2024/8/24 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、新規失業保険申請件数(8/22)、FOMC議事要旨(8/22)、ジャクソンホール会議(8/22)について簡単にまとめてみました。
① まとめ
🟡 政策を調整する時が来た
22日-24日に開かれた「ジャクソンホール会議」でパウエル議長はこれまでと異なり決定的な発言をし、FRBが明確にハト派スタンスとなった。
年内100bpの利下げも視野に入って、最終日は主要3指数とも1%以上高騰、小型株ラッセル2000に至っては3%以上の上昇。リスク資産い買い向かう市場参加者の安心感が伺えます。
トランプ前大統領の「9月に利下げしたらパウエルさんクビ」発言はどこ吹く風となりました。
🟡 大統領選挙戦線と富裕層増税
報道各社の世論調査によると、ハリス氏優位となっている。報道機関のバイアスが掛かっているとは言え、「中間層優遇政策」が無党派や浮動票大きく影響があった事は確かでしょう。
子ども税額控除の拡大、住宅支援、医療費の削減など中間層へ経済面で支援。しかし、法人税の引き上げ(21%➡28%)はともかく、資産の含み益に対する課税政策は前代未聞で、施行されたと仮定すれば、税金支払いの為に資産を換金せざるを得なく投資家も出てくるでしょう。
これでは投資額の多い富裕層の長期投資が崩れてしまい、企業成長は鈍化し、市場には恐怖だけが蔓延するかも知れません。
さすがに成立はしないでしょうが、トランプ陣営に対抗する為とはいえトンデモ政策ですね。
② 新規失業保険申請件数 8/22
🟡 結果 232000件(予想 230000件 先月228000件)
⭕ 毎週木曜日に発表されている「新規失業保険申請件数」は予想をやや上回り、労働市場は「緩やかな冷え込み」を示唆した。
③ FOMC議事要旨 8/22
⭕ 言葉上は慎重な姿勢であるが、次回会合の利下げする事でインフレを誘発するリスクは低いとの意見が大多数が占め、利下げは決定的と言えます。というか、今更利下げしないわけにはいかないでしょう。
「漸進」ぜんしん とは順を追って少しずつ進んでいくことという意味になります。 「漸進的」 という言い方をしますが、これは急激にではなく、順を追って徐々に目的を実現しようとする様子という意味になります。 また 「漸進」 の反対語は 「急進」 となります。 違い比較辞典
④ ジャクソンホール会議 8/22-24
⭕ ハト派的なスタンスを明確に示した。労働市場を支える為に全力を尽くすと語った。
④ 重要経済指標のおさらい
🟡 S&P景況感指数、企業活動が活発に
⑤ 政策金利予想 8/24
🟡 利下げ観測 2回【4.75-5.00】
★ 2024/9/18 「24.0%」
🟡 利下げ観測 3回【4.50-4.75】
★ 2024/11/7 「47.1%」
🟡 利下げ観測 4回【4.25-4.50】
★ 2024/12/18 「64.3%」
🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)8/24現在
★ 米国10年債利回り 3.795%(8/17 3.883%)
★ 日本10年債利回り 0.902%(8/17 0.877%)
★ 1ドル=144.293円(8/17 146.600円)
★ 原油(WTI)1バレル=74.96ドル(8/17 76.60ドル)
🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 8/24現在
★ NYDOW 41,175 +1.27%(先週比)+3.11%(先月比)
★ S&P500 5,634 +1.45%(先週比)+4.36%(先月比)
★ NASDAQ 17,877 +1.40%(先週比)+4.05%(先月比)
★ 日経平均 38,419 +0.94%(先週比)+1.45%(先月比)
🔅 来週の経済指標
8/29 実質GDP成長率 改定
8/29 新規失業保険申請件数
8/30 PCE個人消費支出
8/30 ミシガン大学消費者信頼感指数
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