埠頭を渡る風
ユーミンこと松任谷由実さんに「埠頭を渡る風」という名曲があります。
はたちの頃、私は函館・五稜郭の近くにあったレストランでディスクジョッキーのアルバイトをしていました。
その店には『リクエストタイム』があり、お客様からリクエストカードをいただき、レコードをかけながら、おしゃべりをするという毎日を過ごしていました。
ある日曜日の昼下がりのことです。
食事で混み合う時間も過ぎ、店内には女子中学生が2名と、別のテーブルに女子高校生が3名の合わせて5名のお客様がいるだけでした。
そして、その出来事は、ある女子中学生のリクエストカードが発端でした。
5番テーブルのナオコちゃんからのリクエストです。
曲目がカタカナで『キトウを渡る風』になってたけど『フトウを渡る風』 の間違いだよね。
あんなところを風に当ててたら、たいへんだよ!
オレ、フトウでキトウをさらしていたら、風邪ひいて寝込んじゃったよ!
なんて言ってたら、アンタ、バッカじゃないの、なんて言われちゃうね。
まっ、そんなことはどうでもいいか!
流れてきた曲はユーミンの埠頭を渡る風…。
女子中学生2人は、キョトンとしていましたが、女子高校生3人は、大爆笑!
しばらくの間、笑い転げていました。
そうか!
この単語は、女子中学生には、まだ理解できないのか?
…と、発見した私でした。
あれから、40年以上の歳月が流れました。
いまどきの女子中学生は、わかるのでしょうか?
○○さんが悪いんですよ、あれは…すなおに”ふとう”って言えばいいのに、わすれてたのに…。
後日、女子高校生から、こんなリクエストカードをいただきました(笑)