配当利回りが安定している銘柄に共通する指標とその意味
配当利回りが安定している銘柄は、投資初心者にも安心感があります。そのような銘柄に共通する指標と、それが意味する内容をわかりやすく説明します。
1. 配当利回り
何を表している?
配当利回りは、株価に対してどれくらいの「お小遣い(配当)」がもらえるかを示す数字です。計算式:
理想的な数値:
3%~5%が目安です。高すぎると無理をしている可能性もあるので注意。ポイント:
配当利回りが安定している銘柄は、配当金を継続的に支払える企業力を持っている可能性が高いです。
2. 配当性向
何を表している?
配当性向は、会社の儲け(利益)のうち、どれくらいを配当金として支払っているかを示す数字です。計算式:
理想的な数値:
40%~60%くらいが安定的と言われます。ポイント:
配当性向が高すぎる(80%以上)場合、配当を支払う余裕が少なく、減配のリスクが高まります。一方で低すぎる場合、配当を出し渋っているかもしれません。
3. 連続増配年数
何を表している?
企業が、毎年配当金を増やし続けている年数です。理想的な基準:
10年以上連続増配している企業は、業績が安定している可能性が高いです。ポイント:
連続増配している企業は、株主への還元意識が高く、経営が安定している傾向があります。
4. 自己資本比率
何を表している?
企業が持っている全体のお金(総資産)のうち、借金ではなく、自分のお金(自己資本)が占める割合です。計算式:
理想的な数値:
50%以上が目安です。ポイント:
自己資本比率が高い企業は、財務が安定しており、外部からの借金に依存せず経営できるため、減配リスクが低いです。
5. 営業利益率
何を表している?
売上高の中から、どれだけ利益を生み出しているかを示す数字です。計算式:
理想的な数値:
10%以上が望ましいです。ポイント:
営業利益率が高い企業は、本業が好調で利益を安定して出しているため、配当も継続しやすいです。
6. 業種の安定性
何を表している?
企業が属する業界や事業が、景気に左右されにくいかを見ます。例:
安定している業種: 電気・ガス、通信(例: NTT、KDDI)
変動が大きい業種: 航空、旅行、エネルギー
ポイント:
安定した業種の企業は、景気に影響されにくく、配当金を継続しやすいです。
指標が示すまとめ
指標名 意味 理想的な基準 配当利回り 株価に対する配当金の割合 3%~5% 配当性向 利益に対する配当金の割合 40%~60% 連続増配年数 配当金を増やし続けている年数 10年以上 自己資本比率 借金ではなく自分のお金が占める割合 50%以上 営業利益率 売上からどれだけの利益を生み出しているか 10%以上 業種の安定性 景気に左右されにくい業種に属しているか 安定した業種を選ぶ
初心者向けアドバイス
配当利回りが高いだけではなく、配当性向や自己資本比率も確認しましょう。これらが無理のない範囲であれば、安定した配当が期待できます。
連続増配年数が長い企業は信頼できる選択肢です。
業種や企業の安定性を理解し、「安心して持てる銘柄」を選びましょう。
これらの指標を見れば、安心して配当金がもらえる株を選ぶことができるはずです!