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つくった「後」を知りたいのダ。

学参書といわれるドリルの
本文フォーマット&付録を
たまにつくらせてもらっています。

冬休み頃から、春にかけて使いやすい
小学生1〜6年生用の
総復習ドリルができました。

内容をweb上で公開することができないので
画像にリンクを貼ります。

6学年それぞれの顔になる動物がいます。
可愛らしいイラストは林ユミさん
スッキリとコミカルの塩梅が秀逸な装丁は
山内なつ子さん(しろいろ)


下記の2つの事を主軸に
行ったり来たりしながらつくりました。

1.きちんと感、すっきり感

問題文が読みやすいのが最優先です。
アイコン、ヒントなどは大切な要素で
誌面のトーンを
ある程度自由に決められるキーでもあります。
ただ、それで誌面がごちゃついたら困ります。

個人差があるのはもちろんですが、
私は幼少期に、誌面の色数が
多すぎて、強すぎて
たびたび、混乱した記憶を持っています。

わたしの役は子どもの考えた事を書ける
余白を作ること、
あなたのスペースだよ、と示す事。
主役は、子どもが実際に書き込んだ
えんぴつの軌跡です。


2.たのしい感と、あったかみ

「きちんと感、すっきり感」を考えてゆくと
誌面がどんどんと
シンプルな表情になっていきます。
システマチックなものは、
ちょっと冷んやり感じます。

アイコンなどの随所の要素たちは
サイズを小さめ、柔らかめな色にし
可愛らしい・たのしい、
文字・形を使いました。

表紙のイラストを描いてくれている
林ユミさんの絵は
あたたかみと今の感じのバランスが
とってもいい感じ。
付録でもたくさん使わせてもらいました。



無事に本ができたことは喜ばしいですが
ここからが本番だと思っています。

このドリルの役目は
手にした子どもそれぞれに寄り添って
たのしく使ってもらうこと。

つくったら終わり、ではなくて
子どもたちが、どう使って・どう感じて
迷うところなどがなかったか、
最後までたのしんでやれたのか、
(やれなかったのか)を知りたい。

子どもたちが何を感じるか知りたいので
友人の子どもたちに使ってもらうことに。
この冬に、使っているようすを
教えてもらうようにお願いしました。

解答をどんなふうに書いて、
付録のシールをどんなふうに貼っていくのか。
(どんな落書きをするのか)

子どもたちのそれぞれの個性で、
ドリルの表情は、渡した時とは
随分と様変わりするんだろう、と想像します。


定量調査的な意味合いではなく
その子どもを、ほんの少し知れることになる。
なんだか、それがとってもたのしみなのです。


豆みたいで友人に抱かれてた娘。
大きくなった。
今後の写真が楽しみです。

友人の息子たち。
これは、夏休み用のドリルを解いているところ。
楽しそうでうれしいです。



夏休み用ドリルのフォーマットもつくったので
リンクを貼っておきます。


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