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サウナの「入れるようになり」方①

サウナ室、水風呂、休憩!

言ってしまえばこれだけのことなのだが、

どのようにそれをするのが気持ち良いのか、といえば

それは人それぞれに違っているから、

自分なりの入り方を見つけるまでが、第1ラウンドである。


第2ラウンドは、折に触れてそれを更新していくことである。

初心者だった頃はサウナ室に5分しかいられなかったのが、

物の数か月で10分を超えてサウナ室を楽しめるようになった、

などということは珍しくない。

水風呂が20秒くらいしか無理!という人も、

慣れれば1分はへっちゃら、そのうち2分でも大丈夫、

ということは、我が身にも起きたことである。

ただし、これが3分、5分、10分となるかといえば、

水風呂はそうはいかない。

せいぜいきっと3分くらいが限界であろう。


ただ、同じ1分でも温度の慣れが変わってくる。

私を例にとってみよう。

2020年夏に、私は18℃くらいの水風呂であれば、

般若心経1巻、つまり1分くらい浸かっていることができた。

しかし、耐久温度はあっという間に下がっていった。

今では、14℃くらいが最適と感じるようになり、

時にはグルシン(シングルを逆さまにした言い方)という、

10℃を割る一桁台の温度の水風呂にも喜んで入るようになり、

グルシンでも1分余裕で入れるようになった。

おそらくフィンランドにでも行けば、

冬の海にでも、昨年の私よりは抵抗感なく、

挑戦することができるだろうと思われる。


とはいえ、先の話ばかりしていても仕方がない。

まずは人としてサウナに行けばどうすべきか、

何をしてはいけないか、ということをお話ししよう。


実はまずすべきであるのに、みんな案外しないことを

特にご紹介しておきたい。

それは、「身を清めること」である。

サウナは「サ道」とも言うべきものではあるが、

だからといって精神論や宗教論でことが終わるわけではない。

実際に汗を滴らせ、狭い部屋に複数人で籠り、

同じ水風呂に身を沈めるのであるから、

物理的な清潔さを保つ必要がある。


我が身これ不浄なり、と四念処には言う。

仏教の瞑想法である。

確かに中まで清めることは難しいが、

体の表面くらいはきれいにしておきたいものである。

実際身を清めずにサウナ室で汗をかいているおっさんは

それなりにいるものだが、はっきり言う、クサい

昭和の御代からサウナに入っているおっさんによくある。

ニュージャパンなどは動線がその方式前提になっていて、

梅田店は1階から入り、サウナに入り、

2階で洗体して出る、という構造になっている。

今はもはや令和の時代であるから、

何とかしてほしいと願っている。

であるから、まずは洗い場に行って、

洗髪をし、体をボディソープや糠袋を使って清める。

食後に歯磨きがまだであれば、それもすべきであろう。

これは周囲に不潔感を与えないためだけではなく、

気持ち良い汗を十分にかくために必要な前準備である。

肌が汚れていては、ロクに汗も出ないことがあるのだから。


さて、いよいよサウナ室に入るわけだが、

以下どちらかのプロセスを経てからサウナ室に向かわれたい。

下茹で(お湯に入る)か水通し(水風呂に入る)か、である。

一般的には下茹でをする。初心者にはこちらがおすすめだ。

水通しはちょっとした上級テクニックで、

水風呂に入るのが平気になった人でなければ、

ちょっとできそうなことではない。

効率よくサウナトランスに入る(俗に言う「ととのう」)ために、

編み出されたテクニックなのだが、

慣れたら是非試していただきたい。

私は断然、「水通し派」である。


どちらをしたとしても、共通して次にすべきは、

タオルで体の水分を拭い去ることである。

別にカラカラにする必要はない。

しっとり潤っているくらいで十分だ。

これは忘れてはならない。

そして準備の最後にすべきことは、

水を飲むことである。

サウナ室で脱水症状は避けたいところだ。


長々と書いたが、まとめると以下になる。

全身を洗う→お湯か水風呂に入る→

水分を拭く→水を飲む


次回はサウナ室からのことを書いていこう。


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