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25/2/22 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週は
自動車税率25%前後の関税
FOMC議事要旨(2/19)
ミシガン大学消費者信頼感指数(2/21)
について簡単にまとめてみました。


① まとめ

🟡 自動車に税率25%前後の関税

⭕ 現在の2.5%から25%と10倍の関税
 
今週の「トランプやり過ぎ伝説」はやはりこちらでしょうか。結果を見れば今週の米国株式市場は大混乱。不透明感より、不安が高まり売りが先行。

 自動車25%関税で報道各社は経済や企業へどれだけ影響があるかの見積もりを発表しています。高い関税が適用されれば自動車輸出企業は利幅の確保の為値上げをせざるを得ず、価格競争力は落ち販売が低下する当然の流れがあります。
 
 当然このまま執行されれば世界はとんでもない事になります。交渉期間が設けられているのには各国の政府からの取引(ディール)を待っているからであり、米国にとっても駆け引きの期間となるでしょう。

⭕ 消費税は関税?
 
VAT(付加価値税)が第二次世界大戦後、フランスにて導入された理由は、輸出企業に国際価格競争力をつけさせる為でした。その為、消費税などの付加価値税は本質的に関税と同義となり、差別関税として見做されてしまうそうです。


🟡 FOMC議事要旨

 追加利下げには慎重な姿勢を貫いている

  • 景気の強さが続き物価高止まりなら、抑制的水準での据え置き可能

  • 昨年の利下げ後、当局者が慎重姿勢を維持していることが浮き彫り

  • 償還元本を再投資しないことでバランスシートの圧縮をすすめている

  • トランプ政策の不透明感


🟡 経済指標

⭕ ミシガン大学消費者信頼感指数
 確報値64.7、
先月の71.7から大幅に低下。貿易戦争、関税不安で長期インフレ期待が急伸した。
⭕ S&P PMI購買者景況感指数
 結果50.4、
予想(53.2)を大きく下回る。景気後退懸念。


🟡 PLTR / パランティア・テクノロジーズが急落

「ピート・ヘグセス米国防長官は、今後5年間にわたり、8%の歳出削減の可能性の一部として削減できるものを提案するよう軍の一部に要請する」


🟡 日本利上げ観測前進、CPI、円高、長期金利上昇

⭕ 日銀の高田審議委員の金利に関してタカ派発言、消費者物価指数の結果などにより利上げ観測が前進、長期金利の上昇、日本が米国関税の影響を受けづらいと見られて円買い、総合的に円高に振れたと考えられる。

② FOMC議事要旨

⭕ インフレリスク、連邦債務上限を巡ってのリスク、トランプ政策の不透明感により、追加利下げには慎重な姿勢を貫いている。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)当局者は1月の会合で、根強いインフレと経済政策の不確実性を背景に、金利を据え置く構えを表明していた。
  
 「景気の強さが続き、インフレが高止まりする場合は、政策金利を景気抑制的な水準で維持することができると、多くの参加者が指摘した」という。
 
● 連邦債務上限を巡ってのリスク
  「債務上限の動向に関連して向こう数カ月に準備預金が著しく変動する可能性について、このイベントが解決するまで、バランスシートのランオフ(償還に伴う保有証券減少)の停止あるいは減速を検討するのが適切かもしれないと、複数の参加者が指摘した」と議事要旨は記述した。

● トランプ政策の不透明感
  FOMC当局者はトランプ大統領の経済政策案、およびそれが経済に及ぼし得る影響も注視している。トランプ氏は関税の引き上げや移民の取り締まりなどの政策を推進しており、いずれもインフレの見通しや労働市場、経済成長に影響を与える可能性がある。
  議事要旨によると、当局者は経済におけるリスクはおおむね均衡しているとしつつ、「インフレ見通しへのリスクは上振れ方向だと総じて指摘した」。
  「貿易や移民政策の変更、地政学情勢によるサプライチェーンの混乱、想定よりも強い家計支出といったシナリオに伴う潜在的影響を挙げた」としている。

出典元 Bloomberg 2025/2/20

③ ミシガン大学消費者信頼感指数 2/21

🟡 確報値 64.7(予想67.8 先回67.8)

 2月の米国消費者センチメント(確報値)は予想を大きく下回る。先月の71.7から大幅に低下。貿易戦争、関税不安で長期インフレ期待が急伸した。

● 5-10年先のインフレ期待は3.5%
● 指数構成する5項目すべて低下、失業率上昇を半数以上が予想

 米消費者のセンチメントは2月下旬に低下した。トランプ大統領の関税政策が物価を押し上げるとの懸念で、長期のインフレ期待が30年ぶりの高水準となった。
 貿易戦争の見通しが消費者物価の先行きを暗くしているため、インフレ期待の重要性が改めて高まっている。この結果、消費者のセンチメントは今年に入って低下。昨年11月の選挙後に共和党支持者の間で高まった熱気とインフレ緩和への全般的な期待で、センチメントは押し上げられていたが反転した。

出典元 Bloomberg 2025/2/22

⑤ 政策金利予想  2/22

🟡 利下げ観測 2025年 2回
★「4.00-4.25」6/18 62.9%(2/15 52.5%)
★「3.75-4.00」12/10 62.0%(2/15 46.1%)

出典元 CME FedWhach Tool

⑥ 今週のマーケット 経済指標

🟡 トランプやり過ぎ伝説「自動車関税25%」により市場は混乱。日本は利上げ観測前進、長期金利がじわじわ上昇。

🔅 来週の米国経済指標、イベントなど
2/27 米国2024年実質GDP(改定値)
2/28 PCE個人消費支出


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