育児に国家的サポートを。
育児こそ専門家が必要では?
我が家が長男を授かった時、保活などはほぼネット情報に頼ったのだが、時間が経つと、ああすれば良かった、こうすれば良かったかなあ…といろいろ浮かび上がってきます。
例えば、育休期間。
待機児童問題が燃え上がっていた時期だったので、0歳児で保育園入れたのですが、1歳クラスからで良かったかな…と後悔したり。
また、保育園か幼稚園か選択することも。
我が家の場合は郊外に家を買い、引っ越したばかりで長男を授かったので、知人がいませんでした。
やっぱり、地元の情報は、クチコミによるところが大きいです。ネットの情報は、地元というより広域の情報が多いです。
もっと、情報を取りに行きたかったのですが、妻は初めての妊娠でそんな余裕はなく、私は男である、という事で、そもそもそういうコミュニティに入り込んでいく事のハードルを乗り越えられませんでした。
何だかんだ、育児系のサークルとかイベントは、ママが主催していることが多く、ママ色が強いんです。
保育園に入ってからもそうでしたが、役員もママがやるのが前提で話が進みます。
幼稚園なら主婦の方も多いだろうからわかるのですが、就労を前提としている保育園でもそうなのです。
妊娠出産という女性にしかできない聖業を経たからこそ、育児は女性の仕事だという根強い価値観が存在するのかもしれません。
間違いなく、子どもはママが大好きです。
ただ、パパが育児の2番手である根拠にはなりません。子どもにとってはパパが2番手であっても、パパは育児の2番手ではないのです。
話を戻すと…
初めて親になる世帯にとって、育児に関する行政サポートや、保育園幼稚園の仕組み、幼児福祉、親の心理サポート等に精通した専門家が必要なのではないか、という事です。
昔なら地域の先輩とか出産同期とか、縦と横のつながりが親のセーフティネットになったかも知れません。
でも今は、積極的な方を除いて、そういった地域のセーフティネットから漏れた"新人”も増えているのではないでしょうか。
インターネットを検索すると、FPなどは資金面からアドバイスをしているようです。
ファミリーサポートは我が家も利用しましたが、公的サポートなので、利便性が良くない事、時給なので保育園のお迎えなど10分程度で終わる場合でも1時間分お金がかかる事など、継続利用には繋がりませんでした。
行政側でも、個別訪問制度を設けて、育児サポート体制を整備していますが、”新人"のモヤモヤを解消できているかというと疑問です。
まあ、実際部屋を見て育児できる環境かどうか確認できるので、最低限の虐待防止作用はあるのかも知れませんが。
親の抱えている問題は多岐に渡ります。
こどもの発達と親子関係。
家庭の運営に関わる資金関係。
仕事との両立、育休取得について。
保育園、幼稚園関係。
…挙げればキリがありません。
これらをトータル的に、サポートする専門家がなぜいないのか謎です。
弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士…困りごとの現場には必ず士業がいます。
育児の現場には、なぜいないのでしょうか。
育児は家庭の問題だから??
家庭の問題であっても困りごとは士業の仕事になります。相続とかそうじゃないですか。
保育士がある??
児童福祉法では「保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう」としています。
保育士はあくまで保育の専門家です。
家庭の育児のトータルサポートをする資格ではありません。
士業が、この仕事をすべきだと考えるのは、法律によって守秘義務があること、市民による懲戒制度が定められるからです。
民間というより、国家資格として存在するべきだと思うのです。
そして、おそらく収益は見込めないので、行政による予算を設定して行う必要があります。
お金を出してでもお願いしたい人も多いとは思いますが、それでは、その網から漏れる層が出てしまいます。
少子化が加速して、政府も対策を練っていますが、こんな案はどうでしょう…という話です。
私は一パパであり、専門家でもなんでもないので、思いついたままに書いてますが、この感覚があながち間違えでもないだろうと思います。
中小企業診断士がいるのに、なぜ家庭診断士がいないのか…資格内資格でもいいと思います。
FPの中に家庭子育て支援専門の枠組みを作るとか。
家庭の問題だからこそ、気軽にお友達には聞けないのです。
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