⭕ 今週の米国の経済指標、米国 8月ISM非製造業景況指数 9/6、中国政府 iPhone禁止報道 9/7、について簡単にまとめてみました。
① 8月 ISM非製造業景況感指数 9/6
✅ 結果 54.5 前回 52.7 先月比+1.8
利上げバイアス ⤴
⭕ 結果は市場予想(52.5)を大幅に上回り、米国のサービス業の景況感は低下するではなく未だ高い。これがインフレ圧力上昇と見做され、金利先高感は高まり、6日、米国株式は下落、ドル高傾向は継続となった。
② 中国政府 iPhone禁止報道
⭕ 報道後、米アップルの株価は急落、1900億ドル(約28兆円)の時価総額が目減りしました。中国はアップルの販売市場の20%を占めます。
中国政府からの正式な報道ではないと言われておりますが、政府機関の職員への指示があったとWSJが報じています。
米国の対中経済制裁へのお得意な対抗措置ですが、中国は世界的な生産拠点であり、国内雇用への影響も大きなものになると予測されます。
福島原子力発電のALPS処理水放水に対抗する、日本魚介類全面禁止のように、中国が自分自身で苦しくしている「セルフ経済制裁」となるかも知れません。
③ 世界と米国の経済指標のおさらい
④ 利上げマップ
✅ 9/20、連邦公開市場委員会(FOMC)での市場参加者の意見は現状維持が92.0%と優勢。
⭕ 市場参加者の48%が今年中に1回の利上げを観測、FRBメンバーのほとんどが今年中に1回の追加利上げ実施を支持している。
⑤ まとめ
⭕ FRBは経済に強い痛みを感じさせずにインフレを抑える「ソフトランディング(軟着陸)」を目指し、次回、9/20FOMCでは政策金利の据え置きとする準備をすすめている。市場参加者や株価は既に織り込み済み。
⭕ ISM製造業、非製造業とも上昇、米国経済の底堅さを背景に、今週は米国債券利回りがやや上昇。日銀の金融緩和継続も伴い、ドル対し円安傾向が継続されている。
★ 米国10年債利回り 4.260% 9/9 (4.181% 9/2)
★ 日本10年債利回り 0.641% 9/9(0.621% 9/2)
★ 1ドル=147.788円 9/9 (146.278円 9/2)
⭕ OPECプラスの協調減産を年内まで延長。原油価格WTIは9/9時点で1バレル87.23ドルと8/26の80.20に対し2週間で7ドル上昇。
FRBにとってはインフレ圧力として懸念材料となっている。
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均(前週比)
NYDOW 34,576 ▲0.75%
NASDAQ 13,761 ▲1.93%
S&P500 4,457 ▲1.29%
日経平均 32,609 ▲0.31%
🔅 来週の米国経済指標
9/13 米国 8月消費者物価指数 CPI
9/14 米国 8月生産者物価指数 PPI