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GRAPHIC WORK BY ARTISTS ON GOTLAND Artwork

from Ingrid & Jalle Rydén's art collection, legacy to Anja RydénText by: Anja Rydén

スウェーデン🇸🇪ゴットランド島より届いたライデンコレクション。

ストックホルムよりフェリーで4時間ほど。ゴットランドという島があります。
バルト海最大の島であるこの島は1900年代初期より芸術家を魅了してきました。ヴィスビーの中世の街並みとその穏やかな気候はスウェーデンでも特別で、アンドレイ・タルコフスキーはこの地を舞台に映画『サクリファイス』(1986)を製作。
宮崎駿の『魔女の宅急便』(1989)のモデルの街の一つともなっています。



visbyの街 向こうに海が見えます



まさにタルコフスキーの映画のように静かで白めのセピア色の島、1950年代から90年代にかけて活躍したゴットランド島に生きた画家たちの作品です。

彼らは、ゴットランド島のアーティスト コミュニティの一員であり、ゴットランド島初の専用現代アート ギャラリーである FGK (ゴットランド美術協会) を設立しました。
彼らは第二次世界大戦後、アートシーンが隆盛を迎え始めた時代のアーティストたちです。

島の独特な自然に触発されて、多くの芸術家がゴットランドの田園地帯に定住しました。
彼らは放棄された建物を朽ちから救い、豊かな芸術文化生活に貢献しました。多くの人が訪れる新しい展示スペースが開設され、メディアは美術展に大きな注目を集めました。


典型的なスウェディッシュ家屋

今回は友人が両親より受け継ぐコレクションの中から、私がピンと来たものを少々
分けて頂きました。

今回のコレクションの中から、アーティストの一人を紹介いたします。



Lars-Gösta Hansson 
ラース=ゲスタ・ハンソン

ラース=ゲスタは地元でなかなか特別な存在で、ゴットランドで有名なアーティストの一人でした。彼は質の高いリソグラフィー作品でよく知られています。

彼は自然をモチーフにした作品を作るのが好きで、中国や日本のやテーマ、たとえば相撲や芸者などからインスピレーションを受けました。彼は美術教師として働き、1960年代に中国へも旅行した。

好奇心のラース=ゴスタ。
大きな体と長いひげ、知的なユーモアのセンスと、元気いっぱいの笑い声で周囲を和ませます。

彼はゴットランド島・西海岸沖で小型ボートで転覆した水難事故に遭い、冷たい水の中で何時間も救助を待ち、なんとか生き延びたといいます。
後に病院の報告書では、肥満のおかげで体が寒さから守られていたため、彼は生き残ったと発表されたそう。

1930年代に生まれ、2000年代の初めに亡くなりました。

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