4年ぶりに再開した入谷朝顔まつり
2023年は6,7,8日の3日にわたって開催される入谷朝顔まつりですが、今年は実に4年ぶりの再開となりました。
こちらは山手線鶯谷駅から徒歩3分の入谷鬼子母神。朝顔は、末広がりの形で縁起がいいともいわれ、無病息災を祈願して江戸時代からこの周辺で市が立つようになったとか。
平均価格は据え置きの一鉢2000円(品種によって異なります)、2019年と同じ価格でのご提供です。この物価高にあっても「朝顔だけは変わらない」という安心価格なのか、多くの人が鉢を求めていました。
新型コロナ禍に加え、担い手の高齢化もあり、朝顔栽培を辞めてしまった業者さんも少なくないとか。空白の3年間の痛みが伝わってきます。
一方あるブースでは、台湾からの若者が元気な声で朝顔をアピールしていました。話を聞くと、盆栽を学ぶために日本に来たのだといいます。朝顔販売はそこでの“修行”の一環だとか。「朝顔」や「ほおずき」は江戸の風物ですが、将来の担い手は推移していく…そんな傾向がチラリと見えたりしました。
さて、朝顔ですが、今ではたくさんの品種があります。私が買ったのは、
・紫に斑(ふ)が入った「浜の銀河」
・ピンク系の「暁の紅」
・水色系の「南海スカイブルー」
・そして海老茶色の「団十郎」です。
団十郎の名は、二代目市川團十郎が「暫(しばらく)」を演じた時の装束の色が海老茶だったことに由来するそうです。この海老茶は団十郎の茶色として江戸時代に一世を風靡したとも伝えられています。
ついでに朝顔の育て方を聞いてきました!
朝夕、たっぷりと水をやる
朝顔は太陽が好き。炎天下でも大丈夫、クタッとなっても夕方に水をあげれば元気になる
受け皿は不要
つるが育ち過ぎたら(せいぜい2メートル)、先っぽはカットしてもいい
花が萎んだら、根本からとってしまう。(種を作らせるとそっちに養分が行ってしまうため花を楽しむにはこれがいい)
朝顔のある夏、存分に満喫してください!