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正倉院展

5年ぶり2回目の正倉院展へ。

親族旅行にくっ付けて、1人で奈良を楽しみました。沢山歩きました。暑いくらいの日でしたが、秋を感じられる良い季節に奈良を訪れる事が出来て幸いでした。

今回の正倉院展は素材的に見応えのあるものが多かったように思います。文様というより、素材。記憶に強く残っているのは、「御袈裟箱」動物の皮で形作られ、麻布を貼り、漆塗り重ねて...というものらしいです。独特の存在感があって、長く眺めておりました。「犀角杯」も良き。

「鳥草夾纈屏風」は文様も可愛くて好きですが、特に生地の薄さ、糸の細さ...いつ観てもすごいなぁ、と思います。東博に行っても同じように感じますが、当時の技術で、あの細い糸を織って布にして...と出来ていたのがすごい。目が良いな(そこか)「緋絁帯」「白組帯」「白橡絁袷裳」「布天蓋」あたりは素材フェチには堪らない展示だったと思います。ギャラリースコープ大活躍でした。「磁皿」3点好きだったなぁ...と図録を見ながら思います。あと、「刺繍羅帯」はシンプルに可愛かった!

振り返ってみると好きなもの沢山でしたが、初めて行った時と同様の感動があったかというと、少し違いました。2019年に東博で開催された正倉院の世界展が良過ぎた...というのもありますし、自分が少し成長したとか⁉︎なんてポジティブ過ぎる感想を持ちつつ、背伸びせずに今の自分が受け止められるものをしっかり感じる事が出来たということかな?と思います。次回、行けるのは何年後になるかは分かりませんが、行くたびに好きになる場所だな、と思いました。


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