ドラマ「私の死体を探してください。」第1話感想&考察

原作未読、TVerで後日視聴した感想&考察です。

まずは主人公であるミステリー小説作家・森林麻美の独白から。
・自分も含めた人間の感情が分からない
・幼少期に感情のスイッチを切らざるを得なかった
・小説を書くことで分かろうとしていたが、”ある事情”からこれ以上書けない、それは死んだも同然
といった情報が与えられる。
幼少期の話はまだ全く触れられておらず、今後に向けた謎の1つに思える。
また小説を書けなくなった理由についても、現時点では不明。


・夫の三島正隆と担当編集の池上沙織は不倫関係
麻美のPC内に調査結果というフォルダがあり、盗聴音声や密会写真などがあったため、妻にバレていた様子。
「調査結果」ということは、探偵の類を利用したのではないかと思いますが、
人間の感情が分からないくせに夫と担当編集の関係に疑問を感じ、わざわざ探偵を雇い調べた、というのはやや不可解ではないでしょうか?
不可解というと、そもそも「人間の感情が分からない」麻美が、なぜ結婚しているのかも少し気になりますね。

・2日前に自宅で喧嘩して正隆のみ別荘へ
時系列としては、2日前に喧嘩→1日前の夜に麻美のブログに「私の死体を探してください」と投稿→東京の自宅に麻美がおらず、富士山近くの別荘に沙織が探しに来る
という流れですかね。

・なぜか麻美のパソコンのパスワードを知ってる担当編集
「たまたま見えた」とのことですがどうなんでしょう。

・子作りを急かす義理の母・三島みどり
麻美はブログ内の動画で「子供は欲しくないのでピルを飲んでいた」と言っていたので、義理の母はストレスの一因ではあったのでしょう。

・義理の娘に金の無心をする義理の母
麻美が回した不動産投資詐欺による損失を補填するためのもの。
やはり麻美にとって義理の母は鬱陶しい存在だったのでしょう。

死ぬにあたって、1人ずつ動画メッセージを残すということで1人目は義理の母でした。
来週2人目が見れるのかな?

「私の死体を探してください」とのことなのですが、まずはそもそも本当に自殺しているのかが最初の疑問でしょうか。
本人がブログの更新は予約投稿によるもので、投稿があるからといって死んでいないわけではないとわざわざ言っていることなどから、現時点では自殺済みなのではないかと考えています。
自殺を否定する根拠を見つけられなかったので、暫定的には上記結論ということです。

あと、1つ気になったのですが、みどりへの動画メッセージの最後で「お義母さんに出来るのは、私の死体を本気で探すことだけです」と言っていました。
最初の麻美の独白では、小説が書けなくなった自分は死んだも同然なので、読者に最後の謎をプレゼント、的なニュアンスだったように思います。
自分の小説を好きでいてくれた読者のために、せめて最後のミステリーを、と解釈したのですが、その場合みどりは対象外なのではないかと思うんですよね。
麻美にとってみどりは、楽しませたい存在ではないでしょうから。
実際詐欺にハメたりしてますしね。
なぜみどりにも自分の死体を探してもらいたいのか、この点は不思議に感じました。

いいなと思ったら応援しよう!