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2023/10/14 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週の米国経済指標、米国 生産者物価指数 PPI(10/11)、米国 消費者物価指数 CPI(10/12)、FOMC議事要旨について簡単にまとめてみました。



① 9月 生産者物価指数 PPI 10/11

⭕ 生産者物価指数 (前年同月比)
総合 結果+2.2% 予想+1.6% (先月+1.6%)
コア 結果+2.7% 予想+2.3% (先月+2.5%)

★ 利上げバイアス ➡

✅ 予想を大きく上回りました。直近で制御されていた生産者物価指数でしたが、原油価格の上昇に伴い、エネルギー価格、ガソリン価格上昇と、CPIと同様にインフレに対し、再度向かい風が吹き始めている。

✅ イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が長期化するようであれば、原油価格を高止まりさせるリスクを負っている。


② 9月 消費者物価指数 CPI 10/12


⭕ 消費者物価指数(前年同月比)
総合 結果+3.7% 予想+3.6% (先月+3.7%)
コア 結果+4.1% 予想+4.1% (先月+4.3%)

✅ 総合はエネルギーコストの上振れにより予想より上昇。FRBが重視する、食品とエネルギーを除くコア指数では市場予想と一致、先月比-0.2%と基調的なインフレは鈍化しつつある

✅ また、参加型サービス(イベント、スポーツなど)住居費、ホテル宿泊費などのが上昇が大きく起因しており、サービス業は需要も雇用もまだまだ底堅い。


③ FOMC議事要旨

⭕ 景気抑制的な政策を当面維持すべきだとの認識で政策当局者は一致しました。利上げや利下げを急ぐ事なく、タイトな金融環境を継続する事でソフトランディングを目指すものと思われる。

 しかし、直近の米国消費は活力があり、労働市場はまだまだ堅調で、インフレ圧力は根強い。
 
 需要を冷やしインフレ率を向こう2年間で当局目標の2%に近づけるためにあと1回の利上げが「おそらく適切」との認識を参加者の「過半数」が示している。


④ 重要経済指標のおさらい

作成 ぼなんざ本舗研究所
作成 ぼなんざ本舗研究所

⑤ 利上げマップ 10/14


✅ 11/1、連邦公開市場委員会(FOMC)での市場参加者の意見は現状維持が93.8%と優勢。

⭕ 市場参加者の42%が今年中に1回の利上げを観測、FRBメンバーのほとんどが今年中に1回の追加利上げ実施を支持している。

出典元 CMEのFedWatch ツール

⑥ まとめ

⭕ CPI、PPIともに市場予想を上回ったにも関わらず、市場参加者の予想に反し、米国株式市場にはネガティブな結果にはならなかった。FOMC議事要旨の発表やFRBメンバーのハト派発言が大きかったと思われる。

アトランタ連銀総裁「インフレ低下が続く限り追加利上げは不要」
ボストン連銀総裁「金利はピークかそれに接近」

⭕ イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が長期化するようであれば、原油価格を高止まりさせるリスクを負っている。FRBにとっては好ましくない材料となった。

 10/13には、米国がロシア産原油輸出を巡り制裁を科し、供給懸念が一段と高まっ為、一日で+4.81ドルの1バレル87.72ドル(WTI)まで上昇した。

⭕ しかし、この戦闘がきっかけとなり、今週に入りイスラエルや中東関連の市場よりリスク回避の為の安全資産を求め、米国10年債の買いが先行、債券価格の上昇に伴い利回りが大きく下落した。

 米国株式市場は大きく反転し、続伸(小型株は振るわなかった)

 日本に於いても、10月に入り日経平均が30000を割る勢いであったが、反転高騰し32000を再度突破した。


🔅 今週の債権利回り、為替、原油(前週比)10/14現在

★ 米国10年債利回り 4.616%(10/7 4.795%)
★ 日本10年債利回り 0.758%(10/7 0.799%)
★ 1ドル=149.565円(10/7 149.312円)
★ 原油(WTI)1バレル=87.72ドル


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 10/14現在

★ 
NYDOW 33,670 +0.79%(先週比)
★ NASDAQ 13,407 ▲0.18%(先週比)
★ S&P500 4,327 +0.45%(先週比)
★ 日経平均 32,289 +4.18%(先週比)

🔅 来週の米国経済指標

10/17 米国 小売売上高
10/20 日本 消費者物価指数 CPI

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