2023/12/23 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週の米国と日本の経済指標、米国 7-9期実質GDP確定値(12/21)、米国 PCE 個人消費支出(12/22)、日本 消費者物価指数(12/22)について簡単にまとめてみました。
① 米国 7-9月実質GDP確定値 12/21
⭕ 確定値、前期比+4.9%、年率+2.9%
米商務省が21日発表した2023年7-9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比4.9%増と、改定値の5.2%増から下方修正された。
② 11月 個人消費支出 PCE 12/22
⭕ 需要が冷え込みつつあり、インフレは明らかに鈍化し、景気は後退するとの確信を深めている。今回のPCEの結果で、来年の米利下げ見通しを強める内容になった。
✅ PCEデフレーター
●(前年同月比)結果 +2.6% 先月 +2.9%
●(指数先月比)結果 +0.2%
✅ コアPCEデフレーター(食品とエネ除く)
●(前年同月比)結果 +3.2% 先月 +3.4%
●(指数先月比)結果 +0.2%
③ 11月 日本 消費者物価指数 12/22
✅ 総合 +2.8% 生鮮食品除く +2.5% 生鮮エネルギー除く +3.8%
⭕ 右肩下がりで推移してますが、生鮮食品及びエネルギーを除く総合(コアコア)は依然高水準。
★ 食料(+6.7%)ガソリン代(+3.9%)は先月より伸びが縮小するが、上昇傾向にある。
★ 電気代(-18.1%)都市ガス代(-16.8%)が総合とコアの低下に大きく寄与している。
★ 宿泊代(+62.9%)の伸びが総合の数値に大きく寄与している。観光需要が大幅に回復で価格自体は引き続き上昇傾向にある。
④ 重要経済指標のおさらい
⑤ 政策金利予想 12/23
✅ 2024/1/31、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利決定に於いて、市場参加者の意見は「金利据え置きが85.5%」
★ 2024/3/20の会合で、「88%の市場参加者は利下げを観測」
★ 2024/5/1の会合で、「100%の市場参加者は利下げを観測」
✅ FRBメンバーによる政策金利予想を現すドットプロットでは、半数以上が2024年中に3回以上の値下げ、政策金利「4.50-4.75%」を支持している。
⑥ まとめ
⭕ FRBがインフレ指標として重視する「PCE個人消費支出」の今回の結果(総合2.8%、コア3.2%)により、市場参加者は2024年3月20日での利下げを完全に織り込む形となった。
また、2024年中に以前の想定より多い「6回の利下げ」を観測する投資家の見方が強まった
⭕ 12月から1月にかけて上昇相場となりそうな米国株式市場ですが、ここで機関投資家の利確が入る予測が大きい。日本人の米国株投資家にとっては新NISAへの資金移行なども考慮し、悩ましいところですが、多少の利確もありと思います。
⭕ S&P500、NYDOWが8週連続上昇。来週もサンタクロースプレゼント継続なるか。
🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)12/23現在
★ 米国10年債利回り 3.901%(12/23 3.915%)⤵
★ 日本10年債利回り 0.623%(12/23 0.696%)⤵
★ 1ドル=142.464円(12/23 142.217円)⤴
★ 原油(WTI)1バレル=73.49ドル(12/23 71.79ドル)⤴
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 12/23現在
★ NYDOW 37,385 +0.21%(先週比)+5.64%(先月比)
★ S&P500 4,754 +0.75%(先週比)+4.28%(先月比)
★ NASDAQ 14,992 +1.21%(先週比)+4.28%(先月比)
★ 日経平均 33,169 +0.60%(先週比)▲1.36%(先月比)
🔅 来週の経済指標
12/25 米国株式市場 休場
12/26 日本 労働力調査