人も変わる、会社も変わる、ならばパークが変わることも必然─ディズニーランドのバズライトイヤーのアトラクションがなくなってしまうことについて─
ディズニーランドのバズライトイヤーのアストロブラスターがなくなってしまうらしい。
このニュースを知った時、素直に寂しい、そう思った。
ここ数年間、ディズニーリゾートは訪れる場所からSNSのトレンドで賛否を見かける場に変化していたにも関わらず、一丁前に寂しがっていた。
結局、ロクに買ってもいないお菓子が廃盤になった途端欲しくなるあの心理と同じようなものではあるが、ネタがないせっかくなので寂しさの理由について少し深掘りしようと思い、記事にした。
普通に子供の頃好きだった
幼少期、トイ・ストーリーも好きだったのだが、それ以上にいわゆるフィルムコミック?ディズニーの映画の絵本版がめちゃくちゃ好きだった。その好きっぷりと言ったら凄まじく、映像作品を見ていないのに、バズのガントレット(腕についてるレーザーを発射する奴)と光る仮面ライダーのベルトみたいな奴を買って貰ったほどだ。
初めてアトラクションに乗ったのはオープンしてから2年くらい経った時だったか、とにかくワクワクして楽しかったことを覚えている。当時の自分にとって、体験型のアトラクションは初だったと思う。
乗り物で楽しむだけじゃなく、画面上ではなく実際そこにあるものに的を撃つという形で干渉できたことは、衝撃的だった。「こんな面白いアトラクションがあって良いのか!?」と愉快さ以上に驚きが頭に残り、しばらくの間、他のアトラクションが物足りなく感じてしまった。
時が経ち、遊園地に限っても様々な体験をしたことで、バズライトイヤーが特に好きという訳ではなくなり、また当時ほどのワクワクは感じなくなったが、それでもやはり乗ればあの頃のように楽しい気分になれた。
このような幼少期の幸福な思い出と、もう二度と乗ることが出来ない事実というギャップが寂しさを生んだのだと思う。
雰囲気が好きだった
自分は文系で、正直数学や科学は嫌いだし、宇宙、天体に関しても星座はわからないし流れ星や〇〇ムーン的な珍しい見え方の月に関してもさほど興味はない。
だが、意外とSF、スペースオペラ等は嫌いではない。藤子不二雄の少し不思議系からマクロス、スターウォーズのスペースオペラ等はむしろ好きな位だ。
そのせいか、トゥモローランド自体も結構好きだった。いや、厳密に言えばトゥモローランドの雰囲気が好きだった。未来なのに、ちょっと古い。昔の人が想像した未来。いつか到達できるかもしれない未来。そんなレトロフューチャー的な雰囲気が好きだった。他のエリアが過去の世界やトゥーンタウン等めちゃくちゃ作り込んだ異世界なのに対し、ゴーカートがあったり、回転ブランコ的な宇宙船の乗り物があったりとThe遊園地っぽい雰囲気が好きだった。
ゴーカートも、回転ブランコ的な宇宙船もなくなり、新しいアトラクションがガンガン増えて、エリアも若干狭くなったのかな?(気のせいかも)子供時代に好きだった雰囲気を残す要素がまた一つなくなることが寂しさを生んだもう一つの理由なのだろう。
変わることも必然
アストロブラスターがオープンして今年で20年だったらしい。20年もあれば何もかも変わるだろう。ディズニーはこの20年間、暗黒期と呼ばれたり一転してヒット作出しまくったりまた暗黒期呼ばわりされたりと映像作品に限っても変化していると言えよう。
自分も20年前と比べて、かなり変化したと思う。平坦な人生とは言え色々あったし、傷つけてしまうことも、傷つくこともあった。あの頃漠然と考えていた理想の将来とは程遠い状態である。
となれば、パークが変わるのは必然なのだろう。多様化する娯楽、アトラクションの老朽化、話題性……それらを考えれば、いつまでもあの頃と同じ、という訳にはいかないのだろう。流行、消費者のニーズを考えれば、やはり定期的に目新しいモノを提供する必要があるのだろう。実際ラプンツェル・アナ雪エリアとか超話題だし。
なので、寂しいけど、しょうがない。と思うようにした。
叶うなら、もう一回乗りたかった。仕事だから無理だけど。