静岡方式から学んだこと
先日南アルプス市で行われた研修に静岡方式の津富先生がいらっしゃいました。
静岡方式について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
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今回のnoteでは、津富先生のお話を聞いて心に残ったことを書きたいと思います。
■「人は働ける」という信念
静岡で就労支援をしている津富先生のお話の中で、IPS(個別就労支援プログラムIndividual Placement and Support)というお話が出てきました。
IPSは,従来の職業サービスと違い,職業準備性ができている,できていないなどの判断をしない。診断名,症状の重篤度,入院歴等と就労達成率との関係に相関しないというエビデンス(証拠,検討)があるが,IPSでは,本人が「働きたい」という希望があれば一般の職に就けるという強い信念に基づき,ケアマネジメントの手法を用いて,本人の好みや長所に注目した求職活動と同伴的な支援を継続するなど,特徴ある活動を展開する。
引用:https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/h19-2/html/5_6_9.html
就労のサポートをする時に、支援する側が「この人はちょっと大変そうだから、少しずつ段階を踏んでサポートしよう」と思って関わるのと、「働きたいって言っているんだから働けるはずだ!きっと地域にもこの人が働ける場所がある!」って思って関わるので、就労率はおよそ2倍も違うんだそう。
「支援」って言葉にはどうも違和感があります。
そこにはどこか相手を「できない人」と見なして、支援を”してあげよう”という視点を感じてしまう…
その支援者の視点が相手にも影響を与えてしまう…
あいつはダメなやつだ!って周りの人が思っていればダメなやつになっていくし、この地域はもう終わりだって思っていれば本当にこの地域は終わっていく。
「支援者」と呼ばれる人たちがこういう視点で相手と関わっていたら、どんどん自尊心を失った人たちが増えてしまうんだ…!
改めて自分が子どもたちと関わる時に、相手のどんなところを見ているのか?どんな気持ちで関わっているのか?を見直すきっかけになりました。
■支援しない。応援する
支援という上下の関係ではなく、本人の人生を送るのを応援すること。
本人の人生はあくまでも本人の人生なので、その人が自分自身で歩んでいけるって信じて関わるだけなんだなって思いました。
また、応援する形は人それぞれ。
チアリーダー・太鼓隊みたいな応援のやり方もあるし、じっと見守っている人もいる。人それぞれ自分にできる形で応援できる。
そして大事なことは、支援する側の人も応援されることもあるんだってこと。
体調が悪い時もなにか嫌なことや悩みがある時もあって、そのときは応援させる側に回ってもいいんだってこと。
そうやって「支える側」と「支えられる側」が固定化せずにごちゃ混ぜになること。
最近は、僕が子どもと関わる時も自分の話を聞いてもらってすっきりできたり、いつも1人でやっているゲームの相手をしてもらって嬉しかったり。
学習会の時間で「この人のために何かやってあげなきゃ!」って思っていた時はすごく息苦しい関わりでしたが、お互いに関わりあうことを大切にちょっと肩の力を抜いて関われるようになってから、子どもたちと一緒に過ごす時間がすごく楽しくなりました。
「こんなんでいいのかな?」って気持ちもありましたが、今では「これでいいんだ!」って思えています。
相手の人生を良くしてやろうなんて傲慢だったなって、以前の関わり方を反省しています。
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頭でわかっていても実践するのはなかなか難しい…
子どもたちとの関わり方はこれからも皆さんと一緒に学んでいきたいです。
みんなでいいところを認め合いながら応援しあうつながり。
そのつながりの中で自信を回復していく。
こんなつながりの輪をもっともっと広げていきたい。
少しでもいいなって思ったら、ぜひ僕らと一緒に子どもたちと関わって欲しいです。
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