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どうして子どもたちは不安が大きいのか 不安とはなんのためにあるのか

それは脳の働きによるもの。

お久しぶりです。皆さまいかがお過ごしでしょうか?ボンボンは元気でやっております(о´∀`о)

息子たちは、新しい環境に戸惑いや不安を抱えながらも踏ん張っております。今年は、長男が中学生になったので、初めてだらけで気が抜けません。初めての中間テストを終えて部活動が始まるゴールデンウィークあけ辺りにはまだまだ波がありそうです。

次男はといえば、発達障害特有の新しい環境への対応の苦手さから、この時期は毎年心理的にかなり不安定な状態が続きます。心の支えだった兄ちゃんは、卒業してしまって居ませんので、何でも自分でこなさなくてはなりません。

子どもたちにとってかなり重要な今年度。スタートはまずまずですが、スタートできたからと言って、安心してはいけませんね。気が張った状態から、ちょっと緩みが出るゴールデンウィークあたりはもう一度再スタートする事に心や体がついていけない事もあります。

最近の次男はあちこちが痛いと訴えます。睾丸の痛みに始まり、足が痛い、足首が痛い、頭が痛い…と何だかんだと痛みを訴えてくれます。これは、彼の中の不安や不安定さが痛みとなって現れているのではないかな?と推測します。構ってもらいたいという気持ちの表現でもあるでしょう。

あなたが猫だったら診断の時に次男は、新しい環境に『かなり弱い』を自ら選択していました。うんうん。自分のことがよく分かるようになってきた事は大したもので、良い方向へ向かっているね(о´∀`о)

そんな、新しい生活に弱い次男と、急激な体の変化の真っ只中にいる長男にこんなお話しをしてみましたよ。次男に話をしていた所に長男が現れたので、一緒に聞いてもらいました。




新しいクラスはどう?高学年はやる事も多いし、ちょっと大変だね。新しい環境には不安がつきものだし、どうすればいいのか分からなくなってドキドキしちゃったり、困ってしまったり、苦しくなってしまったり、自分はなんてだめなんだろうと思いつめてしまったり。そんな事もあるかもしれないね。

次男σ(゚∀゚ )そうそう。そうなんだよね。めちゃめちゃ緊張しちゃって手汗が止まらなくなるし、足が震えたりするんだ。


子どもたちの脳はね、大人たちの脳よりも遥かに不安を感じると言われています。それはなんででしょうか。今日はそんなお話をしたいと思います。

子どもの脳というのは大人の脳とだいぶ違います。実は思春期ごろの脳というのは、大人と感情の処理の仕組みが違います。

まだ脳が成熟し切っていないので判断をしたりとか、情報を上手に処理して冷静に行動したりする事が難しいの。

一番違うところは、ストレス耐性といって何か新しい事に出会ったり、突然困ったことが起こったり、知らない事にチャレンジしたりする時なんかの刺激に対応する力がとても弱いのよ。季節が変わったり、クラスメイトが変わったり、体が大きくなったりとかそう言う変化もストレスと言うことに入るよ。

不安の回路みたいな物が人間の体にはあるのだけど、その不安の回路は大人になれば「そんなに不安にならなくてもいいじゃないか」と打ち消す回路ができていくのだけど、子どもの時代には不安を増幅する側に働いちゃう事がある。

大人だったら自分で鎮められるような不安でも、まだ若い人であるとより不安が大きくなっていってしまって、なかなか冷静に振る舞うことができなかったりとか、不安を隠そうとするのに精一杯で、本当にやるべきことがなかなか手につかなかったりとか。そういうこともあるんだ。


次男σ(゚∀゚ )めちゃめちゃわかるなぁ。



ニューヨーク州立大学っていう所の研究によるとね、THPというホルモンがあって、それが脳内で果たす役割が、大人と子どもでは違うという事が分かったそうなの。

THPというホルモンは、ストレスを受けると分泌されて、大人の脳ではTHPが不安を抑える役割をします。不安を抑えるブレーキを踏むことになるの。ところが、子どもの場合はそうではなくて、逆にアクセルを踏んでいるように不安をより増幅させてしまう事が分かったんだって。

子どもは大人が感じるよりもずっと大きく不安を捉えるもので、それは別におかしな事でも何でもなくて、正常で健全で当たり前の事なの。


じゃあ、どうしてこういう不安な気持ちが高まるようにできているのかな?脳はいつも私達が生き残ったりする為に必要な事を能力として残してきたので、不安になる事が得になるような何かがあるはずなの。ちょっと一緒に考えてみようよ。何でだろう?不安があると何かいい事ってあるかな?ドキドキしたり、焦ったりするのは確かに嫌なんだけど、何かそこにはいい事、得な事無いかな?


次男σ(゚∀゚ )うーん。ドキドキするけど、頑張ろうとするし、いろいろ気をつけたりするとかかな?後は調べたりとかするね。


ピンポン♫ピンポン♫ピンポン♫ヽ(=´▽`=)ノ
すごい!大正解!ザッツライト!その通り!

どうして不安が大きくなるのかというと、不安が大きいほうが学習が早く進むの。「こういうふうになったらどうしよう〜(@_@)」と思うと必死になって一生懸命勉強したりとか。「こういう自分が嫌だな(+_+)」と思ったら、なにかスキルを身につけようとか、知っている人にいろいろ聞きに行こうとか、そういう原動力になってくれる。

睾丸が痛かった時なんて正にそれで、ネットで検索して調べて、とても早く良い方向を見つける事ができたよね。

不安な気持ちが強いことは、新しいスキルを身につける力が強くなったり、どうすればいいのか?と考えたり、実際に行動を起こしたりする事ができます。だから、不安がある事で自分がおかしいんじゃないか?と悩んだりせず、不安を上手に利用してどうすればいいのか?を考えられるようになると少しは楽になるかもしれないよ。


長男σ(゚-゚ )ふーん
次男σ(゚∀゚ )お母さんはさ、子どもの脳について興味があるよねー。


(о´∀`о)子育て中のお母さんは、みんな子どもについて興味あるのよー。



余談ですが、日本人の多くは不安を感じやすい脳をもっていて、それが勤勉さや正確さなどの国民性を形作っているとも言われています。不安があるからこそ、備えたり、練習したり、訓練したり、追求したりと、良い方向へ向かわせてくれている部分は大きいはずです。

不安がある事そのものは悪い事でもなければ、病気でもありません。健やかで健康で、若々しいからこそ、不安な気持ちが膨れ上がってしまうものなので、自分にとって良い方向に向かうための動機づけを脳がやってくれていると思ってみるのはいかがでしょうか。

ご高齢の方々には、不安障害的な症状で病院などを訪れる方は非常に少ないそうです。また、不安がある人ほど若々しさを保っているとも言われています。

新しい生活が始まり、様々なストレスから不安を抱えていらっしゃる方も多いと思いますが、どうかご自分を大切にゆっくりとしたペースで乗り切って行ける事を願います。



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ボンボン
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