2024/9/28 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、GDP成長率4-6月期 確定値（9/26）、PCE 個人消費支出（9/27）、ミシガン大学消費者信頼感指数（9/27）について簡単にまとめてみました。
① まとめ
🟡 次回利下げの余地が広がった
PCE個人消費支出の結果、インフレが想定通りに鈍化している状況を受け次回会合の利下げ余地が広がった。新規失業保険申請も予想を下回り、また、大幅利下げの効果を受け消費マインドも向上、ソフトランディングの可能性が広がりを見せています。
来週は、8月米国雇用統計に注目が集まる。株価は経済の先行指標で、失業率は遅行指標と言われています。半年から一年の間4.4％に上昇する事が予想されていますが、予想の範囲内であれば大きく慌てる事はないと考えます。
🟡 9月をプラスで乗り切った
まだ、30日最終日が残っておりますが株価パフォーマンスの悪いとされる9月をそこそこで乗り切りました。中国のエヌビディア不買発言による半導体関連の下落や恐怖指数がやや上昇気味と不安材料はありますが、まずは9月、お疲れ様です。
🟡 日本、石破ショック！？
27日、自民党の石破茂元幹事長が党内選挙により新総裁に選出された。自民党総裁、つまり新内閣総理大臣となります。
高市早苗経済安保相との決戦投票において、小泉元環境相（菅氏勢力）、林官房長官（岸田勢力）の票が石破氏にそのまま流れたとみるのが大筋と言われています。
一時結果で高市氏が得票で上回っていた時の日経平均は+2.32％（+903円）で引けた。しかし石破氏が当確した後、現在までにシカゴ日経先物は▲6.04％（▲2,404円）と大暴落。
現時点では、残念ながら新首相の経済政策に不安があると多くの市場参加者が考えているのは結果で示されました。また、石破氏は適正金利（利上げ）を掲げておりその影響もあり、円は2％弱急騰。
② GDP成長率4-6月期 確定値 9/26
⭕ 確定値、前期比+3.0％（予想+2.9％、1-3月期+1.6％）
🟡 確定値は+3.0％、1-3月期は1.6％（修正前1.4％）、2023年は2.9％（修正前2.5％）と上方修正。
③ 8月 個人消費支出 PCE 9/27
⭕ 今回も無事通過。３年半ぶりの低水準となり、次回会合の金利引き下げの余地が広がった。
🟡 PCE個人消費支出
●（前年同月比）結果 +2.2％ (予想 +2.3% 先月 +2.5％)
●（指数先月比）結果 +0.2％ (予想+0.3％ 先月 +0.5％）
🟡 コアPCE個人消費支出（食品とエネ除く）
●（前年同月比）結果 +2.7％ (予想 +2.7% 先月 +2.6％)
●（指数先月比）結果 +0.1％ (予想 +0.2％ 先月 +0.2％）
④ ミシガン大学消費者信頼感指数 9/27
🟡 確報値 70.1（予想69.0 速報69.0 先月67.9）
９月の確報値は上昇、５カ月ぶりの高水準となった。利下げを受けて景気に対する楽観的な見方が強まった。
このセンチメント改善の背景には、雇用市場の悪化を警戒して連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が18日の会合で政策金利を0.5ポイント引き下げたことがある。借り入れコストのさらなる引き下げは、経済と家計に対する消費者の見通しを下支えするとみられる。
速報値では労働市場に対する懸念が見られたが、確報値では失業に対する消費者の見方が改善した。これには利下げも寄与した。
回答者の約55％が今後１年に借り入れコストが低下するとみており、過去最大の回答比率となった。それが高額商品と住宅の購入条件の改善につながっており、４月以降で最も明るい見方が示された。
④ 重要経済指標のおさらい
🟡 米国GDP4-6月期 前期比3.0％、S＆P PMIも予想を上回り、米国の景況感は相変わらず良好。
⑤ 政策金利予想 9/28
🟡 利下げ観測 2024年
★ FRBメンバー 「4.25-4.50」（残り2回）52.63％
★ CME FedWatch 「4.00-4.25」（残り3回）100.00％
🔅 今週の債券利回り、為替、原油（前週比）9/28現在
★ 米国10年債利回り 3.751％（9/21 3.741％）
★ 日本10年債利回り 0.859％（9/21 0.835％）
★ 1ドル＝142.212円（9/21 143.910円）
★ 原油（WTI）1バレル＝68.64ドル（9/21 71.25ドル）
🔅 今週の米国株主要３指数、日経平均 9/28現在
★ NYDOW 42,313 +0.59%（先週比）+2.37％（先月比）
★ S&P500 5,738 +0.62％（先週比）+2.61％（先月比）
★ NASDAQ 18,119 +0.95％（先週比）+3.44％（先月比）
★ 日経平均 39,821 +5.56％（先週比）+3.80％（先月比）
🔅 来週の経済指標
10/1 ISM 製造業景況感指数
10/3 新規失業保険申請件数
10/3 ISM 非製造業景況感指数
10/4 米国雇用統計
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