労働協定から再生可能エネルギーまで！ケニアとサウジアラビアの経済的連携を加速！
今回もアフリカ現地で話題のニュースを取り上げ、その記事をまとめた要約記事をお届けします！今、アフリカ各国で何が起こっているのか、一緒に勉強していきましょう！
さて今回はケニアのルト大統領がサウジアラビアに訪問し、経済連携を強化する旨を発表したことに関する内容をまとめてみました。
ケニアとサウジアラビアの経済的連携の強化
2023年10月24日、ケニアのウィリアム・ルト大統領はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と共にリヤドのキング・アブドゥルアジーズ国際会議センターで会談を行いました。
ルト大統領は、ケニア経済への数十億ドルの投資をサウジアラビアに要請し、特に政府証券の購入を通じた投資を求めています。
また、ケニアはサウジアラビアの石油ドルと炭素クレジットの交換を目指しています。
サウジアラビアはケニアの成長している炭素市場で重要な役割を果たしており、昨年のFIIフォーラムで、140万トンのカーボンオフセットがオークションにかけられ、Saudi Aramcoが主要な買い手となりました。
労働市場としてのサウジアラビア
ルト大統領は外国への頻繁な訪問からケニア国民のための雇用を確保することを公約としています。
ルト大統領は、今回ケニア市民にサウジアラビアでの仕事の機会を約束しました。
既に10万人以上のケニア人がサウジアラビアで働いており、毎年何百万ドルもの送金がケニアに送られています。
2023年の最初の8か月でのサウジアラビアからの送金は2億4600万ドルに上り、これは前年同期と比較して30.28%の増加を示しています。
さらに、ルト大統領の訪問を受けて、新たな労働協定の署名が予定されており、これにより35万人以上のケニア人が仕事の機会を得ることが期待されています。
しかし、一部からは外国への訪問にかかる費用に関する批判が出ています。一方で実際には、ケニア政府は公務員の海外出張の予算を削減する方針を打ち出しており、これにより予算が110億ケニアシリング（約110億円）削減される見込みです
ケニアの海外からの送金と経済発展
ルト大統領は、ケニア人の海外での雇用を増やすことで、ケニア経済の多角化を図る計画を明らかにしました。
ケニアは、世界的に人材供給のトップ国として知られており、ケニア人が海外で働くことから毎年約40億ドル（約6,000億円）以上の送金があると述べています。
また、2023年9月の送金総額は3億4040万ドルで、これは2022年9月の送金額に比べて7.1%の増加を示しています。
ルト大統領は、これを1兆ドル（約150.5兆円）に増やすことを目指していると明言しました。
ケニアとサウジアラビアの経済関係の将来的な展望
ケニアとサウジアラビアとの間での新しい労働協定や経済投資は、双方の国にとって大きなチャンスをもたらす可能性があります。
ケニアは、高い失業率と経済成長の必要性を抱えているため、サウジアラビアでの雇用機会はその解決の一助となるでしょう。
また、サウジアラビアは労働力を必要としており、ケニアの「勤勉な」労働者を高く評価しています。これにより、双方の経済的利益が生まれる可能性が高まります。
さらに、サウジアラビアがケニアの再生可能エネルギーセクターへの関心を強めていることは、エネルギーの持続可能性とセキュリティの面で大きな意味を持ちます。
ケニアは地熱発電や風力発電などの再生可能エネルギーのポテンシャルが豊富であり、サウジアラビアの技術と資金の支援を受けることで、このセクターの発展が加速するかもしれません。
しかしながら、これらの経済的取り組みは注意深く管理される必要があります。
特に、ケニア市民がサウジアラビアでの労働条件や権利について十分に保護されることを確保することが重要です。
このような保護がない場合、長期的な経済関係の構築や双方の国民の信頼を損なうリスクが生じる可能性があります。
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