休業支援金~国の救済制度の本質~(1)
社内には社員の他にアルバイトもいます。
アルバイトには社会保険に入っているもの、雇用保険にはいっているもの、月曜から金曜まで週5日AM3時間だけ働くもの。シフト制で働くもの。
弊社も『働き方改革?』によって勤務時間も多様化されましたね。
先日は休業手当、主に平均賃金の算出方法を記載しました。
こちらは正社員についての話です。
中には休業手当の対象外となる従業員もいます。
そんな休業手当がもらえない方のためにある制度が
『休業支援金・給付金』です。
ただ、説明に入る前に大前提として、
休業させられたのであれば企業に休業手当を支払ってもらうべきです。
どんな人が申請できるの?
新型コロナウイルス感染症及びそのまん延防止の措置の影響により休業させられた労働者のうち、休業中に賃金(休業手当)を受けることができなかった方に対し、支給します。
ここでいう対象となる休業とは?
ここで注目ポイントがあります。
宣言やまん延防止、様々な理由でSC等が休業となりました。
店舗、オフィスが休業になったので無条件で対象ですよね?
『NO』
その休業になった日は『所定労働日』でしょうか?
所定労働日とは?
・労働協約、及び就業規則などに定められた休日以外の労働義務の発生する日のことを指す。
オフィスが閉まっていたその日は労働義務が発生していますか?
元々休日であれば労働の義務はなく対象外となります。
シフト制の場合はシフトが確定している日が所定労働日です。
ただし、2020年4~6月等の長期に渡るSCが閉店していた場合は
シフトすら組めなかったかと思います。
1か月丸ごと休みとなった場合はどうなるのか?
社員であれば月々の所定労働日があります。
多くは土日を除いた日数でしょうか?
大体月に20日~22日くらいでしょうか。
社会保険に加入しているアルバイトであれば週に30h月に15日。
雇用保険に加入しているアルバイトであれば週に20h、
日数は直近3か月の平均から算出した日数になります。
ではシフト制アルバイトは?
シフトが確定している日が所定労働日です。
時間契約がなくシフトがなければ所定労働日はありません。
シフト制アルバイトとは?
時間契約をせず、希望したシフトに入れた部分のみ働くアルバイトです。
極論、会社のルールがない限り丸1か月勤務なしでも在籍できます。
言わば働きたいときに働いて休みたいときに休める。(シフト希望しない)
企業としては計算できない、本人は自由な働き方できる労働条件です。
自由な反面、
今回の休業による一番の影響を受けているかもしれません。
何よりも補償してもらえる労働契約がないので。
雇用保険に入らない理由は様々かと思います。
加入することで収入があがり扶養先の旦那の控除恩恵がなくなる。
学生のため社会保険加入という選択肢しかない。
ではシフト制アルバイトは申請できないのか?
長くなったので次回説明いたします。
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