疑り深い人々
患者さん「君は私の情報を知ってどうしようと言うのだね!!出るとこでてもいいんだよ!私の知り合いには市議会議員の・・・」
医師「いやそういうつもりではなくて、ただ薬の副作用が出なかったかとかで大事なので・・・」
なにも個人の性癖やスリーサイズを聞こうとしているのではない。
患者さんの生活歴や既往歴など、安全な医療のために、医師として把握しておくのは最低限必要なことだ。
しかし頑として個人情報の開示を受け入れない患者さんがいる。
いわゆる妄想性パーソナリティ障害の傾向が強い人々だ。
前回の自己愛性パーソナリティ障害も同様に、その背景にあるのは幼少期に親から十分に愛情を注いでもらえなかったなど、自分を愛する力が育たなかったことによる。
人との信頼関係を信じられないため、人を権力で支配しようとする。常に裏切られるのではないかと感じており、猜疑心が強い。
上の医師の対応はやむを得ないものであると同じ立場から重々分かるが、これは説得を試みていけばいくほどその対立関係はより鮮明となり相手は攻撃的な姿勢になる。なので、
自分は争うつもりはないと、素っ気ない態度で接するほかはない。
なので「それならまたその都度お伺いしますので今は大丈夫ですよ」などとさらっと流すのが正解だ。
自己愛性パーソナリティ障害の人に対するように、
「すごいですね!市議会議員のお知り合いですか!!」
などと褒めちぎるようなアプローチは、
「懐に入り込んで何をしようというのだ!」
と逆効果なので、どのタイプなのか峻別するのはとても大事だ。
このタイプにはヒトラーがあげられるが、ヒトラーは極度の秘密主義で、深い関係に入り込み秘密を知りすぎた者には次々と制裁を加えていったとされる。
そしてこのタイプの人は嫉妬深い。
ちびまる子ちゃんでいう、みぎわさんもこのタイプだが、花輪君に優しくさたのを愛情と勘違いして以来、恋愛妄想を抱いてしまっている。他の女子と話しているのを見ると嫉妬心をあらわにする。
そのため、このタイプの人とは深いつき合いをしないことが懸命だ。実際、花輪君も、みぎわさんの猛攻をひらりひらりとかわしている。
お弁当の中身を絶対に見せようとしない同僚、ストーカーと化した後輩女子など、一部にはこのタイプが隠れているかもしれない。。
無理にお弁当の中身をしろうとすると、
「見るなっていっただろおおう!!!中身を知ってどうする気だ!情報をうるのか!!(だれに??)」
と大目玉を食らうかもしれない。。(中には好きなキャラクターの萌え弁当で見せられない人もいるかもしれないが。。)
いずれにせよ、距離をとるべき相手もいるのだということです!
どうぞ距離を適度において、深い関係になりすぎないようにしましょう。それがきっとお互いのためなのです!