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2023/8/26 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週の米国の経済金融イベント、「ジャクソンホール会議 8/24-26」について簡単にまとめてみました。



① ジャクソンホール会議 8/24-26

 米国のワイオミング州のジャクソンホールで毎年開かれる会合です。米国中央銀行だけの会合ではなく、各国の中央銀行トップや経済学者らが参加する経済シンポジウムです。「世界経済の構造転換」をテーマに26日まで議論します。

 ● 25日 パウエル議長講演、金融引き締めの継続姿勢をどの程度強く打ち出すかが焦点になる。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁も「欧州と世界経済」について講演する。

● 26日には日銀植田総裁が「グローバリゼーションの変曲点」と題したパネル討論会に参加。英イングランド銀行のブロードベント副総裁や世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長と議論を交わす。


② パウエル議長発言

 注目はやはり、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の米国政策金利についてでしょう。簡単にまとめてみました。

⭕ サプライズなしの発言で9/20のFOMCについては今後の経済指標の数値次第との事。

「インフレ率はピークからは下がってきており、それは喜ばしい展開だが、なお高過ぎる

適切と判断すれば追加利上げに動く用意がある。インフレがわれわれの目標に向かって持続的に低下していると確信できるまで、政策を景気抑制的な水準に据え置く考えだ」

リスク管理が極めて重要な段階になった

潜在成長率を上回るペースでの成長が根強く続いている証拠が新たに示されれば、インフレのさらなる改善がリスクにさらされ、金融政策の一段の引き締めが正当化されることもあり得る

出典元 Bloomberg 2023/8/26

③ 重要経済指標のおさらい

作成 ぼなんざ本舗研究所
作成 ぼなんざ本舗研究所

④ 利上げマップ 8/26


✅ 9/20、連邦公開市場委員会(FOMC)での市場参加者の意見は現状維持が80.0%と優勢。

⭕ 市場参加者の57%が今年中に11月の利上げを観測、FRBメンバーのほとんどが今年中に1回の追加利上げ実施を支持している。

出典元 CMEのFedWatch ツール

⑤ まとめ


⭕ ジャクソンホール会議のパウエル議長の発言を受け、今年中に1回の利上げが濃厚となり、市場も既に織り込んでいる。来週には個人消費支出、雇用統計の発表があり、数値に注目。

⭕ パウエル議長の追加利上げの可能性や高金利維持のタカ派発言により、ドル買いが進み、円安進む。来週は為替介入の警戒や、ドル売り調整も見込まれ、暫くは一進一退の相場になりそう。

★ 米国10年債利回り 4.231% 8/26 (4.251% 8/19)
★ 日本10年債利回り 0.651% 8/26(0.618% 8/19)
★ 1ドル=146.442円 8/26 (145.378円 8/19)

⭕ 8/23、エヌビディア(NVDA)の好決算を受け、それに釣られ、今週はNASDAQやS&Pは指数上昇。ダウは一進一退。

⭕ 中国恒大集団のNYで連邦破産法15条の適用申請を皮切りに、中国経済への不安から、急激な資本流出が始まっている。8月の香港市場では既に1兆円の売り越しと言われ、これはコロナ時を超える数値であるとの事。


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均(前週比)

NYDOW 34,346 ▲0.45%
NASDAQ 13,590 +2.26%
S&P500 4,405 +0.82%

日経平均 31,627 +0.56%


🔅 来週の米国、日本経済指標

8/29 日本 労働力調査
8/31 米国 個人消費支出(PCE)
9/1 米国 雇用統計


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