街が好きなら、別の仕事をして休日に思う存分街を楽しめばいいじゃないか。就活仲間と議論しながらもずっと未解決だったこの論点がここでも立ちはだかりました。そこでぼんじりさんに聞いてみました。「でもやっぱり、個性を活かす街が好きってことって、そんな街を作る側になりたいってこととは違いませんか?」

このモヤモヤに対してのぼんじりさんの言葉は
「作りたいかどうかというか、自分がどう生きたいかの話なんだよね」
というものでした。
テレビマンであるぼんじりさんは、実は「テレビで人を笑顔にしたい」なんて全く思ってなくて、ただ「芸能人とかスポーツ選手に、自分にしか引き出せない魅力を引き出して、自分でしかできない輝かせ方をしたい」だけ。それができるのが結果的にテレビ業界なんだ、ということでした。

自分の理解ですが、当たり前ながらも「人生の中に仕事がある」
だからこそ、自分の生き方や自分の思想だって志望動機にしていい。
無理に「仕事を通じて○○に貢献したい」「理想の社会は○○だから~」に縛られる必要はない。

何にモチベーションを感じるのか、何のために毎日汗を流せるのか、頑張り方は人それぞれだからです。
元々
「これこれを作りたい/これこれに携わりたいという理由が必要」
「しかも、それを作って誰に何を提供したいまで話さないと納得してもらえない」
そんな風に考えながらも自分にそれがないことに悶絶していた私は、
「自分はこういうことをするのが好き」
「自分がこれをしている時が一番活き活きしている」
そうやって就活してもいいんだ
と思えました。

このように考えたときに、自分が人生で大切にしてきた「人の個性に触れること」自体が、街づくりの仕事だと思えました。
人々のこういう生活を実現するために地権者交渉し、設計事務所・建設会社・ディスプレイ会社など様々な、同時にプライベートでも地域に入り込み、地元のいろんな層の人々と信頼関係を築く。
自分がデベロッパーに惹かれていたのは、そんな、仕事を通じていろんな人の個性に触れられる点だと分かりました。

この他にも、相談相手がいなかった私は
「就活軸2つってどうなんですかね?」
「そうは言っても、社会にどう貢献したいみたいな軸の方が良くないですか?」
等今考えると死ぬほどざっくりとした問いを投げたものの、全部に現実的ながらも視界が明るくなる、そんな答えをくれました。
ぼんじりさんはただ就活テクニックを教えてくれるだけじゃなくて、人生を考えてくれる人なんだと感じました。そこからは、就活論のベースをぼんじりさんにすることになります。


【②「え、全部受ければいいじゃん」】

前回、
「個性に触れて学びを得る」
「人の生活にマクロで触れ続ける」
というざっくり就活軸ができたものの、お気づきの通り、それだけでは全く業界が定まりません。
(余談ですが、振り返ってもなんとざっくりとした就活軸なんだ!と思います。最終的にもはや「就活軸」は意識していなくて、本選考期には「自分がワクワクするか」「理想の未来像に近づけそうか」という観点で惹かれる企業を受けていたのかな、と思います。)

10月という就職活動中盤を過ぎたくらいの時期。この期に及んで、元々見ていた不動産・鉄道・マーケティング支援に加えて、前回の原体験から広告や出版にまで興味が出ていました。
この時期に志望が広がってしまい、それはもう大変焦りました。

出版はサマーインターンでは一社も出しておらず、広告も一社だけ出したものの普通に落ちてしまっていたからです。とんでもないビハインドです。自分がいろんな企業受けまくって分散していた夏の時期、一心不乱に広告だけを目指していた就活生がたくさんいました。インターン参加して早期内定する人もいれば、落ちてしまった人でも、数ある業界の一つとして受けていた自分よりも絶対多くを学んで先に行っているはず。そんな中、自分はいつまで「業界決まらない~」なんて足踏みしているんだ。もう、ここで一業界に絞ろうくらいの勢いで相談しました。

ぼんじりさんに聞いたことは、「志望業界の中での優先順位ってどうやって付ければいいですか?」です。
ぼんじりさんはキョトンとした顔で
「え、全部受ければいいじゃん」
と言いました。(ビデオオフなので表情は想像です笑)

でも、何としても業界を絞って楽になりたかった私は聞きます。

「業界研究とか間に合わなくないですか??」
ぼんじりさん
「世間の就活発信者は業界研究業界研究~なんて言うけど、実際なんでもかんでも調べる必要はない。自分のやりたいことの関連だけしっかり研究してれば問題ないよ。例えば、ポッキーくんの○○大学△△学部受けたい高校生が、◇◇学部のこと知ってる必要ある?」
と。そりゃそうだ。。

更に、

「前も言いましたけど、ほんと面接苦手なんですよ、、」
ぼんじりさん
「正しい面接のやり方知らないだけじゃない??」
と。確かに、面接のやり方ってしっかり習ったことないかもしれない、、

2つの懸念がどちらも納得できる形で解消され、あーそうなのかな、、まだ絞らなくていいのかなと思えました。

そこで、これまでの人生経験及びサマー選考の経験から、志望度が態度に出てしまう性格であることを自覚していた私は、
敢えて第一志望を定めずに、行きたい会社全てを第一志望群として考える。そして全ての選考を終えてから意思決定する
という方針にしました。

就職活動を終えてみて、「結局ぼんじりさんの言う通りだったなあ」と感じることが多かったです。なんやかんや全部受けたけど各業界受かれたし、確かに業界研究・企業研究って思っていたより要らなかった。
最後に内定をいただいたエンタメ企業も、面接の度に他の就活生の知識量に圧倒されていましたが、面接が同じだった人の中で内定していたのは自分だけでした。

業界・企業研究という一朝一夕の知識ではなく、あなたの20数年間の生き方、生き様、を評価して内定を出す。知識は入社後身に着けてもらう。それが新卒採用=ポテンシャル採用です。

自分のように志望業界で悩んでいる方がいれば、一度各種研究のことは無視して、現時点での実力も置いておいて、
「本当はどこに行きたいのか」自分の心の声を聞いてみてほしいです。


【③「面接官が聞きたいのは、『人柄・能力・やりたいこと・熱意」だけなんだよね』」】

「ほぼ雑談だったのに落とされたーー」
こんな経験ありませんか?
自分も、研究と練習を重ねた当時第一志望企業の冬インターン選考で落ちてしまったことがあります。自分としては特段面接官の顔が曇ることもなく、そこそこの褒めや笑顔もあった面接だったので、当初は
「雑談で落とすなよ~」
「まあ倍率5倍だもんな運が悪かったか~」
とか思っていました。「面接って運ゲーじゃね?」って、正直それまでずっと思っていました。

ここでの転機も、やはりぼんじりさんの面接官FBでした。文字起こしを見ても自分自身では何も問題を見つけられなかったので、ぼんじりさんも「これは運が悪かったね」って慰めてくれるのかな…♪なんて思っていました。

ところが、一読の後一息置いて出た言葉は
「これじゃ何も伝わらないよ。」
でした。
「え、ほんとに?え、でも質問には全部答えられてたと思ってたんですけど…」

ぼんじりさん
「例えばさ、ポッキーくんは『いちごとみかんどっちがいい?』って聞かれて、その返答って『いちごですかね』だけで止める?」
確かに、その後いちごが好きな理由を説明したり、いちごを使った好きな料理の名前を出したりするかもしれない。。。

今では誤りだと理解できているのですが、当時の自分は
「面接官の聞かれたことに答えれば大丈夫」
「自分の言動は面接官がちゃんと解釈してくれる」
と考えていました。

例えば、アイスブレイクで最初に「インターンとかけっこう行かれましたか?」という質問があったとします。今までの自分の答えはこうです。「インターンけっこう行ってました!」終わり。結論ファーストにするべきとか、簡潔に話せとか言うし!

でも、実際「インターンとかけっこう行かれましたか?」と聞く面接官は、決してインターンに参加したか否かを知りたいわけではなくて、最終的に知りたいのは他のインターンから何を感じたか、そして今この学生はどんなことを考えて就職活動をしているのか、ということですよね。
(今考えると「インターンけっこう行ってました!」って、そんなん就活生全員じゃん…)
いちごの例と同じで、言われてみると、確かに
自分の返答には全然情報が足りない。中身がない。
この時の面接はこんな回答の連続でした。

たとえ雑談のように聞こえても、必ず質問には意図があります。その意図をぼんじりさん流に4つに分類したのが、
「人柄・能力・やりたいこと・熱意」です。

「面接官が聞きたいのは、『人柄・能力・やりたいこと・熱意」だけなんだよね』」と仰っていました。この分類、けっこう合っているのではないかなと思います。

「雑談」を「雑談」で続ける、「簡潔」に「簡潔」で答えるのはめちゃくちゃ勿体ないです。
巷では結論ファースト・簡潔に話せとか言うけど、全部そんな風に話したら、全部の回答が「いちごですかね。」になってしまいます。
(ぼんじりさんは「簡潔に話すダメだよ~」って強調していました)

「雑談を雑談にしない」
「雑談でも自分の見せたいところを伝える」
このマインドを持ってから通過率は劇的に上がりました。
自分のことを伝えられるかが面接官に左右されていたのが、どんな面接官であろうと、今の質問は「人柄・能力・やりたいこと・熱意」どれなのかを見極め、打ち返せるようになったからです。


【④「ポッキーくん、上手くやろうとしてない?」「俺ら面接官は完璧な人間を求めてない。粗削りでも、ダイヤになりそうな人を求めている。」】

最後に、就活終了直前の4月頃に伺った、ぼんじりさん最後の大助言についてです。

「さっきの雑談の感じで話せばいいのに~」

就活仲間との模擬面接を通じて、数えきれないほど言われた言葉です。どういうことかと言うと、自分は「はい!私が力を入れたことは!」「その点につきましては、~」のように話してしまっていました(伝わってるかな?)。

「面接」を意識しすぎて肩肘を張って、ガッチガチで、堅苦しい。そんな話し方を13か月中10か月間ずーっとしてしまっていました。
本音で語ってる感じがしないし、一緒に働きたいとも思ってもらえない。夏インターンで思うような結果が出なかったのも、おそらくそれが理由だったんだろうと今は考えています。

ずっと、この話し方を治そうとしてきました。
もっと楽しく話したいし、一緒に働きたいと思ってもらいたいから。
普段の自分は「やわらかリーダーシップ」とか「和やかですね!」とか言ってもらえてるから。
素の自分を出したいから。

でも、「それでは最初に自己紹介をお願いします。」そう言われた瞬間から固くなってしまう。なぜなのか、自分でも本当にわかりませんでした。どんだけ今回はゆったり話そうと思っても、「○○大学から参りました○○と申します。」と言った瞬間、口が強張り、表情が消える。

初めてぼんじりさんに模擬面接してもらったとき、ぼんじりさんにも同じ点を指摘されます。
「今喋ってるポッキーくんと、さっきの面接での感じが全っっ然違う!!!」

「それ、昨日模擬面接した人にも言われました。でもなんでこうなっちゃうのか、どうしたら治るのかがわからなくて、、もうこの一年で面接=固くなるっていう習慣ができちゃったんですよね。。。」

そこでのぼんじりさんの言葉は衝撃的でした。
「ポッキーくん、上手くやろうとしてない?」
え、そりゃ上手くやろうとするじゃないですか、面接なんだから・。
「ポッキーくん、上手くやろうとすると、人って固くなるんだよ。上手くやろうとしたらダメ。」

でも、話す中で自己矛盾したり適当なこと言ったりしないようにと思うと固くなっちゃって、、、
「覚えておいて。俺ら面接官は完璧な人間を求めてない。粗削りでも、ダイヤになりそうな人を求めている。」
「ただ、少年ポッキーを出せばいいんだよ。」


この言葉を受けて自分の面接観が完全に変わりました。
確かに自分は「上手くやろうと」していました。それが却って面接を下手にしていたということがわかりました。性格の甘さを見破られないように、細かな論理を守るために「上手く話そう」と肩肘を張る。
その結果、
何も面白くない、無難なことを固く言うだけの、小さくまとまった人物像を見せていたんです。

もう上手くやろうとするのはやめよう、等身大の自分で勝負しよう。そこにこそ自分の魅力があるから。

そこからは、「やわらかリーダーシップ」「和やかさ」を面接で出せるようにするためのぼんじりさんとの特訓の日々でした。
面接前にゆるふわ動画をみて綻んだり、
こわーい役員の写真を部屋に貼ってイメトレしたり、
ほろよいを飲んでから面接したり、
いろんなことを試しました。その結果、もう「さっきの雑談の感じで話せばいいのに~」と言われることはなくなりました。

上手くやろうとしない、等身大の「自分」としての面接。
最終的に
「写真の印象よりもすごく話しやすかったですよ。」
「とても和やかで、ああこういう風に課外活動でもメンバーをまとめてらっしゃたんだなとイメージできました。」
そんなFBをもらえるようになり、気が付いた時には第一志望群から複数内定をいただけていました。


【最後に】

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。体験記がめちゃくちゃ遅く&長くなってしまいましたが、この就活経験が誰かの参考になれば嬉しいです。自分はメンタリングなどしていませんが、ぼんじりさんからの紹介だったら何かお役に立てればと思っています。

就活って本当にしんどいです。これまでの人生、こんなに「自分」という人間が評価されることって無かったと思います。自分もネタツイとかしてましたが、現実では常に自己否定と自己嫌悪の日々でした。それでも、意志だけは持ち続けて正しい努力をすれば、自分の好きなところを持てるようになり、自分の夢を語れるようになりました。

辛い中でも、就職活動が「自分」のことを知り、「自分」を好きになれる機会になると素敵だなと思います。
皆さんが気持ちよく就職活動を終えられるよう応援しています。
掴みとれ人生!

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