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アフリカの通信を変える!?GoogleとMetaの野心的な海底ケーブルプロジェク

今回もアフリカ現地で話題のニュースを取り上げ、その記事をまとめた要約記事をお届けします!今、アフリカ各国で何が起こっているのか、一緒に勉強していきましょう!

さて今回はGAFAの一角であるGoogleとMetaがアフリカで取り組む海底ケーブルプロジェクトの話題についてまとめてみました。


GoogleとMetaの海底ケーブルプロジェクト

GoogleとMeta(旧facebook)は、アフリカの通信インフラを変革する大規模な海底ケーブルプロジェクトを進行中しており、それぞれEquianoと2Africaとして知られています。

GoogleのEquianoは144Tbpsの容量を持ち、ポルトガルから南アフリカへと繋がり、トーゴ、ナイジェリア、セントヘレナ、ナミビアを経由します。

引用元:Equianoの公式HP

一方、Meta主導の2Africaは45,000kmの長さを誇り、世界最長の海底ケーブルとなる予定です。

このケーブルは、アフリカ全域を取り巻くように敷設され、33カ国に46箇所の着陸点を持ち、最大180Tbpsの容量を持つ予定です。

2Africaは、エジプト、イタリア、ジブチ、ソマリアなど、複数の国々に着陸地点を設けており、2024年に完了する予定です。

引用元:2africaの公式HP

アフリカのインフラ変革と市場影響

これらの海底ケーブルプロジェクトは、アフリカの通信インフラを大きく変え、市場競争を促進する可能性があります。

特にMetaの2Africaは、アフリカの東西海岸を結び、インド、パキスタン、湾岸諸国への延長も予定しています

これにより、大幅な帯域幅の増加と価格競争の促進が期待されます。

一方、GoogleのEquianoはナイジェリアでインターネット価格の20%削減と帯域幅の6倍増加を見込んでいます。

これらのプロジェクトにより、アフリカで最速の帯域幅成長が見込まれ、特にインターネット速度が世界ランキングで低いアフリカ諸国において大きな変化が期待されます。

プロジェクトの進展と戦略

2AfricaとEquianoは、それぞれ異なる戦略とスケジュールで進行しています。

Metaの2Africaは、複数の通信会社とのコンソーシアムにより、ファイバー光学ペアの共有を通じて初期投資を抑えています。

これに対し、EquianoはGoogleが単独で敷設し、各国との交渉を行っています。

Equianoは既に運用が開始されている一方で、2Africaの完了は2024年に延期されました。

また、インターネット接続の可用性においては、冗長性が重要とされており、トーゴなどの国々はEquianoの利用と同時に2Africaとの接続も検討しています。

これらのプロジェクトによって、アフリカのインターネット市場における競争環境が大きく変化することが予想されます。

技術的特徴とグローバルな影響

2AfricaとEquianoのケーブルは、先進的な技術を活用しており、アフリカだけでなく、グローバルな通信インフラに影響を与える可能性があります。

これらのケーブルは、大西洋や太平洋を横断する既存の海底ケーブルシステムに比べて、大幅に容量が増加し、コスト効率の高い通信を可能にします。

引用元:Equianoの公式HP

また、これらのプロジェクトにより、アフリカへのインターネットトラフィックが増加し、GoogleやMetaなどのインターネット巨大企業の市場支配が変化することも予想されます。

これらの企業は、特に大西洋を横断するケーブルプロジェクトにおいて、最近の投資の約80%を占めています。

このような海底ケーブルプロジェクトは、アフリカだけでなく、世界中の通信網の将来に影響を与える可能性がありそうです。


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