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迎賓館参観(2024年10月13日の日記)

・先日迎賓館に行ってきました。迎賓館に行くのは2回目だったのですが、1回目は閉館時間が迫っていて庭園だけ見て帰ってしまったので、本館に入るのはこれが初めてでした。

・ちらっと覗いてみよう、くらいの気持ちだったのですが、想像していた数倍よかったです。

・まず、とにかく広かったです。庭園が広いのは分かっていましたが、建物が大きすぎる。門から何まですべて規模が大きい。順路が決まっており、長い廊下を歩いて階段を上って広間に出てまた廊下を歩くというのを繰り返すのですが、自分がどこにいるのか分からなくなります。どの広間も床面積が単純に大きいのに加えて天井が高いのでとても開放的でした。広間のなかに家がすっぽり入りそうなくらい広かった気がします。

・そして内装が素敵。行く前は正直に言うと、建物にすごく興味があるわけでもないし、そんなに見るところあるのかな……?と思っていたのですが、見どころだらけでした。シャンデリアや天井画など大きくて目立つインテリアや装飾があったりする一方で、ドアの持ち手や壁の小さな装飾など細部まで考え抜かれていることが感じられて、ものすごい情報量でした。派手さと繊細さの両立。

・専門用語は分からないので、ふわっとした感想になってしまうのですが、全体的にヨーロッパ風と和風のミックスという感じなのが独特で不思議。たとえば、シャンデリアが下がっている広間の壁面の装飾のモチーフが武士の鎧と兜だったり、豪華絢爛な舞踏室の床が石ではなく寄木細工のような模様に木材が張られていたりしているのが印象的でした。

・広間はいくつかあるのですが、それぞれにテーマがあって、どれも雰囲気が違うのが面白かったです。壁や調度品の色、絨毯の色や有無、天井画が天井を占める割合によって、空間の印象がガラッと変わるというのを実感しました。一概には言えないとは思いますが、天井一面に絵が描いてあると洋風なのに、木目が増えると一気に和風になるんですね。

・わたしが一番好きなのは、たしか朝日の間の入り口前の空間だったと思うんですが、鏡合わせになっていて無限に鏡の中の空間が続いて見えるところです。大きな絵画が2枚飾ってあるところの付近でした。とくに名前がついていたり、説明書きがあったわけではないので説明が難しいのですが、一番心に残っているのはそこです。館内は撮影NGなので写真を貼って見せられないのが悔しいですね。

・でも写真で残せないからこそ、今見えているものを記憶に焼き付けようという意識がはたらいて、観覧に集中できたし、注意深く観察できたと思います。カメラ越しではなく、自分の目でしっかり見るというのをここ何年か疎かにしていたなと反省しました。後から見返せるのは写真の長所ですが、わたしの場合、写真を撮ること自体が目的になり、写真が撮れたら満足してしまっていました。

・ということで、自分で撮影した館内写真はないのでパンフレットを見ながら思い返しているのですが、この無料でもらえるパンフレットの出来がすごくいいです。30ページあるのがまず驚きなんですが、どのページも写真が大きく載っていて、お金出して買うガイドブック並みです。きっと日本語以外の言語のものも用意していると思うので、さすがにお金の掛け方が違うなと思いました。

・平日のお昼時に行ったのですがそこそこ混んでいました。でも自分のペースで回れるので混雑具合にはあまり影響を受けずに楽しめると思います。入るときにチケットにスタンプを押してもらうのですが、キティちゃんの柄でした。おそらく期間限定です。

・また訪れたいくらい楽しかったです。次に行くときは和風別館とアフタヌーンティを予約していきたいですね。

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