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移動の記録/夏の終わりと平湯温泉
奥飛騨温泉郷といえば平湯温泉。武田信玄などもとより名将が訪れる湯治場として栄えた、山の中の静かな温泉地です。
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1960年代には湯治・温泉療養に適していることから国民保養温泉地にも指定され、また全国的な観光ブームの到来で、奥飛騨温泉郷は団体旅行で活況を呈しました。
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現在の平湯温泉は、別府や箱根などの観光化された温泉街とははまったく趣きが異なります。むしろ「シミジミとしたい方」におすすめです。
私が愛用するのは、「平湯民俗館 平湯の湯」です。温泉宿ではなく、ふらりと立ち寄ることができる日帰りの湯です。
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番頭さんもいない無人の湯で、ここを管理してくださる方への心づけを箱の中に入れて入場します。といっても、暖簾をくぐるだけですが。
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緑豊かな環境の中にあるお湯なので、水面には落ち葉も浮いていれば、頭の上をガガンボや小さい羽虫が飛び回ります。
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しかしこれぞ「手付かずの、ありのままの湯」でして、こうしたたたずまいを愛する方々によって、今年も変わらぬ姿を見せてくれていました。(奥の土地には飲食店ができており、やや興ざめて、この店なからましかばと覚えしか・・・)
お湯から出たら合掌造りの濡れ縁で一休み。数年前に書いたノートを探して、「こんなこと書いたっけ」と懐かしんだりして過ごしました。
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カナカナと鳴くヒグラシ、目の前に迫る笠ヶ岳、青い空に山の緑…夏の始まりと終わりは平湯温泉がいいと勝手に自分で決めています。できれば緑が残る9月にもう一度訪れたいなあ…。
【行き方】東京からは中央道で松本へ。そこから高山を結ぶ国道158号線の安房トンネルを越えてすぐ。新宿バスタから濃飛バスの直行便もありますよ。
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私はこの子と対話するのが楽しみ。
今年は元気なかったから心配。