薬学部って、どんな科目が必修なの?(一回生前期編)+ちょっとした勉強の仕方

個人的なことになるのですが、私は結構大学で入試関連のイベントのお手伝いをさせてもらってます。例えば、オープンキャンパスとかですね。(それ以外に入試関連イベントって何があるねん!)その中で、個別相談会の担当として、先輩と一緒に高校生や親御さんとお話したこともありました。前置きはおいて、本題はここから。相談の中でよく言われたのが…

「薬学部ってやっぱ忙しいんですね」

もう、ほんと皆さんよくそう言われる!(別に怒ってるわけではないですよ)
まあ、世間的にはよく忙しいと思われてますからね。そもそもなんでそう思われてるのかというと… 

必修の科目が多い!実習って忙しそう!

っという風に認識されてるからですね。この認識は正直あながち間違いではないと思ってます。私はまだ一回生しか経験してないのですが、先輩とかの様子を見ていると、本当に毎日忙しそう!でも、これから入学される皆さんに少し朗報があります!それは、

昔よりは、低学年時の必修科目が減っている!

実は数年前に薬学部の教育のガイドラインである、『薬学教育モデル・コア・カリキュラム』(以下コアカリ)が改定されて、多少ゆとりのあるカリキュラムになりました。しかも運よく、私が入学した代から適用!そのせいで、先輩には「ゆとり世代」と言われたこともあります(笑)

そこで、今回は一回生を無事に終えた私から、一回生ではこういう科目・実習があったということを書いていこうと思います。(今回は前期について)
注!)これはあくまで私の大学の一例であり、他の大学のことは一切知りません。ですので入学後、「ブログと違うやん」と言われても、私の方では一切の責任を取りません。あくまで参考程度に読んでいただけると幸いです。
また、私は物理選択だったので、それをふまえて読んでいただけると助かります。


入学してフレッシュな状態。そんな中待ち構えていた科目は、
・物理化学 ・生命科学 ・基礎物理学 ・基礎分子化学 ・基礎数学
・英語 ・第二外国語(ドイツ語選んだ) ・早期体験学習 ・薬学入門
まあ、ざっとこんな感じですね。その他にも、「人と文化」とかいう一般教養にあたる科目もありましたが…。まあ、各科目の内容はこちら!
(ただし、英語・第二外国語は大学によってかなり内容が異なってきそうなので、ここでの掲載は控えるものとする。)

・物理化学

 前半は、高校で物理選択だった人にはなじみのある熱力学について!熱力学第一法則、第二法則、エンタルピー、エントロピー、ギブズ自由エネルギー、化学ポテンシャル等、高校物理のちょっとした復習から高校内容を発展させたものが中心でした。後半は、前半に習った化学ポテンシャルを用いて相図や相平衡、化学平衡について講義が進められました。正直、高校で生物をとってた人にとっては、最初は理解しにくいかもしれないけど、自分で授業内容を予習するなり、先生や物理選択だった友達に聞いてみるなりしたら乗り越えれるはず!物理選択だった人はある程度分かるはず。

・生命科学

 高校物理選択だった私に訪れた一番最初の鬼門!まあ、授業進むの早いし、覚えること多いし、生物とってなかった自分にとってはかなり難しかった。前半はセントラルドグマについて細かく見ていき、(転写調節とかも)セントラルドグマによって合成された蛋白質はどのように細胞外へ分泌されるのか、そして細胞骨格について習いました。高校生物選択だった人にはなじみのある内容だそうです。(生物選択の友人曰く)後半はガラリと内容が変わりまして、なぜか生化学という科目の内容になりました。(コアカリ変更の影響?)アミノ酸の種類を覚えたり、脂質や核酸の構造についてやPCRについて習いました。正直、前半よりかは多少楽になりました。というか、どの研究室の先生が担当されるのかによって授業の仕方はかなり変わる!(うちのところは、前半担当された先生は厳しく、後半担当された先生は演習問題を配ってくれたり、試験にどんな問題が出るのか教えてくれた!)昨年までは試験が論述ばかりとかなり難しそうだったので、一番試験勉強に力を入れました。ところが、私の代では試験かなり簡単になってました!

・基礎物理学

 高校で物理選択だった人にはかなり余裕な科目!生物選択だった人は少し難しいと感じるかも。内容はほぼほぼ高校物理!(熱力学は物理化学でやる)授業も物理選択でなかったことを前提に進みました。まあ、そんなに難しくはないので、生物選択だった人は物理選択の友人に分からないことを聞くのがベストかも!

基礎分子化学

名前を聞いて、一体何を習うねん!と思われる科目だと思いますが、内容としては有機化学!(先輩の代では有機化学Aとかいう名前だったのに…)薬の開発をするのに必要不可欠なのが有機化学。絶対に高校の有機化学を発展させたもので、軌道論(sp混成軌道とか)、酸・塩基の強さを決める概念(pKa)、立体異性体とかについて学びました。高校とは違って丸暗記じゃ通用しないのが大学での有機化学だけど、基本的な考え方を身に付けておけば意外と楽勝になってくる!(それができたら苦労しない) 

基礎数学

数学で必須の微分について、高校内容の復習から二変数関数の微分を扱ってきました。正直、高校範囲の微分ができていれば楽勝!実は二変数関数の微分も、高校範囲の微分ができていればできる!

早期体験学習

正直、大学によってかなり内容が異なるとは思うが参考程度に。
私の大学では、薬害に関する講演を聞いたり、ハンディキャップ体験や救命応急手当の練習(AEDの使い方や心肺蘇生法)をしたり、病院・薬局・企業の人の話を聞いたりしました。まあ、毎回のようにレポートとか書かないといけなかったけど、結構病院関係の話とかを聞くのは楽しかったよ。

薬学入門

医療倫理とか、薬剤師として求められていること、研究をする上で大事なことなどなど、ありがたーいお話を聞きました。正直、あまり内容覚えてません!(すみません…。でも、ちゃんと聞くべきですよ!)

まとめ

本当は一年分全部まとめたかったのですが、前期だけでかなりの分量になってしまいました。(すみません…)ですので、今回は前期だけにさせていただきました。分量が多くて読みにくかったとは思いますが、それほど内容が濃いということです。じゃあ、「やっぱ薬学部って忙しくて、難しいことを最初から習うんや」と思うかもしれませんが、以下のことに気をつけていただけたらまあ、大丈夫です。
それは、
授業にはちゃんと出る! ・課題はしっかりとする!
分からないことは友達とか先生に聞く!

授業をしっかり聞いてると、授業中ではわからなかったとしても復習の際に、そういえばこんなこと話してたな、となります。また、課題は授業内容に基づいているのでしっかりやりましょう。
友達づくりも大切です。お互い教え合ったり、過去問を共有し合ったり(過去問についてはまた別の機会に) と、一人だけでは乗り越えれません。ですので、友達も何人かつくりましょう。(まあ、基本みんなすぐにできてる!)

ということで、読みにくい中、最後まで読んでいただきありがとうございました!以上、おいたまでした!!


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