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2024/1/13 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 能登半島震災でお亡くなりになった方々へ心からお悔やみを、被災者の皆様へお見舞いを申し上げます。

 今週の米国経済指標、米国 消費者物価指数(1/11)、米国 生産者物価指数(1/12)、ニュースとして、「Microsoft、Appleを抜く」について簡単にまとめてみました。



① 12月 消費者物価指数 CPI 1/11

⭕ 消費者物価指数(前年同月比)
総合 結果+3.4% 予想+3.2% (先月+3.1%)
コア 結果+3.9% 予想+3.8% (先月+4.0%)

出典元 Trading Economics

✅ 昨年12月の米消費者物価指数の伸びが市場予想を上回り、3月FOMCでの利下げ観測がやや後退した。コアでは前年同月比3.9%上昇し、2021年5月以来の4%割れとなった。ディスインフレは進んでいるが、一直線とはいかない状況。

● クリーブランド連銀のメスター総裁
「3月の利下げは時期尚早」

 メスター総裁は「私の見通しでは、3月は利下げ時期として恐らく早過ぎる。さらなる証拠を見る必要があるためだ」と、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで発言。「12月CPI統計は、なおやるべき仕事があることを示した。それには景気抑制的な金融政策が必要になる」と述べた。メスター氏は今年のFOMCで議決権を有する。
  インフレ率が当局目標の2%に向けた持続的な道筋にある証拠が増えた場合、政策当局者は「そうした議論をするだろう」とし、インフレ期待が重要な要素だと付け加えた。

出典元 Bloomberg 2024/1/12

② 12月 生産者物価指数 PPI 1/12

⭕ 生産者物価指数 (前年同月比)
総合 結果+1.0% 予想+1.3% (先月+0.8%)
コア 結果+1.8% 予想+1.9% (先月+2.0%)

出典元 Trading Economics

✅ 予想を下回る結果。生産者のコストプッシュによる価格転嫁が落ち着き、インフレ圧力の和らぎが感じられる結果となった。

 また、1/12消費者物価指数の結果により、3月の利下げ観測が後退したが、今回の生産者物価指数が予想を下回った事で、押し戻す形となり観測が強まった。

✅ 低下の原因には、主にガソリン価格が寄与している。米国と中国の製造業の原油需要低下により価格が下落している。

 しかし、1/11、オマーン湾を航行中の米国石油タンカーがイラン軍に拿捕された事により、中東での航行リスクが高まり、輸送コストの高騰からインフレ懸念が再燃している。



③ Microsoft、一時Appleを抜く


⭕ マイクロソフト帝国の台頭により、アップル王国の時価総額を一時追い越す局面まで肉薄しています。

 アップル社はiPhoneの販売低調、需要低下懸念より、格下げが相次ぎ(英国バークレイズ、米国パイパー・サンドラー)株価は年初来から5%低下。
(時価総額で23兆円相当の目減り)

 対するマイクロソフトはChatGPTを擁してAIブームに順調に乗っています。

出典元 REURERS 2024/1/12

マイクロソフトの株価は午前の取引で一時2%上昇し、時価総額は2兆9030億ドルに達した。生成人工知能(AI)分野での競争で優位に立っていることが好感されている。

一方、アップルは約0.9%安で、時価総額は2兆8710億ドル

 今年に入り、証券会社2社がiPhoneなどアップル製品への需要低迷に懸念を示し、投資判断を引き下げたことを受け、アップルの株価は年初来約3.3%値下がり。一方、マイクロソフトは1.8%上昇している。
 
 DAデイビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は「マイクロソフトは急速に成長しており、生成AI革命からより多くの恩恵を受けている。マイクロソフトがアップルを追い抜くのは当然」と述べた。
アップルの時価総額は昨年12月14日に3兆0810億ドルでピークに達し、アップル株価は48%高で2023年の取引を終えた。これに対し、マイクロソフトは昨年57%値上がりした。

出典元 REURERS 2024/1/12

④ 重要経済指標のおさらい


作成 ぼなんざ本舗研究所
作成 ぼなんざ本舗研究所



⑤ 政策金利予想  1/13


✅ 2024/1/31、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利決定に於いて、市場参加者の意見は「金利据え置きが94.8%」

★ 2024/3/20の会合で、「81%の市場参加者は利下げを観測」
(1/6の観測では66%)

★ 2024/5/1の会合で、「100%の市場参加者は利下げを観測」
(1/6の観測では92%)

出典元 CME FedWatch Tool



⑥ まとめ


⭕ 政策金利予想は、1/31FOMCは現状維持、3/20FOMCが25bpの利下げが有力。1/26の個人消費支出PCEの結果に注目となりそうです。

⭕ 米国石油タンカーがイラン軍に拿捕、中東での反米勢力があからさまに行動を起こしている。紅海、スエズ運河付近での航行不安により、輸送費が吊り上がり、インフレ懸念が再燃している。

⭕ 米国でのシェールオイル採掘を復活させれば、原油価格高騰やインフレの再燃は押されられるとの見方であるが、環境派のバイデン政権にとっては矛盾する政策となるジレンマがある。


🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)1/13現在

★ 米国10年債利回り 3.939%(1/6 4.051%)
★ 日本10年債利回り 0.579%(1/6 0.608%)
★ 1ドル=144.872(1/6 144.611円)⤴
★ 原油(WTI)1バレル=72.76ドル(1/6 73.95ドル)


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 1/13現在

★ 
NYDOW 37,592 +0.34%(先週比)+0.92%(先月比)
★ S&P500 4,783 +1.84%(先週比)+1.36%(先月比)
★ NASDAQ 14,972 +3.09%(先週比)+1.43%(先月比)
★ 日経平均 35,577 +6.59%(先週比)+8.84%(先月比)

🔅 来週の日本米国経済指標

1/17 米国 小売売上高
1/19 日本 全国消費者物価指数 CPI


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