【ぼんの商店街クエスト 前編】6日で事業計画を立てる!?
神奈川在住で、現在大学一年生のぼんです!2024年の夏、「わたしの商店街クエスト@焼津」という企画に参加しました。クエストがあった一週間の、濃密で暖かな体験記を綴ります!
今回のクエスト関係者のみんなはもちろん、来年以降の参加者さんや、一緒にイベントを作ってくれる方たちにも読んでもらえたら嬉しいです。
「わたしの商店街クエスト@焼津」とは?
全国の大学生が集まって一週間焼津に合宿し、「自分の好き」と「焼津」を組み合わせ、商店街を元気にする事業を作りだそうという企画です!
詳しくはこちら↓
クエストに参加したきっかけ
クエストに参加したきっかけは、大学の「社会起業論」という授業で、一般社団法人トリナスの代表である土肥さんの講義を受けたことでした。土肥さんたちが取り組むジャンルは、若者のまちづくり参画とソーシャルビジネス。僕が関心を持っていた分野とぴったり合致していました。
なにより講義を聞いて、直感的に「この人がやっていることを間近で見てみたい」と感じました。ふわっとしていますが、きっかけはそんな感じでした。
事業計画の変遷
1、「好きなもの」の洗い出し
「好きなもの」がテーマということなので、出発前に「自分の好き」を分解してみました。
まずは自分が経験してきたことを書き出しました。
・仮設型のコミュニティカフェ(地域ビジネスをやりたくて、友達と開催)
・竹林整備(受験期に運動兼ストレス発散で始めたら、案外楽しくってハマった)
・選挙応援のアルバイト(選挙のお祭り感が好きで、カラス(ウグイス嬢の男性版)をやる)
・町内会の青年部「ダイノワ」
・地域のお祭りづくり(大人に混じって企画から!文化祭みたいで楽しかった♪)
色々出たけど、これだと何が好きなのかよくわかりません。そこで、これらの活動のどこに楽しさを感じたのかを思い返しました。すると、、、
・自然に触れること
・色々な人の話を聞くこと
・みんなで何かを作り上げること・ワイワイやること
・人と人を繋げること
・アイデアをみんなで出し合うこと などなど、、、
たくさんの好きが見つかりました。特に、自然に触れることは僕にとって、とても大切なことなんだなと改めて思いました。
我が家にはずっとテレビも、エアコンも、ゲームもなく、家の中は暑いしつまらないので、いつも海や森の中で遊んでいました。
こう言った経験が、今の自分の大きな癒しになってくれている。そう気がつき、誰かの自然に触れる機会を増やせる企画がいいなあとぼんやり思っていました。
この段階ではどれも取り留めがなく、焼津とどういうふうに絡めれるのか想像もつきませんでした。
2、焼津での情報集め
現地到着後は、洗い出した「好き」を頭の片隅に置きつつ、外を歩き、焼津や商店街についての話を聞き、データを調べました。するといくつか絡められそうな要素が見つかりました。
・焼津では竹林が拡大し、農業や生態系に被害が出ている
・焼津ではコミュニティづくりが色々な方面から行われている
・焼津市内では、竹を活用したイベントがいくつも行われている
・焼津周辺で竹の活用について取り組む団体がある
・話に聞いてはいたけど、焼津には暖かい人たちが本当にたくさんいる
・商店街は通行人は多いけど、立ち止まる人が少ない
・通勤・通学が憂鬱そうな人がちらほらと
また、日本には広大な竹林があり、竹を加工し活用する術が遥か昔から考案され、伝承されてきています。
もっと色々な人にその魅力に触れて貰うことで竹の価値が高まり、竹林の整備が進み、やがては獣害や土砂崩れといった竹害を減らせないかな。
もっと言えば、竹害を「竹益」に変えたい。
地元のNPOでの竹林整備活動を通じて、そんな思いを持っていました。
3、企画づくりスタート→中間発表で混乱
この段階で、自然教育、土壌環境改善を中心に据えた事業をざっくり考えました。今振り返ると、大学で学んでいたことをそのまま転用していて、かなり視野が狭いものでした。
この案をメンターに壁打ちしてもらうと、「焼津である必要がない」とばっさり、、、。また、土肥さんからは「楽しくないと人を巻き込めず、排他性が生まれる」という言葉をもらいました。
この言葉が大きなヒントになり、楽しい、楽しい、楽しい、う〜〜〜〜〜〜〜ん。
お祭り!
焼津の資源である竹を使って、焼津の人たち一緒にイベントを作る。みんなでできるし、自然に触れられるし、僕の「楽しい」もたくさん含まれています。
そんなこんなで、二日目になんとかこういった大筋が見えてきました。
色んな方にアイデアやアドバイスをもらい、中間発表は商店街での竹灯り展という内容で臨みました。
全体をまとめ切れないまま中間発表を迎え、持ち時間をオーバー。そのせいで、コメンテーターの方たちの講評時間が少なくなってしまいました。
そのため、中間発表後は自分の案のどこが良いのか、それとも悪いのかが分からず右往左往。アイデアはとっ散らかり、何が何だかわからなくなってしまいました。
4、救世主現る→紹介に次ぐ紹介
そんな時!救世主(メンター)「よこしんさん」が話を聞いてくれました。
よこしんさんに話していると、絡まっていた糸がするすると解けるように、ぐちゃぐちゃの案がまとまっていきました。+これでもかというくらい褒めてくれるので勇気をもらえました。
この辺りで、一つの転機がありました。おもちゃ館に務める西村さんが、楠さんという焼津市竹工芸クラブの方を紹介してくれたのです。
楠さんに焼津市竹工芸クラブの会長さんを紹介してもらいました。そこでクラブの方が、「こんな人知ってるから、話してみる?」言って下さり、その方が「今からいいよ」と言ってくれ、すぐにお話を聞かせてもらえることに!
もっと驚いたのはその後、紹介→紹介→紹介、、と相次いでその場で快諾してくれました。
竹工芸クラブ会長→観光協会の方→焼津商店街 代表理事の方→地域でイベントを沢山おこしている方といった具合です。
結局、その日の昼だけで7名の方のお話を聞かせて貰えました。7名!!
地元でまちづくりに取り組んでいても、ここまで協力的に接してもらうことはなかなかありません。
それなのに、他所から来た若者にこんなにしてくれるなんて、本当にびっくりでした。
焼津の方々の暖かさと地元への愛、トリナスの積み上げてきた活動への感謝と信頼がすごくよく伝わってきました。
焼津に住む、とある方はこんなことを言っていました
。
「彼ら(トリナスの意)があれだけ一所懸命やってくれてるんだ。
こっちもできることはしてやりたくなるだろう。」
この紹介ラッシュは、合宿の中で一番驚きとワクワクに満ちた時間でした。
また、この時間以外にも、たっくさんの人達にアドバイスや紹介をして貰いました。みなさん本当にありがとうございました!
5、事業のイメージも湧いてきた!+コラボ!?
これだけたくさんの話を聞いたので、事業を実現するまでに必要なことが分かってきました。
・商店街の場所の許可
・電力
・竹の保管などなど、、、てんこ盛りです。
焼津にいる間にできるだけ多くの人に会い、竹やまちについて語りました。
こういった時間や機会は、焼津に観光で行っていたら決して得られなかったと思います。
駅前通り商店街の代表理事の方に話を聞かせてもらうと、当初僕の想定していた形での開催は、商店街側のご都合や、僕らの人員など様々な面で難しいということが分かってきました。
竹灯り数百個は、とてもではないのですが、制作、管理、移動、時間、人手など色々と足りません。でも竹灯りを減らすと、迫力がなくて魅力が無くなってしまう、、、。
こういった悩みが大量に出てきたタイミングで、最終発表の時が来ました。
緊張しましたが、沢山相談させて貰った方達や、一緒にあーだこーだと議論しあったみんなに見守られながらの発表だったので、とても心強かったです。
他のメンバーの発表が、どれも熱くて、本気で、感情を揺さぶるものだったので、見ていて僕も泣きそうになりました。(目の前にめっちゃ泣いてる人がいたからかもしれません)
僕の発表の間、メンバーも、地域の方たちも、コメンテーターの方々も暖かく、真剣な面持ちで頷いてくれていました。
さらに、このプレゼンを見て竹関係のお仕事をしている方に声を掛けてもらいました!完璧じゃなくても、とにかくやりたいことを口に出すって大事なんだなあと感じる出来事でした。
発表後の最終日、「スタンプラリー」を企画しているクエストメンバーと、竹×スタンプラリーのコラボって面白いのでは!と盛り上がりました。
それなら竹灯りのみでは無く、竹のゴム鉄砲で打つ射的コーナーなど、竹関連のスポットをを巡る
「竹を体験し尽くすスタンプラリー」
にしたらどうかな、と今は考えています。こうやって皆んなでワイワイやるのが文化祭みたいで、めちゃくちゃ楽しいです。
具体的な部分は今週末に相談する予定ですが、応援してくれる方たちに相談させてもらいながら、面白いと思ってもらえる企画にしていきたいです!
みなさん、よろしくお願いしますー!!
以上が今回の僕の事業計画の推移でした!振り返るとかなりドタバタですね、、、笑。
後編では事業計画以外の部分で、この合宿での学びや気づきを綴ろうと思います!
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