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【お菓子の世界史】フランスではチョコが生活必需品!?:イースター(復活祭)とキリスト教文化
ヨーロッパは少しずつ雪解けが始まり、都市封鎖の緩和を始める都市も出てきている。そんな中、イースター(復活祭)が行われた。フランスはイースターのチョコレートを贈り物として届ける風習があるらしく、フランス政府はチョコレートを生活必需品として一部のチョコレート販売店の営業を認めたようだ。
いわゆるイースターエッグというやつだが、いくつかの地域ではチョコレートを使用するようだ。
さて、チョコレートと言えば、ヨーロッパではなくてはならないお菓子で、日本でもそうだろうが、ヨーロッパではもっと重宝される。
というのもその昔、チョコレートはただのお菓子ではなく、薬であった。小便小僧でおなじみの都市ブリュッセルのあるベルギーでは、チョコレートは薬屋の認可事業として取り扱いされ、その伝統は現代にも受け継がれている。そんな背景もあり、チョコレートは少し高級品の側面もある。
さて、チョコレートと言えば、コーヒーとともに16世紀に入ってヨーロッパ世界にもたらされたがその流入経路は異なる。この歴史は、また今度話そう。それはさておき、チョコレートは新大陸からもたらされた。日本は明治時代になってようやくヨーロッパから輸入されて知るようになった背景があり、ヨーロッパとチョコレートのイメージは色濃いが、実はヨーロッパ=キリスト世界で考えるとだいぶ後発でその文化が導入されているのである。
さて、イースター(復活祭)と言えば、卵であるが、これをフランスではチョコレートを贈るという風習があるそうだ。そうチョコエッグである。しかし、このチョコエッグは、フェレーロ社というイタリアの会社(だが、市場はドイツが大きい)が作っている。キンダー(ドイツ語で子供)というブランドで出ている。しかし、日本ではフルタ製菓がライセンスを持っているそうだ。
ただ、フランスはこちらではなく、もちろんもっと高級でお洒落なお店がテレビでは映し出されていた。どうやらキリスト教世界にもお中元のようなものはあるようだ。
私はマカロンで有名なピエール・エルメが良いなと思いながらテレビを眺めた。