2024/4/27 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、GDP成長率1-3月期(速報値)(4/25)、日銀政策金利決定会合(4/26)、3月 個人消費支出PCE(4/26)、について簡単にまとめてみました。
① GDP成長率1-3月期 速報値 4/25
⭕ 速報値、前期比+1.6%(予想+2.5%)年率+3.0%
予想を大きく下回るが、7四半期連続でプラス成長の見通し。個人消費(実質消費者支出)が+2.5%(前期比)、コアPCE価格指数(四半前期比)が+3.7%(予想+3.4)と一年ぶりに伸びが大幅に加速。
🟡 2024年1Qを終え、経済の鈍化とインフレ加速を示唆する結果と捉えられる。
② 日銀政策金利決定会合 4/26
⭕ 決定会合の金融政策(変更なし)
⭕ 経済・物価情勢の展望
③ 3月 個人消費支出 PCE 4/26
⭕ 緩やか且つ堅調に伸びた。これも「でこぼこ道の途中」と言えるでしょう。大きな上ブレも無く、そこそこの安心感を得られたが、インフレ圧力が年初から鈍化しない事からPCEの発表の度、利下げ観測は少しずつ後退している。
🟡 PCE個人消費支出
●(前年同月比)結果 +2.7% (予想 +2.6% 先月 +2.5%)
●(指数先月比)結果 +0.3% (予想+0.3%)
🟡 コアPCE個人消費支出(食品とエネ除く)
●(前年同月比)結果 +2.8% (予想 +2.7% 先月 +2.8%)
●(指数先月比)結果 +0.3% (予想+0.3%)
④ 重要経済指標のおさらい
⑤ 政策金利予想 4/27
🟡 2024/5/1、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利決定において、市場参加者の意見は「金利据え置きが97.6%」【5.25-5.50】
🟡 利下げ観測【5.00-5.25】
★ 2024/6/12 「11.27%」(4/20時点、17.07%)
★ 2024/7/31 「34.00%」(4/20時点、46.00%)
★ 2024/9/18 「72.00%」(4/20時点、86.00%)
⑥ まとめ
⭕ やはり株は好決算が基本
25日引け後、注目を集めていたマイクロソフトとグーグルの好決算を受け、翌日の市場を牽引。両社はエヌビィデアの最大顧客であり、半導体銘柄(インテル以外)も上昇。
⭕ 指標は強弱混在が続く
GDP成長率、PCEから堅調な経済成長をしている事を歓迎するべでであるが、微妙なインフレ圧力を覗かせており、FRBの視点で言えば「安心出来るもの」ではなく、利下げ観測は年初から少しずつ後退。現時点では大統領選挙前の9月18日会合での年内1回の利下げに収束しそうである。
⭕ 日銀政策金利と円安
市場へのストレスを考え、2会合連続で政策変更を避けた感が高い。国債買入縮小に触れず、発表本部も6行程の簡易な物で「あらかじめ一回休み」を決め込んでいたと考えられる。
日銀の政策決定に為替への影響は多大であるが、今回の会合で、植田総裁は、為替相場については積極的に論じる立場ではないと改めて示した。(為替相場について介入する事や、公式見解を述べるのは財務省)
🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)4/27現在
★ 米国10年債利回り 4.663%(4/20 4.623%)⤴
★ 日本10年債利回り 0.882%(4/20 0.843%)⤴
★ 1ドル=158.206(4/20 154.638円)⤴
★ 原油(WTI)1バレル=83.66ドル(4/20 83.25ドル)⤴
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 4/27現在
★ NYDOW 38,239 +0.67%(先週比)▲3.94%(先月比)
★ S&P500 5,099 +2.67%(先週比)▲2.94%(先月比)
★ NASDAQ 15,927 +4.23%(先週比)▲2.76%(先月比)
★ 日経平均 37,943 +2.36%(先週比)▲5.54%(先月比)
🔅 来週の経済指標
5/1 連邦公開市場委員会(FOMC)
5/1 ISM 製造業景況感指数
5/3 ISM 非製造業景況感指数
5/3 米国 雇用統計