⭕ 今週は、FOMC議事要旨(1/8)、ISM非製造業景況感指数(1/8)、米国雇用統計(1/10)について簡単にまとめてみました。
① まとめ
🟡 経済指標
⭕ 今週の経済指標は「良い結果」となったが、FRBが利下げに対して慎重にならざるを得ない、米国株式投資家にとっては「悪い材料」が次々に発表された。
●「ISM非製造業景況感指数」54.1と予想(53.6)を上回る⤴選挙の影響や関税についての言及が目立った。価格上昇傾向も高い(64.4)
●「雇用統計」雇用者数が予想を大きく上回る伸び。失業率は予想外に4.1%と低下⤵。
●「ミシガン大学消費者信頼感指数」速報値は73.2と予想(73.9)を下回るが依然高水準。一年後期待インフレ率は3.3%とこちらも予想外に上昇(12月2.8%)
🟡 長期金利がうなぎのぼり
⭕ FOMCの議事要旨での内容や今週の経済指標、特に雇用統計の力強い結果により、今年の利下げ観測がさらに後退。米国10年債利回りは4.761%まで上昇、米国株式市場に強烈な逆風となった。
⭕ 主要3指数とも週間で2%近く下落、長期金利は2023年10月以来の高金利となった。原油も上昇、関連株はやや上昇。
② FOMC議事要旨 1/8
⭕ インフレは引き続き減速するが、上昇圧力のリスクもあり、2025年の利下げ回数の減少、または停止も利点がある事が改めて示された。
③ 12月 ISM非製造業景況感指数 1/8
🟡 結果 54.1(予想 53.6 前回 52.1)
⭕ 業況は大幅上昇、関税に対する懸念から価格上昇傾向がみられている。
● 業況 58.2 (+4.5p)
● 新規 54.2 (+0.5p)
● 雇用 51.4 (▲0.1p)
● 価格 64.4(+6.2p)
④ 12月 米国雇用統計 1/10
🟡 非農業部門雇用者数 +256,000人(予想+164,000人)
🟡 失業率 4.1%(予想4.2%)
🟡 平均時給増減 +3.9%(予想+4.0%)前年同月比
⑤ 政策金利予想 1/11
🟡 利下げ観測 2025年 「3.75-4.00」
★ FRBメンバー 78.94%
★ CME FedWatch 54.20%
⑥ 今週のマーケット 経済指標
🟡 主要3指数とも週間で2%近く下落、長期金利は2023年10月来の高金利となった。原油も上昇、関連株はやや上昇。
🔅 来週の米国経済指標、イベントなど
1/14 PPI 生産者物価指数
1/15 CPI 消費者物価指数
1/16 小売売上高