はじめに
この記事では2024年10月10日に遊戯王マスターデュエルにて実装されたテーマである「ゴブリンライダー」について解説する。
2024年11月時点のマスターデュエルのカードプールでの話なので、OCGの話は取り扱わない。
また、筆者は大規模CSでの入賞経験やデュエリストカップ金銀アイコンのような実績は持っていない。
そのため、OCGの情報を知りたい方、あるいは実績のある人の記事を読みたいという方にはブラウザバックを推奨する。
テーマ説明
まずはテーマの特徴を簡単に説明する。
メインデッキのモンスターには共通効果として
フィールドのエクシーズ素材を取り除いてこのカードを特殊召喚する
を持つ。
そして全員がレベル3なので、このテーマの特徴を簡単に説明すると
エクシーズ素材に注目したランク3テーマ
となる。
テーマカード紹介
2024年11月現在MDに実装されている範囲でテーマのカードを紹介する。
テーマの動きの紹介
現状のゴブリンライダーにはテーマ内に1枚から動けるカードは存在していない。
それならばどのようにして動くのかというと、モンスターサーチの3エクシーズである巨魁ガボンガから展開する。
このように盤面を伸ばしていく。
ここで重要なことは、
ゴブリンライダーの初動はランク3エクシーズの成立
ということである。3エクシーズに繋げられるカードは全てゴブリンライダーの初動なのだ。
このことを踏まえて次項ではデッキ構築を紹介する。
デッキ構築
私が使用している構築を載せる。
ゴブリンライダーテーマ外で採用したギミックについて簡単に解説する。
SRベイゴマックス
召喚権を使わずに巨魁ガボンガを成立させられるカード。
No-P.U.N.Kセアミン
召喚権+手札コストが一枚必要だが、一枚から巨魁ガボンガを立てられる。
緊急テレポートなら召喚権が不要になる。
魔界発現世行きデスガイド
一枚から巨魁ガボンガを立てられるカード。
このカード高すぎて生成したくない、という場合はここの三枚をセアミンの三枚目やオーガナンバーなどのPUNKのパーツで埋めると良い。
アーマードエクシーズギミック
使い終わった巨魁ガボンガにフォートレスを重ねることで展開を伸ばすことができる。
フルアーマードエクシーズによって大暴走がなくとも相手ターンの爆音クラッタから3エクシーズが可能になり、かつ打点形成にも使えるため非常に相性が良い。
以上で採用ギミックの簡単な解説を終わる。
次に展開ルートについて説明する。
基本展開
展開が通れば四妨害程度を前と後ろに分散させつつ構えることが可能である。
四妨害というのは数だけで見ると決して多いとは言えない。
しかし、モンスター無効やエクシーズ素材化など複数種類を構えているため、盤面としては十分固い。
デスガイド一枚初動
最終盤面に特攻ダグを残した理由について。
相手ターン中の爆音クラッタの蘇生に対する妨害の受けを良くするためである。
爆音クラッタへの妨害をケアする理由については応用展開の「セアミン一枚初動の爆音クラッタへの妨害」の項で詳しく説明する。
簡単に説明すると、ここを止めるだけでこちらの妨害が最大三つ消えるからだ。
セアミン一枚初動
ベイゴマックスや緊急テレポートからでも同じ展開をする。
この展開における爆音クラッタ蘇生への妨害の受けについては「セアミン一枚初動の爆音クラッタへの妨害」の項で詳しく述べる。
巨魁ガボンガ→特攻ダグ→大参上→爆音クラッタの流れは全初動で共通である。
この流れに乗せに行くことを意識すれば展開はさほど難しくない。
次に後手で打点を出す方法を紹介する。
後手ワンキル
このデッキは巨魁ガボンガの効果さえ通るならば、ホープレイランサーを利用して面処理しつつかなりの高打点を出すことが可能である。
次のような状況を目指す。
なお、ホープレイランサーはモンスターを戦闘破壊したときに2回目の攻撃が可能であり、またフォートレスを装備するとモンスターとの戦闘で与える戦闘ダメージが倍になるので実際のダメージは更に伸びる。
次項「応用展開」では誘発の貫通、ケア展開をいくつか紹介する。
応用展開
まず誘発の貫通展開を紹介する。
その前に、打たれると貫通が難しい誘発を述べる。PSYフレームギアγと原子生命態ニビルである。
ニビルに関しては一枚だけであるならば未来龍皇とリバリアンシャークを採用することで貫通可能になるが、この記事では紹介しない。
巨魁ガボンガへの無効系
主に以下の二通りの方法で貫通可能。
特攻ダグ素引き
大参上素引き
1についてはそのまま基本展開を続ければ良いだけなので、2について解説する。
次のような盤面を目指す。
特攻ダグからサーチした大参上へのうらら
これはレベル3を一体追加することで貫通が可能である。
次のような盤面を目指す。
セアミン一枚初動の爆音クラッタへの妨害
まず、なぜ爆音クラッタへの妨害をケアする必要があるのか、という理由について説明する。
爆音クラッタの蘇生を止められると、次の三点の影響がある。
神速ブーンを墓地に落とせなくなるので、巨魁ガボンガのエクシーズ素材化の妨害が腐る。
レベル3を複数並べられなくなるので、フルアーマードエクシーズが打てなくなる。
フルアーマードエクシーズが打てず盤面に残り続けるので、ダークナイトランサーのエクシーズ素材化の妨害が腐る。
このように、最悪の場合は三妨害が消えてしまう。
したがって、爆音クラッタ蘇生への妨害は必ずケアしなければならない。
セアミン一枚初動からではデスガイド初動のように最終盤面にレベル3を残すことはできない。
この場合はホープレイランサーがエクストラに入っているという事実を活用する。
アーマードエクシーズカードを素引きしているかどうかで展開が分岐する。
ここでは一枚も引かなかったときの展開を紹介する。
次のような状況を目指す。
この展開が爆音クラッタ蘇生への妨害の受けになる理由について。
爆音クラッタの効果が通らなくてもフルアーマードエクシーズを発動できるからだ。
フィールドに3エクシーズの巨魁ガボンガがいて、かつ手札に魔法カードのアーマードエクシーズがあるためホープレイランサーの召喚条件を満たしているのである。
ここで相手ターンにチェーン1フルアーマードエクシーズ、チェーン2マスカレと組み、マスカレの素材に巨魁ガボンガを巻き込む。
するとリトルナイトを出しつつ、エクストラのホープレイランサーを消費しないで墓地にフルアーマードエクシーズを置くことができる。
この展開をすることで爆音クラッタへの妨害を受けても二妨害を残せるようになる。
アーマードエクシーズカードを一枚引いている場合は、基本展開の「セアミン一枚初動」をすると良い。
おわりに
これにてゴブリンライダーの解説を終了する。
必須URが巨魁ガボンガ1枚とダークナイトランサー1枚だけと非常に安く、かつエクシーズ素材を取り除いて動くという他に類を見ない挙動をする。
普段お世話になっているデッキに飽きたときに使ってみてはいかがだろうか。