四年
四年が経った、らしい。早いのか遅いのかわからないけど、私たちは、そんなに簡単には離れられない関係なのかもしれない、と少しずつ思うようになってきた。
なんだかいろいろ価値観も合わないしとにかく違うし、きっとお互いのことなんか死ぬまで分からない、そんな自信はある。
なぜだろう、それなのに、なんだか一緒にいた方がいいような気がしている。
私たちの人生の大半は会社というとても生きづらくて神経がすり減る環境で蝕まれてる。
特に何か希望も夢もあるわけでなく、なんとなく生まれ持った脳力を世のために使うべき、そんな義務感で生きながらえてる。
非日常という日常のささやかな幸せと温もりを単純に分かち合える人なんて、実はそんなにいないんじゃないか。
家庭で仕事の話をしないけど妻と過ごす時間を慈しむ男性は本当に浮気してないのか?と思ったりもしたけれど、自分に何かしてくれるから一緒にいるのではなく、ただ少しの落ち着きがあるのかなと思う。
でも結局人は一人で、君さえも私を裏切る可能性は大いにあるし、それは、私も同じ。
信じることは、もう怖くて、出来ない。
信じてなくても、信じられてなくても、それでも他人よりは少しは安心できるなら、それでいいんじゃないかな、なんて最近少し割り切れるようになってきた。
恋人であっても家族であっても、過度な期待は、破滅にしか繋がらない。
かと言ってドライすぎるのも、おかしい。
バランスがなかなか取れない。
一生を共にすると決めなくて良いとおもってる、結果的に一生共に過ごせたら、きっと幸せな人生なんだと思う。
まずは強く一人でもっと自立することだ。
ここまで辿り着くのがあと10年早かったら、もう少しまともな人生だったかな、なんて思う。
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