【TOA】入手できない人のためのドラマCD感想 -「リグレットの苦悩」
注意事項
この記事は、テイルズオブジアビスのドラマCDの良さを広めたいが、もう公式から正規の手段で手に入れられないことを嘆いた中の人による ドラマCDの感想・あらすじの説明・良かった会話の抜粋 が中心の記事です。
ネタバレのオンパレードです。自分の耳で聞きたい!と言う方は速やかに退避をお願いします。
では参りましょう。今回取り上げるドラマCDはこちら!
「アンソロジードラマCD テイルズオブジアビス Vol.1」
【総評】
★完全なギャグ世界線!本編で受けた傷はドラマCDで癒せ!(その代わり時間軸は謎。長髪ルークがアッシュと結構仲良し…)
★ルーク・ティア・ガイの3人が好きな人には超オススメ!ガイとティアがルークのパパとママすぎる。(というかそもそもジャケ絵が良すぎる!)
★声優さんの演技がすごい。ルーク役の鈴木千尋さん、ガイ役の松本保典さんのギャグ演技は特に必聴。隅々まで聞いてほしい。
★リグレットってこんな愛すべきキャラだったんだ…という発見があった。なんだこの人…おもしろお姉さんじゃん…。
★キャストコメントにて、鈴木さんと松本さんがホタテ弁当をモソモソ食べながら感想を喋るという謎の空間がある。
脚本もセリフ配分もバランスが良く、ゲーム本編のスキットをそのまま拡張したような雰囲気でたいへん良かったです!とても完成度が高い!
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「リグレットの苦悩」
《登場人物》
リグレット、ヴァン、アリエッタ、ティア
《あらすじ》
作戦計画書を紛失してしまうというらしくない失態を犯し、ヴァンに不始末を報告・謝罪するリグレット。そんなところに、アリエッタが「ヴァンの似顔絵を描いた」と見せに来るが、その似顔絵が描いてある紙は、まさか…?!
《会話抜粋&感想》
ダークホースでした。正直、聴く前は「うーん神託の盾の話か。楽しめるかな?」という感じでしたが、リグレットの新しい一面が見られたし、狼狽えるヴァンとかいう珍しいものも聞けたし、めちゃくちゃ良かった。お気に入りです。
※前半は割と真面目に話が進んでいくので、記事の後半だけ読んでも良いかも。
リグ「無い…無いわ…。どこに行ったの…?作戦会議室の机に置いておいたはずなのに…」
ピピピピッ。タイマーが鳴り、ヴァンとの会議の開始時刻を告げる。
リグ「時間だわ…。作戦計画書を紛失したなんて、閣下になんとお詫びしたら…」
↑もうこの時点で結構愛しいのですが…そんな凡ミスするんだねこのお姉さん…。
ヴァンの執務室に入室し、潔く作戦計画書を紛失したことを報告、謝罪するリグレット。そこへ、突然アリエッタが入室し、ヴァン総長の顔を描いたから見てほしいと主張する。話を中断されたリグレットはアリエッタを注意するが、ヴァンの方はというと、似顔絵を見てアリエッタを褒め始めるのだった。
(ていうかアリエッタって第三師団師団長じゃ無いのか?よくこのリーダーで成り立ってるよな。それとも第三師団はアリエッタのファンで構成されているのかな…)
ヴァ「ほう?これは…、私か。なかなかよく描けてるじゃないか」
アリ「…総長に褒められた…!」
リグ「そ、それは…っ!」
なんと、アリエッタがヴァンの似顔絵を描いていた紙は、リグレットがずっと探していた作戦計画書だった!アリエッタから絵を奪い取り、彼女をきつく叱るリグレット。アリエッタは一生懸命描いた似顔絵を取り上げられたことで、泣き出してしまう。
アリ「アリエッタ悪くないもん!リグレットのおこりんぼ!!」
泣きながら部屋を飛び出していくアリエッタ。アリエッタを許してやってくれとヴァンに宥められ、一旦退室するリグレットだが、処遇に納得がいかない。ヴァンはどうしてアリエッタにこうも甘いのだろうか……。
そんな時、リグレットは誰かと話し込んでいるティアを見かける。どうやら響士の男性が失敗をし、非難されているのを弁護しているようだ。
ティ「確かに、今回は彼の行動に問題がありましたが、彼も良かれと思ってやったことだと思います。それは、彼なりの良さだと、私は考えています」
彼からも学ぶところはあると思う、というティアの意見を聞いて、リグレットは自分の行動を省みる。
※こっからマジで好き
自分もアリエッタから学んでみようとするリグレット。しかし、どこを学べば良いのだろうか?リグレットはアリエッタの言動を思い出してみる。
リグ「…あ……、まさかとは思うけど……」
リグ「えへっ…♡ ヴァン総長♡ リグレット、作戦計画書、失くしてしまったの♡」
リグ「……コホン。まさか。こういうことじゃないわよね」
ヴァ「……はっ……」
↑ここで紙の束とペンを取り落とす音が入る(ウケる)。
リグ「あ……?」
リグ「……か、か、閣下?!」
ヴァ「リ…、リグレット」
リグ「閣下、今のには事情がありまして」
ヴァ「いや、リグレット。お、お、お前、その少し、過労か、お疲れのようだ」
リグ「あっいえいえ、そういうことではなくてですね、閣下」
ヴァ「お前には苦労をかけて、も、申し訳ないと思っていたんだ。少し休暇をとって、温泉にでも行ってくると良い!そうだ、ケテルブルクにある、スパはどうだ?そこで英気を養って、職務に復帰すると良い。いや。そうしなさい。(サラサラと書類にサインを書く音) これは、休暇、承諾書だ。それでは、気をつけてな。いってらっしゃい」
リグ「あっ……!スパ…ッ!ぜっ、閣下!!!!!!!!違うんです、閣下!!!!!!!!!!!!!!」
↑ここの演技がほーんとにめちゃくちゃ良い!!スパ…ッ がいい。
リグ「ああ……。閣下……。違うんです……!」
悲嘆に暮れるリグレットのところに、アリエッタが手紙を渡しにくる。
中を確認してみると…。
リグレットへ
ごめんなさい。仲直りしてください。
アリエッタ
リグ「ふふ…学ぶ点は、これだったのかもね…」
アリエッタから子どもらしい素直な心を学び、お話は美しいエンドを迎える。
良い話だなあ……(リグレットが失ったものがデカすぎるだろ)。
というわけで、オラクル回でした!ほんとリグレット良すぎん?声優さんの演技のおかげでめちゃくちゃ好きになってしまった…。