見出し画像

林の中の象のように

孤独に歩め
悪をなさず
求める所は少なく
林の中の象のように

人生の指標であり現在制作中の作品のタイトルだ。。
仏陀が残した一説を使っている。これを僕は本来の婚姻に関する言葉で受け取らず、独自の解釈で胸に刻んでいる。

孤独に歩め=生きるという事を・現実を受け入れる
悪をなさず=時代や身を置いている・取り巻く環境に負けず
求める所は少なく=離別も依存も受け入れて、他者への期待も押し付けず
林の中の象のように=迷い葛藤と向き合える自分を確立させる

救いの為の写真・呪いと対峙する為の写真という独自の価値観を持って作品を制作。我を通すとは違って、鑑賞者が共に救われる作品に出来ればいいなと思う。
前半は前述した指標を持って制作し、制作中の後半は呪いと対峙する為の写真になっている。
一貫して俯瞰した作品に仕上げたかったけれどそう上手くはいかなかった。


なぜならまた双極性障害が再発してしまったから。僕自身が救われたいと思う写真が増えてきている。作品の内容はステイトメントを修正し構成を練り直したので成立している。はず。。。


気分の高揚と鬱状態の上下のふり幅に振り回されるのがこの症状の特徴で、いわゆる`そう鬱`と呼ばれている。僕は診断の結果特に不安と恐怖心の部類が基準を上回っているので現在投薬治療中。
現在は少し落ち着いていて日常生活を送れるようになっているけれど、それでも突然襲ってくるネガティブな症状に耐えるのはとても辛く疲れる。
けれど一度治った病気なので今回もなんとかなると考えている。人生は何かしらあった方が面白いし成長できると信じている。僕はこの病気の前と後で人間がきっぱりと変わったので(本質は変わっていないと師匠に言われたけれど)、今回もどんな人間になるのかが楽しみでもある。生きながらにしての生まれ変わりのような感じ。


奇しくも呪いと対峙する為の写真が体現出来るようになったことで、作品の説得力も増したのはとても良い事だと思う。マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスを生み出す作品制作の作業は、今の僕にとっての救いになっている。

林の中の象のようにしっかりとは歩めなくなってしまったけれど、今の僕を理解してくれて一緒に歩んでくれる人たちが居る事に救われている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?