見出し画像

co+shegoto2022 先輩の現場見学会 DAY2

1.実施概要

2022年11月1日(火)10:00~12:00
オンラインにて実施

2. 講座の流れ

(1)オープニング

前回に引き続き、先輩達とオンラインで繋がり、リアルタイムでお話を聞くスタイルでの現場見学会。
この日にお邪魔する見学先は、以下の3か所です。

①KURUMI HARBAL WORKS/降矢美幸さん
②チルドリン徳島/清瀬ゆかさん
③フェリチタドレッシング/松本千佳さん

素敵な3名をお招きして見学会が始まりました!

(2)オンライン見学会
①KURUMI HARBAL WORKS:降矢美幸さん

▶自己紹介
・甲斐市でKURUMI HARBAL WORKSというショップを経営しています。
→もともとは石鹸作りが好き。
→最初は友人とシェアショップを開くが、いつかは自分でお店を開きたいと考えていた。
→甲斐市の山の中にある100年以上の歴史を持つ馬小屋リノベーションし場所でお店をオープン!
→勢いで始めたため、さまざまなトラブルはあるが、周囲の人に相談し徐々に解決。
→現在では隣りにある蔵も借り、事業の幅を広げる。

▶現在の店舗のこだわりは
・お店のテーマが「植物」なので、あまり街中ではなく山の中がちょうど良い。
→最初は人が来るか心配…。
→結果的には見つけて来てくださる人が多く、県内外から来てくれる。

▶イベントに出店する際のこだわりは?
・出展者様にエゴがないかどうかが重要。
・純粋にお客様に楽しんでもらえるような話を選んで出店。

▶お店で大事にしている事は?
・物を売ることだけに専念しないこと。私の作ったお茶で、どのような時間を過ごしたいか考えている人を大切にしたい。
→結果的に循環となる。

▶独特の世界観の作り方は?
・私が本気で欲しいもの、おすすめしたいものを集めている。
・マルシェを開催したときも、想いは同じ。
→私の本気度が高いと、出店者も本気になってくれる。
→宣伝も本気でやってくださるため、結果としてたくさんの集客が見込める。

▶お客様や業者と接する際、気をつけていることは?
・人間として接していきたい。自分の大切にしているものを中心に、人として生きたいように生きる。
→人としてどうかと思うことをしない。
→自分の商品が人を幸せにしているのかということを一番に考える。
→信念を通して仕事をすれば、変な人は来ない。

▶コロナ禍をきっかけに変わった事はありますか
・人見知りで拒絶していたオンライン講座を、コロナ禍を期に積極的に取り入れるように。
→オンライン講座のメリットは全国の人と繋がれること。
・YouTubeも始める。
→オンライン講座だけでは伝わらないお店の周囲の自然の豊かさを伝えるため。
→自分で編集をしてYouTubeを作成。

▶参加者に一言
・起業はできないことの方が多い。しかし、できないことを頑張るよりも、どんどん人にお願いして頼っていけばいいと思う。
→頼める方がいる場合は、安心感を持って自分のやりたいことをどんどん進めていければ。

「KURUMI HARBAL WORKS」の情報はこちら


②非営利活動法人チルドリン徳島:清瀬由香さん

【自己紹介】
・非営利活動法人チルドリン徳島の共同創設者。
→20代の頃からさまざまなスタイルの仕事を行い、徳島に戻り結婚・出産・離婚。
→子供は上の子が高校3年生、下の子は小4。
・チルドリン徳島以外にも、会社取締役や団体の理事なども受け持つ。

▶活動を始めたきっかけは?
・女性には労働時間以外にも、子育てや介護など時間に制限がある。
→みんなで仕事を分け合えば良いのではないかと思い、起業。
・飛行機に乗っていたときに、隣の赤ちゃんが泣いていた。
→母親に話しかけたとき、「大人と話していない」というつぶやきに衝撃。
→「これをどうしたらいいのか?」とFacebookでつぶやいたところ、現在のチルドリンの代表を紹介された。
・子育ての人が仕事できる場所がなかったため、ICTママの育成を立ち上げる。
→2015年10月にテレワーク実証センターを立ち上げ、ワークシェアを始める。
・子育てママと一言で言ってもそれぞれの状況が違う。
→得意不得意を明確化して、仕事をシェアする。
→効率を上げて皆で稼ぐ。
→働く人も、自分の子育てのバランスと考えて働いてもらうようにしている。

▶活動の特徴は?
・私達は支援型テレワークは、常にフォローを続けている。
→案件発生からフィードバックまで、細やかなフォロー体制が他との違い。
・重要なのは、仕事のボリュームを自分でコントロールすること。
→自分の子供が発達障害だったので、仕事について相談。
→自分で調整すれば良いのでは?と周りからアドバイスされ、今の仕事の形態へ。

▶子供に合わせて仕事を変えることについて葛藤は?
・ない。仕事の代わりはあるけど、家族の代わりはいない。
→仕事のサポートとしてオンライン秘書を活用。
→学校の旗当番などの予定も秘書任せ。

▶普段、気をつけていることは?
・体調の管理。無理をしない。
・メンタルがブレそうになった時は雑談をする。
→毎週土曜日に自分の畑を耕す。
→作物がたくさんできると、日曜日に市場で売る。
→市場の人たちと雑談する。
→一人で歯を食いしばって働くより、誰かに気持ちを受け止めてもらえる関係を築く。

▶今後の展望は?
・ミドルエイジ以上の方のリスキリングや、技能習得について考えたい。
→地域のさまざまな能力の人を集めてビジネスをしていきたい。
→やりがい搾取をせず、どのぐらい稼ぎたいかじっくり話す。うやむやにしない。

▶組織を強くするにはどうしたらいい?
・自分と違う属性の人を周りに置く。
・仲間は周りの人からの紹介がほとんど。
→気になっている人には直接連絡をして会いに行く。
→どんどん人にアウトソーシングして、自分に余白を作る。

▶参加者に一言
・私の知ってることであれば何でも答える。
→私は畑を作るので、そこに何を植えるか見せて欲しい。

「非営利活動法人チルドリン徳島」の情報はこちら


③フェリチタドレッシング:松本千佳さん

【自己紹介】
・八ヶ岳の無農薬・化学肥料不使用の野菜で、手作りドレッシングを販売。
→子供を出産と同時に北杜市に移住。その後、離婚。
→子供が5歳の時に、フェリチタ研究所を立ち上げる。
・もともとこれは趣味で作っていたドレッシング。
→パートの仕事とドレッシング二足のわらじだったが、2017年にはパートを辞める。
→次の年には、加工場&店舗をオープン。パートナーを迎えて今の形に。

▶パートナーはどのように見つけたのですか?
・偶然が重なって見つかった。
→今の加工場になる前、一時的に借りていた場所に出入りしていた人がパートナー。
→話をするうちに、すごく「合う」と感じる。
→私は縦に動く人だが、パートナーは横に繋がれる人。
→やりたいことのキャッチアップがすごくできた。
・「一緒にやってみたい」と話すと、二つ返事で「いいよ」と言われる。
→パートナーのおかげで、インスタの動画を始めたりSNS発信も活発に。
→量り売りやリフィルセット商品、また事業者向けの商品開発など、仕事の幅も増えた。

▶コロナ禍の影響は?
・ピクルスやスムージー、自社栽培の野菜などを手がけていたため、大きな変化はない。
→商品ラインナップを増やしたり、ふるさと納税の返礼品などにしたりと、大きな影響はなかった。

▶企業パートナーを見つけるときに気をつけていることは?
・商品のことを理解して、大切にしてくれるところを選ぶ。
→商品は心を込めて作っているので、その気持ちを理解していただけないところは引き上げる。
→売り込みはせずとも、お客様発信で販路が開拓されている。

▶商品の名前にこだわりは?
・人に説明しやすい、その信念がよくわかるネーミングがいい。
→フェリチタと言う意味は幸せという意味のイタリア語。
→私の家庭環境は、端から見たら幸せに見えるかもしれないが、実際は大変なことや葛藤が多かった。その中で「幸せってなんだろう」といつも考えていた。
・幸せは自分の中にある。
→自分がやっていることがすべて幸せにたどり着くようにしている。
→余計な事はドンドン削って、シンプルに。
→一人ひとりに思いを届けたい。そうした商品を作っている会社。
・お客様からの言葉も大事。
→お客様ではなくもう仲間。

▶参加者に一言
・離婚を機に、いろいろなものを減らし、それが心地良かった。
→パートを辞めるときも案ずるより産むが易し。
→困ったときはチームとしていろいろ考えた。
・これからの変化も楽しみ!

「フェリチタドレッシング」の情報はこちら

3.参加者の様子

今回のゲストの皆様は、業務形態は違えど、「それぞれの思いをカタチ(仕事)にし、自分の意思で進んでいる」印象がありました。参加者の皆さんも、質問をすると言うよりは、ゲストの方々のストーリーに聞き入っている様子が印象的でした。
実際に起業をし、さまざまな困難を乗り越えてきた3名のゲストの皆様。しかし、そのブレない気持ちと柔軟な対応力、そしてチャレンジすることの大切さが伺えました。参加者の皆さんも、ゲストの皆様のお話を参考に、実際に何かにチャレンジしてみようと言う気持ちになったのではないでしょうか?

4.参加を通しての気づき

今回のゲストの方々は、全てバラバラの業種でしたが、共通しているのは「信念」の強さ。お話からは、周囲のアドバイスや助言などを聞きつつ、自身の考えを持ち、取捨選択を行い、しなやかに対応している印象を受けました。

前回の3名のゲストの皆様同様、今回のゲストの皆様からも、非常に多くの勇気とやる気をいただきました。co+shegotoでは、先輩たちの歩みから学びつつ、ぜひ自身のやりたいことを実現する機会につながる支援を目指しています。

さて、次回より講座は後半戦に入ります。後半では、よりリアルな起業イメージを持つべく、収支計画やソーシャルビジネスの資金調達のポイントについて、詳しく解説します。

ビジネスとは切っても切り離せないお金。この機会に、ぜひ理解を深めてみてください。

最後に、前半後半と2回に分けて実施したオンラインでの先輩の職場見学会。機会があれば、ぜひリアルで先輩たちの職場を見て、知って、いろいろな想いを感じていただければと思います。

6名のゲストの皆様、今回は貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!今後も、どうぞよろしくお願いいたします。

作成者:三森望(峡東地域CM)


いいなと思ったら応援しよう!