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信号の時間の長さは?(1/19)

気づきのきっかけ

自分の家の近くの信号を見ていると、車信号が赤になって4秒後に歩行者信号が青になっているのに気づいたことがある。法律的な決まりがあるのか?

信号の時間の長さは?

信号の動きについて改めて注意深く観察してみると、いくつかの規則性が浮かび上がってきた。近所の交差点では、車両用の信号が赤になった後、歩行者信号が青に変わるまでに約4秒の間隔がある。この時間の間、車が完全に停止するのを待つ安全確認の時間として機能しているのだろう。一方で、歩行者信号が赤に変わってから車両用の信号が青になるまでの時間は2秒程度と短く、交差点全体では車両の流れが優先されているように見受けられる。

また、信号の色ごとの点灯時間にも明確な違いがあることに気づいた。車両用の青信号は時間帯や交差点の規模に応じて長さが変化する。平日の朝と夕方の通勤ラッシュ時には青信号が50秒程度と長く保たれる一方で、それ以外の時間帯では30秒前後に短縮されている。歩行者信号の青信号の長さはおおむね20秒程度で一定しているように見える。この安定性が歩行者にとっての利便性につながっていると思われるが、車両信号の時間調整が柔軟であることに比べると、歩行者の扱いが固定的であるようにも感じられる。

黄色信号についても注目した。黄色信号が点灯している時間は非常に短く感じられ、計測してみると約3秒だった。この短い時間の間に停止線を越える車両が多く、安全性を考えると課題があるように思われる。特に、信号切り替えのタイミングで交差点内に車が入り込むことが頻繁に見られたため、黄色信号の時間が安全性にどのように寄与しているのかを考える必要があるだろう。

観察結果を基に、信号の切り替え時間にどのような意図があるのかを推測してみた。車両信号が赤になり歩行者信号が青に変わるまでの4秒間は、交差点内の車両を完全に停止させるための時間と考えられる。この余裕時間があることで、歩行者が安全に横断を開始できる状態が作られている。一方で、歩行者信号が赤に変わった後の2秒間は、車両の停止がすでに完了していることを前提に、効率的に次の流れへ移行するためのものだと推測される。

こうした信号の動きは、日本の「道路交通法施行令」に基づいて設計されている。黄色信号については、法令上3秒以上とされているが、交差点の規模や交通量に応じて時間が調整される可能性がある。観察結果を踏まえると、黄色信号が3秒間では短いと感じられる場面も多く、安全性を優先するなら1秒程度延長することで、車両の動きがより安定するかもしれない。特に交通量が多い時間帯には、この変更が効果的だと考えられる。

信号の切り替え時間における微調整は、交差点の安全性と効率性の両方に影響を与える。例えば、黄色信号の時間を1秒延長するだけでも、交差点内の車両が混乱なく動けるようになり、全体の安全性が向上する可能性がある。また、歩行者信号の青信号をもう少し柔軟に調整することで、歩行者にとっての利便性を高める余地もあるだろう。

P.S

無理やり結論や答えを生み出す必要はない。常に世界は理解の余地を持っているから。


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