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きじとらリボンちゃん召喚♪

少し脱線してしまいましたが、↑こちらの話の続きです。

我が家にかわいいかわいいリボンちゃんがやって来たのは、夫がうつ病一年半目、息子が一学期の終わりに学校へ行けなくなって夏休みを向かえた頃でした。

猫が飼いたい、猫と暮らしたい、ね~こ!ね~こ!毎日のように息子たちが私に言ってきました。確かに、うつ病の夫、学校へ行けない息子、この二人の事を考えれば、ふわふわのモフモフちゃんがいてくれたら助かるよなぁ。そんな思いもありました。けれど、ペットショップで猫を買ってくる気にはならないし、お外の野良猫ちゃんたちは近寄ってきてはくれないし。まぁまだ家にはご縁が無いかなぁ。そう思っていた夏休み。

近所の駄菓子屋さんへ、兄ちゃんがおやつを買いにお買い物へ。帰ってきた兄ちゃんは、大声で言いました。

兄『お母さ~ん!!ねこ!ねこ!ねこ!もらえることになった!』

急にどうした?そして、なんのこっちゃ。どこからもらうの?聞けば、駄菓子屋さんに保護猫ちゃんの貼り紙があったそうで、里親募集をしていたんだそうだ。それを見た兄ちゃんは、駄菓子屋のおばちゃんに『猫欲しい!うちで飼いたい!』と申し出た。そしたら、タッチの差でその張り紙の猫ちゃんは里親さんが決まってしまったと。

貼り紙を見て猫が飼える!と思った兄ちゃんは、もうどうしてもあきらめがつかなくなっちゃって。

兄『どうにかならないか?おばちゃん、俺はどうしても猫が欲しいんだ』と。するとおばちゃん、知り合いの保護猫活動をされている方に電話してくださって、話を通してくださった。

兄『やった!これで猫が飼える。母ちゃんに聞いてくる!おばちゃん待ってて!』猛スピードで家へ帰ってきたのです。

もちろん、答えはOKに決まっています。その足で、駄菓子屋まで一緒に行き、保護猫活動をされている方と連絡を取らせていただきました。『どんな猫ちゃんがいいですか?柄の希望とかはありますか』と聞かれて、『柄は特にこだわりはありませんが、メス猫ちゃんでお願いします』と伝えました。

夏休みにキャンプへ行くことが決まっていたので、キャンプが終わって帰ってきてから、家に迎え入れることに決定しました。きじとらのメスの赤ちゃんという情報に一家全員がワクワクドキドキそわそわ、キャンプ場での話題はもちろん猫の話しばかり。名前を決めよう!いろいろな名前候補があがりました。あーでもない、こーでもない楽しい時間でした。そこで兄ちゃんが思いついた!

兄『リボンちゃんがいい!女の子だし、かわいい名前がいいよ。しかも、ボンボンのボンをもらってリボンにすれば、ボンボンもきっと喜ぶはず!』

私のハンドルネームである、ボンボンとは以前飼っていたラグドールのオス猫の名前でした。亡くなってから5年ほど経過していましたが、みんなの心を支えてくれる大切な存在です。ボンボンからリボン。ああそれはいいね。そうしよう。きっとボンボンも喜ぶね。(在りし日のボンボン↓)

そしてついに我が家に、きじとらのリボンちゃんがやってきたのです!!最初の4日間ぐらいは、おびえて物陰から出できてくれませんでした。

物陰から出てきたリボンちゃんは、怖がって私の手に噛みつきました。『かぶっ!』子猫の歯は非常に細く尖っているので、見事に手に突き刺さり流血。けれどそのまま噛みつかせたままで、『大丈夫大丈夫こわくないよ』と言ってなでてやると自分から噛みつくのを辞めて、大人しくなりました。

こうして、我が家に慣れていったリボンちゃん。小さな体で全力アピールのにゃイドル活動を始めました。まぁ~かわいい。もぉ~たまらん。きゃ~かわいい。もう、一瞬にしてみんなをメロメロにさせていきます。こりゃたまらん!!

リボンちゃんの得意技

にゃイドル(アイドル)

人懐っこい性格のきじとらリボンちゃん。ぴょんびょんっとやって来て、お膝の上で甘えたり、シャナリシャナリとやって来て、すりすりしたり。そりゃあもう。うつ病の夫も、学校へ行けなくなった弟も、まぁメロメロでした。ずっとしかめっ面していた二人が、にゃイドルリボンちゃんのおかげで、表情もゆるみ、体もゆるみ、心も緩んでいったように思います。兄ちゃんは、こうなることを分かっていたのかしら。いや、兄ちゃんが最もメロメロだから違うか。
にゃウンセリング(カウンセリング)

とにかく、傾聴の姿勢を崩さないリボンちゃん。嫌になったら、プイッといなくなるなんてことは、この頃は特にあまりしませんでした。じっと聴いてくれて、ずっと膝に乗ってくれています。時に愛が重すぎて、脚がシビレるくらいです。特に寒い時季はすぐにお膝の上へ。嫌な感情を浄化する魔法のような毛並みで、凍える心を温めてくれる。ぽかぽかあったかリボンちゃん。自然と心が和みます。言葉が無い方がいいんでしょうね。下手なアドバイスよりもよっぽど効果があります。癒しの担当大臣なので、全面的にお任せしておりますw
にゃにゃリーダー(チアリーダー)

家族のキャプテン夫
家族の為に戦うスーパーヒーロー兄ちゃん
家族を救うハイパーレスキュー弟
この三人に、にゃにゃリーダーリボンちゃんが、『いってらっにゃい』の挨拶をしてくれます。抱っこされるのが好きなリボンちゃんは、お父さんにもお兄ちゃんにも、『いってらっにゃ~い♪』のモフモフタイムをしてくれていました。そりゃ、元気もでるってなもんです。にへぇ~っと、デレェ~っとした表情に変わります。そしてその後に『勝つまでじゃんけん』これで、行き渋りも解消!元気に学校へ行けるようになっていきました。

うつ病にも、不登校にも最適のネコという処方箋。猫と暮らせば幸せが何なのか、どうやって暮らせばいいのかよぉ~く分かりますよ♪私は不幸だと思える人は、猫が足りないのかもしれませんよw私たち家族は猫なしの生活にはもう戻れません。

なぜそこに日本人だったかな?ユースケサンタマリアさんがMCの番組で、仙人みたいな人達が日本の山奥とかで暮らしている。そんなテレビを見た後の夫との会話。

夫『俺たちは、離婚とかしないよね?』(仙人達は離婚してる人か、未婚の人かそんな感じだった)

私(何それかわいい)『離婚することの方が面倒だからする意味がわからんなぁ。(超現実主義)仙人みたいな暮らし絶対楽しいからやればいいよ~。各々好き勝手やって、一緒に居たい時に一緒にいればいいじゃん』

夫『われわれ長い事そうやってやってきたから、これからもあんまりかわらないね』

私『そうそう、今はね子育て中だからね。そりゃぁ義務とか責任もある。だけど、ずっとそれが続くわけじゃないしね。各々やりましょうよ。んで、楽しいよ~ってのをどこかで共有できれば最高じゃない?』

夫『釣りとか船出して行ったりしてぇなあ』

私『行ってこい、行ってこい。おいしいのが釣れたら食べるわ~。ペンギン女子は今でも3か月ぐらいは平気だよ。気が向いたら帰ってきても、私も餌を取に海に出ていないかもしれないけどねぇw』

夫『wwwwそりゃいいや。樹木希林方式でうちは行こうや』

私『wwwwそうだね~希林さんみたいになれたら幸せだね。だけど、猫との生活だけは死守する!』

夫『おぉ!それだけは絶対に譲れんな!』

私『猫はいらないって言いだしたら、離婚だなぁw』

夫『そうなったら離婚だなwww』

こんな会話ができるのなら、もううつ病とはさようならできていると私は思っている。さてさて、いよいよ私も、私の人生の第三次ステージについて考えられる様に時間が用意されているわけだし、また自分に向き合って考えてみるとしようか。

夫のうつ病についてのお話はこれでおしまいです。家族っていいもんですよ。うつ病の夫と暮らして、家族の良さをとてもたくさん感じることができました。嵐の中にいる時、たったひとつの明かりのありがたさに気が付きます。これまで何とも思っていなかった部分に、大切な事がたくさんあったと気が付きます。気が付くことができると、嵐が過ぎてもやはりそこにある、一つの明かりがありがたいものであった事を意識できるようになるものです。

夫にとってみれはまた違った感覚と印象でとらえていると思いますが、私にとっては、これで良かったと思っています。前よりも素敵な家族で、前よりもいい夫婦になれたような気がします。面倒くさいことをする意味ってこう言う事かな。わざわざ結婚とか、子育てとか、家族とか面倒の塊みたいなことをしていると、ようやく見えてくる世界があったりします。結婚はいいですよ。子育ては楽しいですよ。家族はいいもんです。

次回からは、学校へ行けるようになった弟のお話。学校で起こる困りごとや、先生との関係性の作り方、人間関係にとても困難がある発達障害児に、私が何を教えてきたのか。そんなお話になっていきます。

人間関係の悩みは定型でもつきものですが、発達障害児にとって理解できない、『人』というものをどうやってダウンロードさせていくのか試行錯誤の日を綴っていきたいと思います。

はなちゃん『あたしもだしてぇ』

もちろん、猫たちも登場しますよ♪おたのしみに~。

~To be continued~

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ボンボン
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