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25/2/1 今週の米国経済指標まとめ
⭕ 今週は、
DeepSeekショック(1/27)
M7決算(1/29、30)
関税導入(2/1)
米連邦公開市場委員会(FOMC)(1/29)
米国実質GDP成長率 4Q(速報値)(1/30)
PCE個人消費支出(1/31)
について簡単にまとめてみました。
① まとめ
🟡 DeepSeekショック
⭕ 中国DeepSeek(ディープシーク)のアプリは、スマートフォンアプリのダウンロードチャートでトップに躍り出た事で注目を浴び、また圧倒的な低コストと短い開発期間でChatGPTと同程度(?)のパフォーマンスを得られる事で「米欧企業の優位性を崩すとの懸念」から、当日、米国株式市場のAI関連銘柄は大荒れとなった。1/27、NVIDIA株は17%急落。
技術革新の結果として受け止め、今後の動きに注目です。
ナデラCEOは29日の決算発表後の電話会見で「ディープシークには、幾つかの真の技術革新がある」と述べ、「今や全てが明らかに共用化されており、広く利用されるようになろう」と語った。
※ マイクロソフト、DeepSeekのAIに好意的評価-顧客に提供
⭕ 一方で、やはり中国企業という事で「きな臭い」との意見、調査が始まっているようです。また、プロンプト入力画面の配置なんかChatGPTとそっくりの気がします。特に画面左側のチャット履歴はそのまんま。
そして案の定、天安門事件についてはとぼけた回答をするとの事w
※ DeepSeekがオープンAIデータ不正入手か、マイクロソフト調査中
※ DeepSeekがオープンAIから「蒸留」した証拠あり-米政府AI責任者
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中国製チャットボットAI「DeepSeek V3」を実際に使ってみた結果
🟡 M7決算
1/30
⭕META 株価⤴
売上高+3.0% 純利益+19.3% EPS+1.26$(対コンセンサス)
売上高と純利益が過去最高となり、傘下アプリの1日当たりの利用者が5%増え広告収入増。
⭕TSLA 株価⤴
売上高▲0.7% 純利益+0.1% EPS+0.00$(対コンセンサス)
国内販売が低調。4Qは厳しい業績であったが、手頃な価格のEVと自律走行車両の計画で株価は上昇。
⭕MSFT 株価⤵
売上高+1.1% 純利益+3.6% EPS+0.11$(対コンセンサス)
ガイダンスを上回るが、クラウド部門のアジュールの売上高がガイダンスを下回り株価下落。
1/31
⭕AAPL 株価⤴⤵
売上高+0.0% 純利益+1.9% EPS+0.05$(対コンセンサス)
中国事業とスマートフォン「iPhone」が減収となったが、今後の業績に安心感を与える見通しを示したことから、株価は時間外取引で上昇したが当日は下落でひけた。
🟡 FOMC、GDP、PCE
⭕ FOMC
金利据え置き。うまくいっている時は動かないのが常套手段。利下げを急がない姿勢を今回は再度示した。
⭕ 4QGDP(速報値)
前期比+2.3%(予想+2.6%)、予想を下回ったが米経済の中核をなす個人消費は堅調。
⭕ PCE
総合では2.6%と予想(2.5%)を上回った。先月比で0.3%(先月0.1%)と大幅な伸び。
🟡 関税導入
⭕ 今週はイベント目白押しで株価が乱高下したが、最終日の金融市場は、関税に関するニュースに全てのセクターが振り回される展開となった。
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② 連邦公開市場委員会(FOMC)1/29
⭕ ポイントを超簡単にまとめ
1.政策金利据え置き(4.25-4.50%)
🟡 フェデラルファンド金利の誘導目標は4.25~4.50%に維持。FOMCで投票権を持つ12人全員賛成票を投じた。
2.政策スタンスを急いで調整する必要はない
🟡 「米経済は全体的に力強く、労働市場が堅調。過去2年で目標に向けて大きな前進を遂げた」
米連邦準備制度理事会(FRB)は29日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定した。約20年ぶりの高水準に達していた金利をさらに引き下げるのが適切か、またどの程度の引き下げが適切かを見極めるため、利下げを休止して様子見姿勢に転じた。
FRBは政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の4.25~4.5%に維持することを決定した。金利が5.3%前後だった昨年9月から3会合連続で利下げしていたが、今回は見送った。
当局者は政策声明の表現を前回から若干修正するにとどめた。声明では、インフレ率がFRBの目標をやや上回る水準で推移し、労働市場が堅調な中、当局者が現行の金利スタンスに満足している様子が示された。
FRBのジェローム・パウエル議長はFOMC終了後の記者会見で、「米経済は全体的に力強く、過去2年で目標に向けて大きな前進を遂げた」と語った。また、足元の金利は連続利下げを実施する前の昨年の水準に比べて「抑制度が著しく弱まった」ため、「われわれの政策スタンスを急いで調整する必要はない」との認識を示した。
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③ 米国実質GDP 4Q速報値 1/30
⭕ 速報値、前期比+2.3%(予想+2.6%)
🟡 【ワシントン=高見浩輔】米商務省が30日公表した2024年10〜12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比年率で2.3%増えた。7〜9月期の3.1%増から減速したものの、米経済の中核をなす個人消費は堅調だ。
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④ PCE個人消費支出 1/31
⭕ 総合では2.6%と予想(2.5%)を上回った。先月比で0.3%(先月0.1%)と大幅な伸びとなり、利下げ観測が後退した。
[ワシントン 31日 ロイター] - 米商務省が31日発表した2024年12月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇した。伸びは前月の2.4%から加速し、市場予想と一致した。
前年比での伸びは7カ月ぶりの大きさ。伸びの加速を受け、米連邦準備理事会(FRB)は利下げ再開を急がない可能性あるとの見方が強まった。
前月比では0.3%上昇し、伸びは24年4月以来の大きさとなった。11月は0.1%上昇していた。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比2.8%上昇。伸びは前月と同じだった。前月比では0.2%上昇し、前月の0.1%上昇から加速した。
🟡 PCE個人消費支出
●(前年同月比)結果 +2.6% (予想 +2.5% 先月 +2.4%)
●(指数先月比)結果 +0.3% (予想+0.3% 先月 +0.1%)
🟡 コアPCE個人消費支出(食品とエネ除く)
●(前年同月比)結果 +2.8% (予想 +2.8% 先月 +2.8%)
●(指数先月比)結果 +0.2% (予想 +0.2% 先月 +0.1%)
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⑤ 政策金利予想 2/1
🟡 利下げ観測 2025年 2回
★「4.00-4.25」6/18 71.3%(1/25 69.6%)
★「3.75-4.00」12/10 62.2%(1/25 53.3%)
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⑥ 今週のマーケット 経済指標
🟡 主要3指数年初来でプラスで終了。ECB利下げ、ドイツ失業率上昇。関税に関するニュースに全てのセクターが振り回される展開となった。
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🔅 来週の米国経済指標、イベントなど
2/4 ISM 製造業景況感指数
2/6 ISM 非製造業景況感指数
2/7 米国雇用統計