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2024/8/10 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週は、ISM非製造業景況感指数(8/5)、新規失業保険申請件数(8/8)について簡単にまとめてみました。



① まとめ

🟡 乱高下する株式市場

 米国は景気が急減速しているとの懸念より、月曜日下がり過ぎたが、木曜日に大きく戻し週間では持ち直した。
 毎週木曜日に発表される「新規失業保険申請件数」が予想を下回った事にも過敏に反応、市場はやや安心感を得られた形となった。

🟡 25bpか50bpか

 9月会合で利下げが行われるのは決定的ですが、25bpか50bpの観測がほぼ五分五分となっています。
 50bpとなれば、FRBは決定が後手になり「利下げを追い込まれた」格好となりえます。この場合、労働市場の悪化や景気後退の推進が懸念が予測されたと捉えられ、利下げ発表にも関わらず、株価は下落する可能性もあると考えられます。
 大統領選挙までの暫くは、今までのような上げは期待薄でしょうか。



② 7月 ISM非製造業景況感指数 8/5

🟡 結果 51.4(予想 51.1 前回 48.8)

⭕ サービス業の総合は51.4と予想(51.1)を上回る
 活動拡大、特に業況(+4.9p)、新規 (+5.1p)が先月と比べ大きく回復し、サービス業は緩やかなペースで成長している。
 製造業の不振で景気後退の懸念が強まっている中、米国経済、株式にとって良いニュースとなった。

● 業況 54.5 (+4.9p)
● 新規 52.4 (+5.1p)
● 雇用 51.1 (+5.0p)
● 価格 57.0(+0.7p)

● 「6月と同様、レストランの売上高とトラフィックは昨年に比べて横ばいです。カリフォルニア州の熱波、ガソリン価格の上昇、メニュー価格に対する一般的な不安が、消費者の需要を抑えています。[宿泊・飲食サービス]

 「2024年のビジネスは安定しています。繁忙期(通常は3月から6月中旬)は、7月中旬まで延長されました。量は大幅に増加していませんが、出荷の一貫性は当社のサプライチェーンにとってメリットとなっています。」[農林業・漁業・狩猟]

● 
「食費の高騰は顧客の需要に影響を与えており、その結果、ビジネス全体が横ばいになっています。事業活動は安定しています。サプライヤーのコストも一般的に横ばいです。」[卸売業]

出典元 ISM Reports 2024/8/5



③ 新規失業保険申請件数 8/8

🟡 結果 233000件(予想 241000件 先月250000件)

⭕ 市場参加者の視線が労働市場に向きつつあるなか、毎週木曜日に発表されている「新規失業保険申請件数」が注目を集めた。

 先週の米新規失業保険申請件数は、ここ1年近くで最大の減少となった。7月の雇用統計が弱い内容となったことを受けて労働市場の沈静化ペースが速過ぎるとの懸念が出ていたが、今回の失業保険統計はそうした懸念の緩和に幾分つながる可能性がある。

出典元 Bloomberg 2024/8/8



④ 重要経済指標のおさらい


⑤ 政策金利予想  8/10

🟡 利下げ観測 1回【5.00-5.25】
★ 2024/9/18 「100.0%」

🟡
 利下げ観測 2回【4.75-5.00】
★ 2024/9/18 「49.0%」
★ 2024/11/7 「100.0%」

出典元 CME FedWatch



🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)8/10現在

★ 米国10年債利回り 3.940%(8/3 3.792%)
★ 日本10年債利回り 0.855%(8/3 0.928%)
★ 1ドル=146.686円(8/3 146.564円)
★ 原油(WTI)1バレル=76.98ドル(8/3 74.14ドル)


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 8/10現在

★ 
NYDOW 39,497 ▲0.60%(先週比)▲0.64%(先月比)
★ S&P500 5,344 ▲0.04%(先週比)▲4.30%(先月比)
★ NASDAQ 16,745 ▲0.18%(先週比)▲8.41%(先月比)
★ 日経平均 35,081 ▲2.31%(先週比)▲16.14%(先月比)


🔅 来週の経済指標
8/13 生産者物価指数PPI
8/14 消費者物価指数CPI
8/15 小売売上高
8/16 ミシガン大学消費者信頼感指数




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