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【the peggies】独断と偏見でしか選ばない、お気に入りの歌詞10選。

はじめに


こんにちは。@Snowhite_h7 です。the peggiesは、もういなくなったTwitterのフォロワーさんに、「SHISHAMOが好きならこれはどう?」と言われて『グライダー』を聴いたのが全ての始まりでした。

入手困難な音源以外は多分全曲聴いています。

〜〜〜〜〜〜あいさつおわり〜〜〜〜〜〜

北澤ゆうほさん(@poppoexpress)に対する変な考察とか抜きで書く。以下敬称略。

でも、ゆうほちゃんが自分のnoteとかインタビューで発言していたようなことはある程度参考にする。

僕の趣味全開チョイス。『ぺこ虫』、『宇宙の果てまで手をつないで』みたいな、サブスクで聴けない曲は除外。



『ボーイミーツガール』

恋はいつだってナイフになって

https://g.co/kgs/v5GNbN

10代北澤ゆうほの私信とされてる一曲。

この歌詞だけ読まれてもよく分からないと思うんで、出典元を見てくれるか、実際に聴いてもらえると嬉しい。

ナイフに例えられた恋愛感情で、ハートを真っ赤になるまで切り刻まれる。だけではなくて、きっちり相手に『カウンター!』を喰らわせてやるという気概にある種の強さを感じるフレーズ。

字面だけ見るとスパイス程度の恐ろしさを孕んでいるが、メロディに乗って耳に入るこの歌詞には寧ろ爽やかさすら覚えてしまう。

『ボーイミーツガール』、個人的にはthe peggiesの楽曲で一番好き。10年後も20年後も聴いている自分が想像できる。

こんなこと書きたくなるような『メロディメーカー』の存在が羨ましい。


『遠距離恋愛』

恋をするってどんなだろうなんて
子供みたいな疑問も
今ならすこしわかる気がするの

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l0448b1.html

『最終バスと砂時計』、『アネモネ』と続く三部作の長女。別の歌詞と悩んだ結果これ。

6分20秒のなかで、ひたすら『遠距離恋愛』の心細さや、それでも強くあろうとする女の子の心情を描いてるわけだが、ここの箇所だけは素直かつ大切に守りたい物が押し出されていて、なんとも意味深に輝いている。

距離が離れて分かるモノとして、次女の『最終バスと砂時計』で歌われている相手への信頼、尊敬の類の念をひっくるめて「恋」としているのも、気持ちの深さが滲み出ていてよい。

曲のタイトルと違う恋をしてる人にも、きっとここの部分は強く訴えかけるものがあるのかなと思う。

筆者の僕には過ぎ去ってしまった感情のひとつ。

この頃いっぱい聴いてたから、このライブ行けばよかった。


『最終バスと砂時計』

雨降りならひとつ傘をさして
空が晴れるのを待とう

https://www.oricon.co.jp/prof/635720/lyrics/I241723/

三部作の次女。この曲はどのフレーズも大好きなのだが、強いて言えばここ。

『遠距離恋愛』では、積もる寂しさをぎゅっと握り潰していたが、続いたこの曲では物理的距離や、でこぼこ道のような二人の困難を健気に乗り越えようとしている。

一歩ずつ強くなり、恋が愛に深まってゆくこの曲の主人公の象徴として、このフレーズを選んだ。

傍目に見てひとつの傘に二人が納まる姿って純粋に幸せそうだし、様々な雨降りがやむのを待つことすら幸せの時間としてポジティブに捉える心は、真に理想の恋愛のかたち。

個人的にこの曲はかわいすぎるなと思ったり、自分もこうありたい(ありたかった)と思わせることがたくさん書かれていて、好き好んで聴いてることがちょっぴり恥ずかしい。

末っ子の『アネモネ』がどういう曲か分かって聴くこれはまた違う味わいがある。


『アネモネ』

重ねすぎた思い出がまた
私の足掴んでは動けなくさせているのに

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l0500e0.html

三部作の末っ子。離ればなれになって、引き摺った自分だけが終わらずに取り残されている。そんな曲のそんなフレーズ。

次に進むためにも無理に思い出を消そうと藻掻くんだけど、その思い出がずっとまとわりついて結局動けない。そういう時って何をしても、何処へ行っても昔を思い出してしまうのが、また一層苦しくさせる。

これを選んだのは“わかる” “わかった”からに他ならない。やっぱり共感されるのが良い歌詞というのもあるし。

傘をさして二人明るく耐え忍んでたけど、やっぱり駄目になってしまうというのは様式美なんですかね。ゆうほちゃん、こんなつらい曲書いてくれてありがとう。

だからってぬるくなったコーヒーとか、使わなくなった切符とか、果ては誰もいないベランダまで共感させる道具を持ってこなくていいよ。(涙)


MVも。ちなみにこの曲のMVの撮影地は高円寺。


『ドラマチック』

世界で一番だよ
二番以降なんて居ないけれど

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l056204.html

この曲の歌詞、どこ取っても概ねプロポーズ級。

初めて聴いた時は本当に衝撃的だった。愛を表現する語彙に長けすぎてる。そういうフレーズの大洪水。ハートのマシンガンとはこれのこと。

そのなかでサビの真ん中に堂々と置かれていて、素直に君が一番いいと伝えるこのフレーズを選んだ。散りばめられた愛の言葉のなかで、間違いなくこれがもっとも“わかりやすい”から。

この曲聴く前だったら僕もこんなこと言ってみたかったなと、極めて強く思わせる。聴いてから言うのはちょっと受け売りっぽいしね。

曲中の一人称が「僕」なのは好きなポイントのひとつ。僕も「僕」だから、とっても感情を入れやすい。

MVも。


『スタンドバイミー』

君の痛みに気付けなかったから
嘘をついても傍にいられるなら
僕を捧げよう

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l04be28.html

箸が立つほど濃厚なラブソング達のあとはこれ。TVアニメ「さらざんまい」のED曲。

こんなことを歌わせるようなアニメ本編、一体どんな物なのだろうと強く惹き付けさせられたことで選んだ。懺悔の念から己を捧げるという行為は、ひとつ上の『ドラマチック』にある歌詞よりも、また数段上の重みを感じる。

ちなみに「さらざんまい」本編はほぼ男しか出てこない。

結構難解なアニメで、うまく解釈できていない僕がこの曲に深く触れるのは烏滸がましいということでほどほどにする。

一人で浅草に行ったらいつもこれ聴いてる。

ノンクレジットED。


『君のせい』

ひとりきりの夜とずっと
ここで待っていたんだよ

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l049711.html

TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」OP曲。作品自体はかわいい女の子がいっぱい出てくる王道ラブコメ。

「カワイソウな女の子〜」とある通り女の子視点の曲なので、OPの1分30秒に収まった部分だけ聴いても、どのヒロインの気持ちを歌っているのか全然分からない。

だが、CD買うかDLすることで聴けるラスサビの、ここのフレーズにひっそりと答えが隠されている愉快さが僕の琴線に触れた。全部聴いた人へのサービスっていうか。

最低な夜から抜け出せたあのヒロインのこと、この曲だけで好きになれそう。

the peggiesのシングルCDをたった1枚選べと言われたら、僕は間違いなくこれ。

MVも。これ聴いて藤沢と鎌倉遊びに行こうね。


『花火』

弾けた後もはらはらと
熱を持って宙を舞うのです

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l05190e.html

淡い期待いっぱいなA面の『センチメートル』と裏腹に、こちらは燃え尽きてしまった夏の失恋ソング。

『花火』と不完全燃焼な生傷だらけの心を、ここのフレーズは見事にリンクさせているなと感じた。どちらも弾けた後は熱を持ったまま宙を舞うんだ。ほんとに。

結末のわかりやすい(解釈し易い)映画は良い映画と言われる。これは映画ではなく音楽だが、曲の最後にきちんと『花火』を思わせる描写と「さよなら 君が好きだった」というのが来ていて、やっぱりプロの仕事はちゃんと綺麗にできているなと思う。すごい。

これ聴いたら無性に花火がしたくなって、今年は荒川の河川敷に行った。

シフトレンズを使った映像表現がにくい。それとMVの衣装がどっちもかわいい。

MV内で出てくるもつ焼きの店は特定済みなので、どなたか行きましょう。


『JAM』

正しいも間違いも正常も異常も嘘も本当も
すべて僕次第なんだよ

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l03618c.html

結構古い曲から。昔はよく好きで聴いていた。

正直この曲の中からひとつを抽出するのは難しかった。

だが一回再生してみて、畳み掛けてくるような反復が耳に残るこの部分より強いのはないなと思いチョイス。

うまく人の輪に溶け込めない己と、身勝手さを捨てきれない己が相容れずも交わってしまう僕が、本当に左側の心臓を守るのに精一杯な時、この歌詞のこうした言葉でなんとか誤魔化すことがある。

右側の心臓がはやく見つかってほしくて、なんとか救われたい夜には、今でもたまに思い出して聴く。

MV。御三方とも若い。


『はちみつ』

そっと隠れた君の影が
幻でも掴みたくて手を伸ばし続けるの

https://j-lyric.net/artist/a0595f5/l04a7e7.html

これで最後、これが最後。初めてこの曲を聴いた時、新潟県の山奥で夜中に車を走らせていたことまで覚えてる。

昼までくっついて寝たり、いつもギターを弾いて帰りを待ったり。一見ステディで幸せに満ちた関係なのに、影や幻といった不定形な存在がぐっと不安を煽る、くるしい歌詞。

そのくるしさを、ゆうほちゃん特有の女の子らしい語尾できっちり固めてくる所がファン的に嬉しい。

そりゃあ過去になんらかの影を持たない人なんてそこそこの歳行っちゃえばいないんだけど、どうしてもそれを認め合えない。それでも現状のまま一緒にいたいと願う曲だが、なんとか幸せになってほしいよね。

ちょっとだけ聴ける。当該の歌詞の部分はなかった。


おわりに

ここまでおつき合いありがとうございました。

物書く練習と思って始めたら、普通に半日過ぎてしまいびっくりしています。

みんなもゆうほ節の虜になってね。好きな曲の好きなところ教えてね。

さよなら。

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