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子どもに媚びない絵本作家 五味太郎

教育とはなんだろうか。
それは「選択肢を与えること」だというのが一つの答えではなかろうか。
自分を知り、できることとできないこと、したいこととしたくないこと。
社会のなりたち、自然の中に育む感性、全体として解決すべき問題と現状ある素晴らしさ。
そういう現状に、一個の人間としてどういう態度で対するのか。
すべては視野を広げ、自分の力で選びとる。
そうして結果的に、無理なく順調に自立した大人になることができたとしたら、嫌な人の顔色をみながら生きなければならない人がうんと減るかもしれない。

五味太郎の発言で衝撃なのは

いい子のためにいい絵本をなんて思ってない

というもの。これは先日放送された番組「五味太郎は、いかが?」のなかで18年ぶりのインタビューに答えたものだが、なるほど、子どもだからと言ってヘンに手加減しないほうが、子どもたちも自分も面白いのだそうだ。

他にも、『不登校新聞』のなかで「30歳ぐらいになれば学びたい気持ちが強くなる。自然の中でボーッとするぐらいがガキのことはちょうどいい」という主旨の発言をされており、初等教育に懐疑的なのは、その本が出版されてから20年ほど経つ今も同じようだ。言うことを聞く子どもを作ろう、といった思惑が感じ取れてしまうという。

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