2024/7/31 日銀政策金利決定会合
⭕ 日銀政策金利決定会合（7/31）について超簡単にまとめてみました。
① 政策金利0.25％
⭕ 短期金利「無担保コールレート（オーバーナイト物）」を、０.２５％程度に引き上げ。（賛成７反対２）
🟡 0.1% ➡ 0.25％、銀行の利鞘が増える。
三菱UFJ銀行は
普通預金 0.02％ ➡ 0.1％（+98bp）
短期プライムレート 1.475％ ➡ 1.625％（+150bp）
へ引き上げ
② 長期国債の買入れ減額計画
⭕ ．長期国債買入れの減額について、月間の長期国債の買入れ予定額を、原則として 毎四半期 4,000 億円程度ずつ減額し、2026 年１～３月に３兆円程度とする計画を 決定した（全員一致）。
🟡 月間６兆円➡３兆円、量的引締め、長期金利上昇、マネタリーベース減少（ディスインフレ、円高傾向へ）
③ 補完当座預金制度の適用利率
⭕ 補完当座預金制度の適用利率（日本銀行当座預金＜所要準備額相当部分を除 く＞への付利金利）については、０．２５％とする。（賛成７反対２）
🟡 銀行は各銀行が持つ日銀当座へ所要準備額（法定準備金）を一定量預け入れなければなりません。文面通りなら、準備金以外に0.25％の利息がつく事になります。（今までは0.1％）
④ まとめ
⭕ ひとことで言えば、銀行関係者への出血大サービスとなった。特に補完当座預金制度の適用利率の変更はまさにやりたい放題。
日本国民から0.1％で預かり、日銀当座に預けるだけで0.25％、何もしなくても0.15％の利鞘を得られる既得権益といえましょう。（利息がつくのは法定準備金以外ですが）
⭕ 31日当日は銀行関連株は当然大幅高となり、このところ不調であった半導体関連も買い戻しが入り、日経平均は+611円、39000円台に戻した。
ドル円は一時149円台までの円高に振れ、日本の米国株投資家にとってはやや居心地の悪い展開です。
